長文です。 そしてあまり明るい話題ではないのですみませんが、記録の意味もこめて。
先月下旬、同じ市内で別居している義母が入院しました。
日ごろ行っているデイサービス先から連絡があり、迎えに行くと一応意識はあるもののやはり明らかに様子が変。。
午後3時半すぎだったので開業医では時間も中途半端だし、近くの大きな病院にいつも受診に行っているので電話してみたところ、「今の時間帯はその科の医師はいないので、119番にかけて救急車で来てもらえれば救急診療として診ます」とのこと。
正直、迷いました。様子は変だけど、一応自分でトイレにも行ったらしく、救急車使っていいものだろうかと。意識を失っていたら躊躇せずにお願いしたんでしょうけど、介護スタッフと顔を見合わせて「うーん」という状態。 だけど、やっぱりお願いしました。
私も一緒に救急車に乗り、あたりをキョロキョロ。冷房がガンガン効いていて涼しいなあ。。。ということなどはさておいて。 矢継ぎ早に「いつからこんな症状に?」「持病は?」「普段から血圧は?」「飲んでいる薬は?」 ほとんど答えられず。。実の親ならある程度わかるんですが、別居している主人の母のことは何一つ知らなかったことを改めて認識しました。
診察結果は脳梗塞。
緊急事態は脱出しましたが、発見が遅くて広範囲にわたってしまい、失語症になりました。
口から言葉は次々出るのですが、意味がさっぱりわからない言葉ばかり。 また、こちらの話の理解度もかなり低下しているため、意思の疎通が全くできません。
さらに日常生活の行動ができなくなり、食べる、着替える、排せつするなど基本的な動作がおかしくなってしまいました。
今回思ったのは、救急車を呼ばないと救急診療してもらえない不便さです。
自分で歩いて車にも乗れる状態なら自家用車で連れて行っても診てほしかった。
救急車の不適切利用がいろいろ言われているので、ホントに迷ったんです。もしその間に本当に緊急事態が発生したらどうしようかって。 しかもデイサービス先から病院まで数百メートルなんです。それをわざわざ救急車呼ぶって、すごく大げさに思えて。 結果的にはホントに救急車を呼ぶ事態だったのでよかったんですが、後で考えると迷っている時間がもったいなかった。。。
それから半月、一応退院許可は出たので、夫と話し合って一度老健に入所することになりました。
老健だのってまだまだ縁のない話だと思ってたので全く知識がなく、どれだけ費用がかかるのか教えてもらうと、とある老健のパンフではMAXで4人部屋ひと月13万ほど。 生活費が軽~く飛んで行く金額です。
ただし、介護保険制度では所得等の事情に応じて負担額の軽減をしてもらえるしくみがあります。
今回の場合、もし義母に何らかの収入があり、市民税が課税されている場合で、介護保険の自己負担2割だったとすれば13万のMAX金額がかかります(義母は1割負担なので10万4千円ほど)。この一番高い「市民税が課税されている人」が『第4段階』に属する人です。
ところが隔月に送られてくる義母の年金振込通知書を見ると市民税の欄は「***」となっていて、どうやら非課税のランクに下がるようなのです。
市民税非課税の人のうち、
年金とその他の収入合わせて80万を超える場合は『第3段階』、
年金とその他の収入合わせて80万以下の場合は『第2段階』、
生活保護を受けているなどの場合は『第1段階』で最も安いランクになります。
義母の場合、年金の他には収入はないし、年金の年額も80万未満だったので、第2段階に入ることになります。 しかしここで注意しなければいけないのは、同じ世帯にいる人が課税されていればやはり最高ランクの『第4段階』のままになってしまうんです。
つまり、誰か収入のある人と同居してるならその人の稼ぎで介護保険の自己負担分を支払ってもらいなさい、ということです。
義母は次男(私からいえば義弟・私の主人の弟)と二人暮らしです。義弟は勤め人ですから課税対象者となり、同居している義母は残念ながら『第4段階』に戻ってしまいます。
