4日目~7日目
4人部屋の窓際がアレックスのベッド
隣で廊下側のおじいさんは、お話し好き。
看護師でも、他の入院患者でもお構いなしに喋りまくる。
耳が遠いので声が大きい。
そして、話しかけられた人も大きな声で喋らないと聞こえない。
だから、とてもやかましい。
入院慣れしていて、いろいろと病気に詳しいようだ。
お話し好きおじいさんの向かいの廊下側のおじいさんは、ひょうきん。
結構元気なようだが、酸素が必要なのでトイレに行くにも酸素ボンベを
カートで引っ張っていく。
「寝たきりになったら困るので散歩に行って来るわ」と歩き回る。
じいさんの割りに落ち着きがない。
あるとき、ボンベの酸素がなくなってるのに気が付いた看護師が
「ちょっと待ってくださいね。新しいボンベに変えますから」
すると「かめへん、このまま空を引っ張って歩くから」
(´Д`;;)・・・ぇ 酸素引っ張ってる意味ないじゃん。
笑わせないで~。肋骨が痛いー。
向かいのおじいさんに自分の病気の状況を話して「それは大変や、
ワシと一緒やから肺の片方を切り取らなあかんわ」と脅かされて
病室を出てしばらく帰ってこなかった。
その隣でアレックスの向かいのおじいさん、結局この部屋はみんなおじいさん、
看護師さんとの話しを聞いていると肺ガンのようで、とても怒りん坊。
そのうち退院する人、病室を変わる人が出て、また違うおじいさんが入ってきた。
このおじいさんは最強の入院患者だ。
傍若無人の暴君ネロか!と思わせる、徘徊するボケ老人だ。
看護師さんが居なくなると、ベッドを離れふらーっとどこかへ行き
看護師さんが慌てて探しまわる。
点滴をした手を上げるので点滴が落ちない。
看護師さんに注意され気に食わないとその場でオシッコをしようとする。
ボケてる割にナースコールを知っていて、ボタンを押しまくる。
点滴の針を外し、点滴液と血を撒き散らす。
マジだからメチャメチャ面白い。
看護師さんたちは大変だと思うけど、面白い。
入院してすぐじゃなくってよかった。
そうでないと笑いすぎて、肋骨が響きくっ付かなかったかも。