わけあって銀行員

わけあって銀行員

30で転職し、はからずも銀行員になってしまった日記です。転職を考えていたころの回想から、切ない思い出を交え、筆まめを目指して日常を綴ります。

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恥ずかしがって下を向くから、起こしてあげました。


息ができないほど好きだった、あの人と別れた。

あれから9年の月日が流れた。

表参道で、交差点の信号が青に変わり、歩道を歩きだした。

目の端に明らかに彼女と思われる女性が見え、すれ違った。

真っ直ぐに目を合わせることができなかった。

僕はベビーカーを押していた。

彼女はこちらを見て微笑んでいるようだった。

隣にいた妻を見ることもできず、青空を見上げた。

こうして静かに、僕の恋は終わった。


















ブルームーンの月夜に、友が星になった知らせが来た。

最後に会ったのは去年の10月だった。

先輩の結婚式の2次会で、数年ぶりに世間話をした。

障害のある子どもの施設で働いているとか言ってたな。

愛情の深い、芯の強い人だった。

その時にはもう、子宮ガンと宣告されていた。

ほんの一握りの友人にしか明かさず、最後までだれの見舞いも受け付けなかったようだ。

大学時代に貴重な4年間を共に過ごしたみんなが、来週集まることになる。

実感がわかない。

まだこの辺にいるんだろ。

見てけよ、今日の月を。

きれいだぜ。



最近子供が産まれまして、6年以上住んでいた部屋から引っ越しをしました。

妻は子供と実家に帰っていますが、そろそろ戻ってきて一緒に暮らすことになります。

どんな生活のなるのかまったく想像つきませんが、頑張るしかないですね。

それにしても、片付け終わった部屋って、やはり思い出が残っていますので、

私も妻も寂しい気持ちがこみ上げてきました。

また行こうと思えばいつでも行けるけれど、時間は既に流れてしまっているから、

あの時のあの場所には二度と戻れないんですよね。

妻が初めて訪れて腰をおろしたクッションも、一緒に飲んだグラスも、撮りためた写真も、

もうなにも残されていません。



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あれ、ミュシャのポスターを剥がすの忘れてた…。