【ログラインー何が(1)、何をして(2)、どうなる話(3幕)】
新撰組に入隊した何かにつけてお金に執着する吉村貫一郎が、内部分裂しつつある組の中でお金を稼ぎ、家族に仕送りを続けるが、戦いに負けて昔の友人の家に逃げ込む。しかし助けてもらえずに、そこで武士らしく腹を切れと言われて死んだ話。
【プロット・ポイント1(第1幕の幕引き)】
新撰組に入隊したシーン。新撰組の日常のシーン。お金を求めている理由のシーン
●新撰組が分裂する。(トラブル発生)
【ミッドポイントとその時間】
分裂している時の主人公の行動するシーン。(トラブルの対応)
●伊藤一派殲滅
新撰組が没落していくシーン(トラブルが悪化)
【プロット・ポイント2(第2幕の幕引き)】
● 戦いに負けたシーン(一つの解決へ。この場合、死ぬこと)
逃げ込んだ友人宅にて腹を切るように言われて死んだシーン
【主人公の外的ゴール(目的)】
新撰組で働いてお金を家族に届ける。
【動機(目的を求めた理由)】
妻が貧困の為に自殺未遂をしたことにショックを受けた為。
【主人公の内的ゴール(成長)】
最初、義を裏切ったが、最後は義の為に戦って死んだ。
【どんでん返し(転)観客は嘘に騙されたと知ると悦びを感じる】
なし
【敵(障害の壁)と敵のゴール(目的)※壁が大きい程面白い】
朝廷
【メンター(指導・教育するキャラ)&メンターのゴール】
なし。
【この物語の非日常】
新撰組入隊
【オチ(意外な結末がよい)】
吉村貫一郎は死ぬが、その時に切腹用に貸してもらった刀を血で汚さずに息子にあげたいとお願いして、自分のぼろぼろの刀で自害した。
【恋愛とその結果】
友人と取り合いをした女と結婚
【舞台(時代と場所)】
幕末の京都・壬生
【冒頭で惹きつける為のアイデア】
お爺ちゃんになった近藤勇が、吉村貫一郎の知り合いと出会い、昔話として話を聞かされる手法
【主人公の設定・キャラ】
吉村貫一郎(新撰組の一人)
【目的の動機(強い程面白い)】
お金を稼いで家族に仕送りをする。
【冒頭はどんな始まり?】
明治三十二年 東京市 冬から、過去を回想する形
【この脚本が、何について語っているのか?(テーマ)】
吉村貫一郎が新撰組に入隊してから、死ぬまで。
【内的葛藤】
幕府側につくか、相手側につくか。
【外的葛藤】
入隊した新撰組が落ち目に入っている。
【エレメント】
被害者:新撰組
加害者と動機:薩長?
加害者がいつ、どこで、どうやって犯したか:
事件がどうやって解決されたか:主人公が敗北して。
主人公:吉村貫一郎
話を複雑にするアイデア:なし
【逆箱・あらすじ(主人公が目的を達成するために通過する関門を、抜き出していくという形式で)】
1 明治三十二年 東京市 冬
2 新撰組入隊
3 出会い
4 不意打ち
5 介錯
6 吉村先生(明治三十二年 東京市 冬)
7 守銭奴の理由
8 大野二郎右衛門(過去)
9 御用改め
10-死体検分
11-口止め
12-しづを妻に(過去)
13-絶頂
14-分裂
15-ぬいの献身
16-主はおめえたち(過去)
17-斉藤の帰還
18-伊藤一派殲滅
19-天下のみなしご
20-敗走
21-最後の札
22-義のために
23-腹切れ
24-苦渋の決断
25-南部の米
26-妻へ、子供たちへ
27-貫一郎の最後
28-喜一郎の決意
29-みつと千秋
コメント
これは……新撰組を知っている人対象に狙った作品でしょう。
新撰組を知っている人、もしくは好きな人ならこの作品を狂喜して観ていたのではないかと思う。
しかし、新撰組を知らない人、興味がない人にとっては、なんじゃこりゃ~って作品。
まず、主人公に達成するべきこれといった目的がない。
お金を稼いで家族に仕送るという目的があるのだが……こんなの映画で見せられてもどこがオモロイのかね~っていうのが、正直な感想。毎日を健康に生きる程度の目的だから。
この映画を観て涙を流す人は「死に間際までさえ、家族のことを思いながら守銭奴に徹する姿に家族愛を感じて心を打た」からだと推測。
この映画が面白いと思った人は、新撰組の一人である吉村貫一郎の生き様を見て、そして主人公である吉村貫一郎になりきって、映画を通して吉村貫一郎と同じ新撰組での体験をして、吉村貫一郎と同じ感情を共有し、それらのことに快感を感じたからだろう。
ただし、あくまでも新撰組に憧れを持っている人がなので、他の国の新撰組を全く知らない人などがみたら、結果的にはバッドエンドになったし、駄作のレッテルが貼られると予想。