約束の場所に着いて彼を見つける。

彼は私に気付いて微笑んだ。

駆け寄って,腕を組もうとして止める。

もう,恋人同士じゃないんだよね・・・・・・

着いた場所は遊園地。

ジェットコースターに乗りたいとはしゃぐ私にずっと笑顔の彼、

理想のカップル。

ジェットコースターは二人乗りなのに

隣に彼はいなかった。

これが何を意味するのか・・・

考えたくなかった。

途中で彼の友達だという女の子と合流。

彼を独り占めしたがる。

初めは誰なのか全くわからなかったケド,

麗ちゃんだよね?

夢の中でまで邪魔しないでよ・・・

悠さんを取らないで・・・


1-電車-


春夏秋冬もわからないけど

私は電車に乗っていた。

最後尾車両で乗客は数人だった。

私は中ほどに立っていて,後方にふと目を向けた。

すると人と人が管で繋がっていて二人ともだるそうだった。

管の意味はわからないけど,

二人のうち1人は中年の女性でもう1人は,

だった。

私は声を掛けた。

初対面を装ってただ

「大丈夫ですか?」

と。

返事はなくただ

辛そうな目で私を見て少し微笑んだ。

一番大切な人が

一番逢いたかった人が

此処にいる。

触れたい・・・

抱きしめたい・・・

私はそっと

首に手を回した。

サラサラの髪が心地よくて

指に髪を絡め

彼の頭を撫でた。


祖母の家からの帰宅途中

車の中で

いきなりの君からの電話。


久しぶりに聴いた君の声

愛おしくて愛おしくて

涙がこぼれそうになってしまったから

無理矢理切ってしまった。


家に着いてかけ直す電話


君は私に電話してきた事さえ忘れてしまっていたね。

何十分かしか経っていないよ?


初めて君と電話したときみたいに

私は臆病になった。


君は

もう一人の自分が怖いと言った

必死に友達を作っても

すぐに

もう一人の自分が邪魔をして

目覚めたときは

アドレス帳は0件。


生きている意味がわからない

生き甲斐だったベースも

今となっては意味をなさない

もういつ死んでもおかしくないよ


私は

言えなかった。

ほんとの気持ち

「大丈夫だよ

 私は君から離れないから、

 安心していいよ

 私がいるよ」


私は

君をまた裏切ってしまうかもしれないという

不安に負けてしまった。


ただただ

涙をこらえて

せめて今日だけは

君の話を

君の毒を

すこしでも聞いてあげようとした。


途中で私の充電が切れた。

かけ直す事はできなかった,しなかった。


依存されるのが怖いんだ。

ごめんね。

ごめんね,悠さん。

ごめん・・・


大好きだよ