朝は駅までの公園を疾風のごとく駆け抜ける。
息をきらしながら飛び乗る通勤ラッシュの満員電車の中、身体はぎしぎし音をたてる。
ようやく到着した職場は戦場のように息つく暇もなく、
気がつくと日も沈み、都会の夜空に星が点のようにかすかな光を放っている。
くたびれ、よれよれな身体と心。
行きよりも帰りの道のりがやけに遠く感じる。
ただ、疲れた・・・ この言葉しか思いつかない。
街が目覚める前に通り過ぎ、街が眠る頃家路を急ぐ。
こんな毎日を送っていると、休日の朝日が眩しい。カーテンを開け、ゆっくり伸びをする。
コーヒーをとっておきのカップに注ぐ。
いい香り。
ソファーにもたれ窓から見る風景は、やけに静かで、緑は鮮やか。空の白い雲はゆっくりとながれている・・・。
ちょっと散歩に行ったりする。いつも通る公園には犬の散歩やトランペットを吹く人、静かに読書する人、絵を書く人・・・。
こんな風景があったんだな。
通りを歩くと店の人の声が聞こえる。ここにこんなお店あったっけ。
あのお店なくなっちゃたんだ。
毎日毎日繰り返す日々の中で気がつかないことがこんなにも沢山。
そして私の心にも静かに、穏やかに、そして優しい風が吹く。



