業務上、一流の音楽家の演奏に触れる機会が多くあります。
超~一流、本物の音に出会う度に心が震えるものです。
3月18日(水曜日)pm6:25
「輝け!ジャパン・クラスのWa`ja」
のステージ・パフォーマンスが終了した。
目の前で起こっている事象に目を疑った。
初めて襲われる音の世界に鼓膜が驚いていた。
「心が震える」感覚では無く、
聴覚だけでなく視覚も刺激され、
本能が疼いたクリエーターに出会ってしまったのだ。
その名は、「中西俊博」さん。
その素晴らしい経歴をここで記すのは敢えて割愛します。
ググってくれれば国内外問わず、
誰しもが知っているアーティストとの共演や楽曲製作、
自身のアルバムのスーパーセールス等、
驚くべき実績に簡単に辿りつくことができますから…。
それにも拘わらず、私自身が今回のゲストとして招聘されることになった
「中西俊博」さんの名前を聞いてピーン!!と来なかったことは
同じクリエーターとして恥ずべきことであると心の底から思ったのです。
会場入りした中西俊博さん。
ヴァイオリン奏者という肩書とは思えない程大きな荷物を抱えてステージに上がってきた。
エレキヴァイオリン、多玄ヴァイオリン。ここまでは、まだ予想の範疇。
そして、キーボードにエフェクター、笛に太鼓が並びだす。
中西俊博さん!ヴァイオリン奏者ですよね。確か…。
ところが、まだまだ飛び出す不思議なものが!?
電気工具に熊の置物かな?日常生活用品もチラホラ。
確かに叩けば、擦れば音が出ることは間違いありません。
でも…、それって楽器じゃないですよね~。
ってか!ってか!
ヴァイオリン奏者としてお越しになったんですよね~。
そんな疑問を解決する「中西俊博」さんのステージは
pm5:50に幕を開けた。
そうですよね!!
ヴァイオリニストとして第一人者なんですから。
さすがは、ヴァイオリン・ソロとして
桑田佳祐、井上陽水、松任谷由実、X JAPANをはじめとした、
超がつく一流アーティストに参加しているだけあって、繊細な音色に聞き惚れていた。
さぁ~続いてどんな演奏を披露してくれるのか胸が躍っていたところ…
所狭しと並んでいる楽器や様々なモノの真ん中に陣取り、新たな演奏が始まった。
ここから繰り広げられていく音の世界は、
ヴァイオリン奏者としての才能というよりも、
音を奏でるモノは全て楽器としてアンサンブルに取り入れていく
[The Entertainer Toshihiro Nakanishi World]
の始まりだった。
瞳を閉じてこの演奏を聴いていたならば、
何人もの演奏家がコラボレーションして創り上げた音の世界であると信じて疑わないことであろう。
でも、目を見開いてみている私の前で行われている光景は、手、足、口を駆使し
全てのモノ達を自分の仲間として使いこなしたった一人で演奏をしているのである。
これって!全然ヴァイオリニストとしての演奏をはるかに超越しているんですけど!
と耳を目を疑った。
そして、第二幕の幕開け。
MCを務める吉永まりから与えられたお題を即興で音の世界を創り出すという。
更に、剱伎衆かむゐのリーダー島口哲朗も加わって
殺陣とコラボレーションをするというのだ。
吉永まりが出したお題は、この時期に相応しいだけでなく、ジャパン・クラスにも相通じる「桜」
中西&島口コンビは冬の蕾の時期から徐々に咲き誇っていく桜。
やがて、その使命を終え散っていく様。
「そんなイメージで行きましょう!!」
という軽いノリで決定した。
静寂から徐々に玄を通じてヴァイオリンの音色が空気を伝わり会場内に響き渡る。
時には、ボイスを使って
時には、笛を吹いて
時には、エフェクターを使って、
更に熊野置物?らしきモノも大活躍。
今まで耳にしたことが無い音色も交え、
即興とは想像しがたい完成度の高い楽曲が生れてはは「桜」の世界観を創り出していく。
耳を澄ませば、目の前に「桜」の情景が浮かんでくる。
島口哲朗も負けじと剱伎を使って「桜」を表現している。
これって本当に「即興」なの?
会場にいる全てのお客様が固唾を飲んで聞き入っている!見入っている!
全ての演奏が終了した時、誰の目にも
桜が散る儚い映像が目の中に浮かんだことであろう。
会場内は大きな拍手に包まれていた。
私に於いては、感動する感覚もさることながら、
一緒に何か?作品を手掛けたい!と胸の鼓動が高鳴った。
実は、中西俊博さん。
演奏家としてだけでなく…
作・編曲者として、
サザン・オールスターズ、加藤いづみ、Mr.Children、他多数のアーティストに楽曲を提供している。
更に、テレビ番組やCM音楽を150曲以上手掛けているクリエイターでもあるのだ。
[The Entertainer Toshihiro Nakanishi World]
もっともっと、楽しみたかった私の願いは無情にも音を立てて崩れ落ち
終演を迎えた。
私は「中西俊博」さんに握手を求めると
いつもより一際強く両手で手を握りしめた。
果たして
「一緒に何か?作品を手掛けたい」
という私の想いは握手から伝わっただろうか…。
今、少しだけ後悔していることは、手のひらを軽く叩いて
音を奏でるべきだった!と言う事。
音を奏でることで私の想いがより強く伝わったのでは…。
音楽という世界観を遥かに超越した「音の世界の魅力」に憑りつかれたこの日。
中西俊博さんとの出会いに
心から感謝した瞬間である。
ありがとうございます。
クリエーター魂に火が着きました。
早速、帰り道。
10万枚を超える大ヒット作品
「不思議な国のヴァイオリン弾き」のアルバムCDを探し求めている私であった。
最後にMCの吉永まりが一言。
「音の魔術師、中西俊博様、素晴らしかったです」
『音の魔術師』
確かに。私のタイトルよりもふさわしいかも…。
ちょっぴり悔しいかも…。
by.ミーナP




