週末シアターゴアーの傾く日常 -22ページ目
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庭劇団ペニノ 「ダークマスター」

2006年1月12日(木)~1月22日(日) こまばアゴラ劇場

原作:狩撫麻礼・泉晴紀

脚本/演出:タニノクロウ

出演:久保井研(唐組)、瀬口タエコ、マメ山田、白鳥義明、横畠愛希子(マンションマンション

   田中寿直、山崎秀樹、渡辺卓也


会社をクビになり、疲弊しきった男が辿り着いたうらぶれた雰囲気の「キッチン長嶋」。

店のマスターと話をするうちに、半ば強引にこの店のマスターとして働く事になる。

料理の経験の無い男はマスターから随時、無線で指示を受けながら料理を作る事となり

店は繁盛していくのだが、対照的に男は壊れてゆく。やがて。


世の中には支配するモノと支配されるモノがある。

いろいろなモノに支配され続けた男がそこから抜け出すという

尾崎豊の「卒業」をベースとしたお話。


ウソです。適当に言ってみました。

幾つもの仕掛けが施されているが、物語と仕掛けが巧妙にリンクされており仕掛けによって

物語がブレていないのは見事。


FMラジオが配布されていて、舞台上には居ないマスターからの指示を聴くことができたり。

料理をする場面では、本当に料理をしたり。

ラストで「キッチン長嶋」の上に全く同じ「キッチン長嶋」が現れ下に落ちてきたり。


いや、参りました。面白いです。


モッカモッカ 「薬丸君と薬師丸君」

2006年1月13日(金)~1月16日(月) 下北沢OFF・OFF劇場
作:モッカモッカ+ブルースカイ+上田誠(ヨーロッパ企画
演出:モッカモッカ
出演:加藤啓(拙者ムニエル )、辻修(動物電気


コントライブ。ブルースカイや上田誠提供のコントなど
映像を交えながらオムニバス。
想像してた程度には楽しめたなと思ったラスト。
想像を超える出来事が。


やはり、局部を出すのは反則だ。それも意図していないのだ。
ラスト「ありがとうございました!」と言ってお辞儀をするのに伴い、視線が
下方に向いた時に気付き、自分でビックリする。という辺り、辻修はスゴい。

スゴすぎる。


劇団チャリT企画 「ハンニチでコンニチワ!」

2006年1月13日(金)~1月17日(火) 王子小劇場
作/演出/出演 楢原拓
出演:松本大卒、伊藤伸太朗、内山奈々、高見靖二、下中裕子
   熊野善啓、竹内洋介、米田弥央(カムカムミニキーナ )
   菊地未来、小杉美香、三枝貴志(バジリコ・F・バジオ )
   清水康栄(ULTRA-nonsense)、黒田敦之


メイド喫茶で働くめぐみ(さん)がホリイエモン伯爵に拉致された。
両親が熟年離婚しており、耐震強度偽装の家に住むニートのカズオが救出に向かうことになったのだが
半日でめぐみ(さん)を発見(=ハンニチでコンニチワ)しなければならないのだった。


最近話題となった事件、出来事をベースに駄洒落や比喩などを駆使し四谷怪談(ホリ伊衛門)
などの昔話を組み入れた一見ドタバタ劇なのだが、全体として観ると現代の世相に対しての

批評的な目線が見えてくる。

ベースの部分をキチンと押さえていながらドタバタ劇としても十分楽しめるあたりは
チャリT企画ならでは。一部、鳥肌実風味な部分も。


伊藤さんのホリイエモン伯爵は扮装のせいもあってかとてもカッコ良し。
内山さんのメイド姿はアリだと思います。



COLLOL 「性能のよい ~シェイクスピア作『オセロー』より」

2006年1月6日(金)~1月9日(月) 王子小劇場

作/演出/出演 田口アヤコ
出演:村上哲也、円谷久美子、笠木正人(ひょっとこ乱舞 )、金崎敬江(bird's eye view )

   伊東沙保(ひょっとこ乱舞 )、八ツ田裕美


「オセロー」をベースとした現代劇かと思っていましたが、始まると正に「オセロー」。

オセローとデズネモーナの関係性を中心に抽出して語られるが、直接「オセロー」とは関係の無い現代劇が所々挿入されている。

現代劇は男女の関係性が語られる。

全体を通じて、一つの役を複数の役者が入れ替わりながら演じると共に、台詞をリフレインさせている。


「オセロー」を男女の愛憎劇、もしくは恋愛話として捉え、抽出し、現代劇を挿入し、同化(感情移入)を妨げ、緻密に再構築することで、田口自身の考える「オセロー」の普遍性をより高める事に成功している。


こういうの好きです。


金崎さんの短パンはもちろんですが、斜め後ろから眺める伊東さんの顔のシルエットがとてもキュートでした。

もちろん、褒めてます。



フライヤー2005


ふと思い立ちました。
フライヤーを1年間保存してみようと(バカ)


そして去年(2005年)1月8日に観た「走れメルス/NODA・MAP」から12月30日に観た
「雄向葵/乞局」まで、総観劇数216の間に貰った全種類のフライヤーを保存。


【結論】


flier01


はじめはどの位の数になるかまったく想像がつかず

40ポケットのクリアブックで初めていますが

途中でとんでもない数になることに気づき

青いクリアブック(100ポケット)を導入


flier02


数えてみたら 2,338枚ありました。(含むパンフレット)

1観劇につき、10.824枚という結果でした(バカ)


2005年

あけましておめでとうございます。

唐突に2005年を振り返ってみます。

いろいろな意味で感銘を受けた演劇等を時系列に羅列してみます。


2005

■トーキョー/不在/ハムレット 遊園地再生事業団+ニブロール  世田谷シアタートラム

■三人姉妹+ヲ g パパ・タラフマラ スタジオSAI

■機械 ペンギンプルペイルパイルズ 下北沢OFF・OFFシアター

■早春ヤングメン ナイロビ+三鷹市芸術文化センター 三鷹市芸術文化センター星のホール

■乱暴と待機 劇団、本谷有希子 シアターモリエール

■愛の渦 ポツドール THEATER/TOPS

■ヤングマーブルジャイアンツ KERA・MAP#4 吉祥寺シアター

■3年2組 Mikuni Yanaihara Project 吉祥寺シアター

■ボーグを脱げ! クロムモリブデン 劇場MOMO

■君のオリモノはレモンの匂い ゴキブリコンビナート タイニイアリス

■36000秒 bird’s eye view 王子小劇場

■インテリジェンス アーノルドシュワツネッガー 下北沢駅前劇場

■向こう岸はエーテルの国 スロウライダー 三鷹市芸術文化センター星のホール

■ねずみ狩り うずめ劇場 theatre iwato

■Mジャクソンの接吻~Michael’s Deep chuu-chuu はえぎわ ザ・スズナリ

■エデンの穴 劇団鹿殺し 新宿ゴールデン街劇場

■ラブストリームスノートブック オールツーステップスクール 三鷹市芸術文化センター星のホール

■サマーキャンプ(yes、no、neither) 中野成樹(POOL-5)+フランケンズ STスポット

■今はチキンを ひょっとこ乱舞 大塚萬スタジオ

■思い出をこぼさぬように 白井劇団 吉祥寺櫂スタジオ

■おしっこのはなし ブラジル サンモールスタジオ

■さよなら西湖クン モダンスイマーズ THEATER/TOPS

■Holy Night Special 吾妻橋ダンスクロッシング アサヒ・アートスクエア


以上、ベスト23/216です。

気が向いたら 感想を書くかもしれません。


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