plumです。

5３歳、主婦。

虚弱体質だった幼少期からの半世紀を記しています。

４年間の集大成ともいえる、オーケストラ定演、卒業演奏会を終え、卒業演奏会の二日後には

卒業式

でした。

実をいうと、わたしはもう一年、研究生として残ることが決まっており（一年だけの大学院みたいなもの）卒業式を終えてもその後一年間はなんら変わらぬ大学生活の続きが待っているだけでした。

なので、卒業式に特段大きな思い入れはなかったのですが、今思えばやはり大きな節目でした。

なにせ、大学入学式で涙を流すほど大学生活に希望を持てず、

入学したらしたで周りについていけず自己嫌悪の連続で、

来るところを間違えた、甘すぎたと中退まで考えて、

まるっきり大学に馴染むつもりもなかったのに。

一人しかいない打楽器専攻生ということもあり、卒業するころには完全に

打楽器のカオ

的な存在になっていました。

入学当時は、ピアノ教師の母の娘ということで、どこへいっても

「あ～、あなたが○○先生の娘さんね！」

と言われていたのに、わたしが４年になるころには母は非常勤講師に変わっており、先生同士の会合で、若い教師に

「○○先生って、打楽器のplumさんのお母様なんですよね？」

と言われたそう

母は

「えーーっ!?私のほうが"七光り”なのぉー？」

と、思わず笑ってしまったそうです。

大勢の中に埋もれているほうが気楽

なるべくほっといてほしい

と思っていたわたしが、否応なしに目に留まる存在に押し上げられ、それでも、自分では全然無理している感はなく、ただ目の前のことをこなしているうちにそうなった。

卒業式の時に師匠に言われました。

「君にはこの大学が本当に合っていたんだよ」

【大学生】とうとう卒業