『YASUJIと杉浦日向子』という番組を観た。YASUJI??でも杉浦日向子は好き。初めて知ったのはアラーキーの写真だったけどね。可愛いんだ、ホント。それから彼女の本をよく読んだ。と言っても江戸風俗の本ばっかりで彼女が漫画家とは知らなかった。
でね、YASUJIって井上安治という名で明治初期の浮世絵師版画家だった。その井上安治を題材にした漫画作品が『YASUJI東京』なんだってさ。初めて見る安治の作品、テレビの説明も少し手伝ってか中々好きな絵なんだ。テレビでは窓から見た風景って言っていたけど、うん、そうだね、僕はアッジェみたいな距離感を感じたね。表現としては同じような雰囲気だから「窓から見た景色」ってナレーションを聞いたとき、なるほどな、と感心してしまった。そんな表現の仕方があったんだ。
記録なんだよ、記録。安治は江戸の町並みの記録、アッジェはパリの町並みの記録。
よかったな、安治と安治の師匠の清親の絵を比較して見せたのは。安治と清親の違いがよーくわかった。20代なら清親だったな、今は安治の方が好きだ。今さ、ネットで安治の絵を検索して時々眺めながらブログしている。また好きな画家が増えた。好きな人の好きな人を好きになることは嬉しいことだ。