息子が夏休みの宿題の自由研究に車について調べたいというので、トヨタの工場見学を申し込みました。

今月初めにネットで予約しようと思ったら夏休み中はかなり混み合っていてかなり予約取るのは難しそうでしたが、キャンセル待ちのお知らせメールを登録しておいたらしばらくして空きが出たと通知が来ました。 わりとキャンセルは出るような感じでしたね。 満席でもあきらめずにキャンセル待ち登録をお勧めします。


トヨタ本社のすぐ隣にあるトヨタ会館が集合場所です。 高速の豊田IC降りるとわりとすぐに本社敷地に到着しました。 本社の所在地は豊田市トヨタ町1番地。さすがです(笑)。


トヨタ会館はとても立派な建物で、中も非常に綺麗でした。

受付を済ませると見学バスの出発まで30分以上あったので、館内に展示してある車に乗ったりして遊びました。 主力車種が十何台か並んでいて乗り心地を満喫できます。

1500万ほどするレクサス車は後部座席にも運転席並みのスイッチやらなんやらついていてすごかったです。





息子はなぜかシエンタに心惹かれるものがあったらしく、しつこいくらいに乗ったり降りたりを繰り返していました。 

私の興味は水素で走る燃料電池車のMIRAI。 少し離れたコーナーにはMIRAIの機械部分がむき出しの状態で展示されていました。 右側のほうにある黄色い部品が水素の入ったタンクです。 電気自動車に比べると水素の充てん時間は3分ほどと格段に短いし、走行距離は倍以上あるのでいいなと思ったのですが、どうやら現段階では水素のコストはガソリンと変わらないくらいだそうです。 車本体価格は700万以上しますので、庶民のニーズにはまだまだですね。 







ここにはとってもかわいい車もありましたよ。

多分シエンタを使ってると思いますが、イヌ仕様です。

ちゃんと耳も鼻もついていて、ふっかふかです。 後ろに回ればシッポもちゃんとあります。







2Fにはミュージアムショップもあり、結構たくさんのグッズが売られていました。




さて、いよいよバスの出発。私たちのグループは元町工場というところで、トヨタ会館からバスで10分ぐらいだったでしょうか。 工場正門を入ったら、そこからは建物の外観すら撮影禁止です。バスを降りる際にはカメラ・携帯・スマホ等写真撮影できる機材や電子機器類はすべてバスの中に置いていかなければなりません。


したがって見学については画像なしです。


見学した工場では「プレス」「溶接」「塗装」「組み立て」の4つの主工程のうち最後の組み立てを行っていました。 だだっ広い建屋の中には組み立て順にラインが敷かれていて、私たち見学者は各ラインの上に縦横に張り巡らされた足場の通路上から見下ろす形で作業を見ます。 


トヨタの生産方式は本当に感心することばかりでした。 下請け会社から納入された部品は、それが入ったコンテナに手を付けた時点でコンピュータにより「どの部品をいくつ使用したか」が下請け会社に連絡されるしくみになっていて、次回は必要な分だけ運ばれてくるしくみになっているので、工場内にあるのは「すべて必要な部品だけ、余剰は置かない」ことになっているそうです。 そしてタイヤなどは注文通りのタイヤを履かせるためにその日のラインで製造される順番通りにタイヤメーカーが並べて納入するそうで、タイヤ置き場でいちいちあーだこーだとタイヤを選ぶ必要がないのです。


ラインは本当にゆーっくりとじわじわ進んでいて、運ばれてきた車体に部品を取り付ける作業員さんは自分の持ち場を通過していく間に手際よく自分の仕事をこなします。 もしトラブルがあれば自分の真上に張られたひもスイッチを引っ張ると、黄色のランプと番号が点灯し、リーダーがかけつけてくれます。


リーダーが車体をその作業場を通過し終わるまでにトラブルを直せればOK、それでも直せずに目印の位置にラインが流れていくときは赤信号を点けてラインを停止させます。

その作業工程で必ずトラブルは解消してから次の工程へ流すルールなので、組み立て終った車は検査でほぼ100%に近い確率で合格するそうです。


組み立てがすべて終わった車両は検査に回され、そこで通常は1500ほどの検査をされるそうです。すごいですね。 しかし、レクサスなどの高級車はさらに1000ほど多い2500の検査があるそうですよ。


検査員さんも資格を持った人たちで、目視で車体に傷や汚れがないか隅々まで点検します。 そして手袋をはめた手で車体をなでまわして凹みなどがないか確認するそうです。 資格を持つ人たちは手袋をはめた手でもキズを触ればわかるそうですよ。すごいですね。


ところで、一枚の鉄板をプレスして車の外側作るところから始まり、部品をすべて組み立てて検査が終わるまで、どのくらいの時間がかかるのかとガイドさんに聞いたら驚きの答えが返ってきました。

なんと20時間程度だそうです。1日もかかってないんです。 工場によっては17時間で完成品にするところもあるそうで。。。。元町工場では確か1日に2000台ぐらい製造していると思います。2000台の車がベルトコンベヤーで17~20時間かけて作られてるんです。効率化されるとここまでできるんだと驚きました。

あ、そういえば燃料電池車のMIRAIは1日9台ぐらいしか作っていないそうです。



工場見学、子供向けかなと思ったけど、大人にとっても興味津々でした。 多分本当に楽しめるのは車に興味のある高学年かなと思います。 ホントに内容が濃くて面白かったです。

工場の外に出ると、なんと消防車と救急車が! どの工場にも常駐しているんですって。

本当に大がかりな工場で、日本の基幹産業なんだなあと実感しました。


帰りのバスでは小学生までの子供には簡単な組み立てのプリウス車のおもちゃ(バネで走ります)、大人にはボールペン、高岡工場の詳しい解説ブックなどがもらえます。 どの工場もおおむね工程は共通なので、自由研究のために行く場合でもとても参考になる解説ブックです。


トヨタ会館に戻ると1時近くになっていて、まだ会館内を見たいと息子が言うので会館地下のレストランで食事をとりました。 その時刻ではとても空いていて客もまばらです。

メニューは1000円前後の定食などが中心で、ボリュームもあり美味しかったです。


まだまだ見学では感心したポイントはありましたけど、書ききれないほどだし、画像もゼロなのでこのへんで。。。。

車好きのお子さんがいれば是非おすすめの工場見学です。 

書き忘れましたが、見学はこれだけの内容で「無料」です!!



おまけ


今どきの車のエアバッグって万一事故で作動したらこんなふうになってるんですね。

ハンドル部から飛び出すのに加え、運転手の身体の側面を守るサイドエアバッグ、さらに窓ガラスで頭を強打するのを防ぐようにガラスを大きく覆うようにエアバッグが広がるしくみになっています。

さらにこの写真には写っていませんが、この車のボンネットも真っ二つに切断されていて断面がよく見えるように展示されていましたが、他人をはねてしまいボンネットに人が乗り上げた場合に衝撃を緩和するように衝撃吸収材が内側に仕込まれているんです。

シートベルトも衝撃の瞬間に体をしっかり固定するためにキュッと締まります。 こういう安全対策装置をシミュレーションできる体験コーナーもあります。画面に衝突映像が映った瞬間に激しい衝撃とシートベルトが締まる感覚が体験できます。 でも・・・・・酔いました。三半規管の弱い方はご注意を。