観光写真はもういいや | 日刊ぷらすれっど -落書き編- presented by plusRed

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ごくごくありきたりな写真と面白味に欠ける文章でまとめてあるクソ真面目なブログです。”ぷらすれっど”は写真事務所らしい。

隅田川花火大会、雨のため中断で残念だったね。僕はテレビ映像を観ながら音だけ聞いていた。


今、ユーミンを聴きいている。いくつになってもユーミンはお姉さん、アネキだな。ユーミンとか中島みゆきとか、サザンはアニキかな。それはやっぱし思春期に聴いていた曲だからなんだろう。その当時深夜ラジオから聞こえてくる音楽って趣味ででなくてもある程度年を重ねると懐かしく感じる。子宮回帰って言葉があるがいつの間にか人生折り返して戻っているのだろうか。そういえば今バイクを降りて自転車に乗っている。次は三輪車か?いや、三輪車に乗った記憶はないが。よちよち歩きで、ハイハイで、おむつも近いな。


最近海が撮りたくなったのもそうせいだろう。小学生の夏休みは西伊豆の祖父母の家で過ごしていた。兄弟はいたが何故か僕ひとり祖父母といっしょに過ごした。純日本家屋、土間があって屋根が重厚で。夏の強い日差しを浴びても家屋に入ると暗いんだよな。暗い?重いんだよ。圧迫感がある。障子からの光は柔らかい。サイドライトが好きなのもその実体験からかも?いや、絶対そうだ。


ないものは撮れない。実体験していないものは撮れない。シャッターボタンを押せば撮れるんだけどそれは観光写真になってしまう。


朝飯を食べてじーちゃんのカブに乗って山を下り海に行ってひとりで泳いで昼過ぎに戻って昼飯をとってから縁側でじーちゃんと将棋をさして。山の水を引いた水道で冷やしたスイカを食べて、縁側からスイカの種をぺっぺっと飛ばし、何処まで飛ばせるかひとり競争。夕方になると蚊帳と蚊取り線香を出して。そんな毎日を夏休みの一ヶ月過ごした。夕立の匂いや雨上がりのアスファルトの照り返しの肌にまとわりつく湿気もその当時の記憶が鮮明に残っている。


こんな僕が撮る夏なんだからそんな夏の写真を撮るんだろう。当たり前の話だ。ただ撮れないんだよな。なかなかなかなか、なかなか思い通りには撮れない。撮れなかった。今年の夏は再チャレンジしたい。