さて、あまり役所関係に詳しくないほとんどの方はここで諦めることが多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと役所の届け出に詳しい方はここでピンとくるんですね。 届出書1枚で『第2段階』に下げてもらえるんです。 それは「世帯分離」。
同じ屋根の下に住んでいたとしても、書類上で世帯を分けることはできるんです。一つの家に世帯主が複数いてもいいんです。だから引っ越しなんてせずに従前となんら変わりなく住み続けながら、義母と義弟は世帯を別にしました。 委任状と身分証明書を持っていけば、代理人でも市役所の住民票を扱う課(市民課など)で簡単にできます。
その手続きが済んだら今度は介護保険課へ「介護保険負担限度額認定申請」に行きます。
持参するのは年金が振り込まれる通帳を含むすべての預金通帳の写し(口座番号のページと直近2ヶ月ほどの記録があるページ)、その他有価証券など換金性が高くて価値が容易に把握できるものの写しです。配偶者が生存している場合はそうした資産が2000万以下、配偶者が死亡している場合は1000万以下であれば要件に該当します。
資産と言っても不動産や保険、宝石・貴金属類など、換金しづらく価値もすぐにわからないものは対象外です。
一応義母の家を探しに探しまくったけど2種類しか通帳が見つからず、残高確認したらどう考えても少ないので、なんか隠してると怪しまれそう・・・ちょっとドキドキしながら窓口で「本人がしゃべれない状態で入院しているので、我々で必死で探したのですが、これ以上見つからなくて・・・」と事情を話すと案外あっさり了解してくれました。
端末で世帯分離の手続きがなされていると確認できるので、要件としては揃ったため手続き完了です。
さて、これで『第2段階』となったら先ほどの『第4段階』で10万4千円だった負担額はどうなるでしょう。
6万1千円です。ひと月4万3千円の差です。すごく大きいです。知っているのと知らないのとでこんなに差が出るんですね。
ここで気になったのは、
①世帯分離するって、やっていいことなの?ズルをしてるんじゃないの?
②世帯分離した場合にデメリットはあるの?
ということです。
①ですが、元々同居していた息子が結婚したあとも親と同居する場合など両親と息子夫婦と財布が別々になるので世帯を分けるほうが自然、といった場合など行われる手続きなので、介護保険の負担を減らすためというのは本来の目的から外れるので好ましくないと言えば好ましくないようです。
自治体によっては渋い顔をするところもあるでしょうが、私の住む市では介護保険課は世帯分離は別に構わないという姿勢でした。ただし、市民課では「本来の目的外になるので、私が今聞いてしまった以上はここですぐ手続きは避けてください。また別の窓口で別の日にやってもらう分には目をつむります」といった反応でした。
うちの場合、義母の持ち物は必要最低限のもの以外は元の家に置いたままとなるでしょうし、住民票もそのままのほうが何かと都合がいいけれど、退院後は長男宅である我が家で引き取ることになるため、義母と義弟の世帯を分けることについては不自然なことではないと思うんです。
ケアマネさんや病院のソーシャルワーカーさんも「この市では皆さんわりと普通に堂々と理由を話して市役所で手続きされてるみたいです」と言うので、もし皆さんもこうした手続きが必要になったときは、一度ケアマネさんなどにお住いの市の事情を尋ねてみたほうがいいと思います。そして役所ではわざわざ理由を言わずに済ました顔でされたほうがいいかもしれません。そこは自治体によって反応が違うみたいですので。
②世帯分離のデメリットですが、市民税課で尋ねたら特に税金面でのデメリットはなさそう。 健康保険は義弟は勤務先の健康保険、義母は後期高齢者健康保険と別々だったし、影響はありません。
ひとつ、市民課で「これまでは同一世帯のうちで住民票はすぐに取れましたが、今後は世帯が別なので相手の住民票を取る場合は委任状が必要となります」と言われました。
委任状が要るぐらい、メリットに比べたらなんてことはありません。
ここのところ、こんな事情でバタバタしてしまってます。
ソーイングもちょっと停滞気味。。また日々の楽しみ見つけてブログ書きたいと思います。
