映画で学ぼう 歴史~太平洋戦争
「時代の再現実験」
生きる力を養い、社会と個人の関係を学んでいくうえで 不可欠なものは歴史の知識。
今を生きる私たちとそれを取り巻く社会は 過去の歴史の上に成り立っています。
足元にある歴史を知らずして 人生を生き抜いていく力は養えません。
歴史を知らずに生きるということは 地図を持たずに 探検に出掛けるようなもの。
それは冒険ではなくて 無謀と言うものです。
さてその歴史の知識ですが 学校教育で習う 西暦○○年に誰々が生まれたとか 平安京を作ったのは誰か と言うことを覚えることが必要な知識ではありません。
歴史の知識とは、その時代に生きた人たちがその時代の背景の中でどのように考え行動したか、その人たちになったつもりで自らのものとして考えることです。
あの場合自分ならどのように考え、どう決断しただろうと 頭の中での行うと言ってもいいかもしれません。
最高の教師・教科書 「映画」
その学習にとても有効なツールは 映画。
映画は その時代に生きた人たちの 取捨選択、行動、またその結果を2時間の間で伝えてくれる 素晴らしい教師・教科書です。
今年は 戦後70年。 この機会に太平洋戦争を通じて 日本と世界の関係 また 戦争の中でそれぞれの人たちがどのように考え どのように行動したか学んでみましょう。
太平洋戦争とは
太平洋戦争がいつから始まったのか…と問われると1941年12月8日 真珠湾攻撃 と反射的に答えることが優秀な受験生? 戦争は悲惨だから 軍隊を持たず、平和に暮らしましょう と エンドレステープのように語る先生から 生きる力は伝授してもらえません。また太平洋戦争は日本においては「大東亜戦争」と言う名称で呼ばれていたのですが、敗戦の後 アメリカがこの名称を嫌って「太平洋戦争」と呼ぶようにさせたことなども歴史がいかに勝者によって書き換えられていくかを物語っています。
果たして 日本は 大国アメリカに 無謀にも 突然 殴り込みをかけたのでしょうか。
戦争を回避する努力はなかったのでしょうか。
アメリカやイギリスは 日本を戦争に引き込む謀略を行わなかったのでしょうか。
今日 戦後70年の間に 色々な研究がなされ、歴史的資料があらわになってきました。「真珠湾攻撃をアメリカは事前に知らなかったのか」「暗号は解読されていなかったのか」 など 当時から 疑問に思われたことが数々と分かるようになってきました。
明治維新にはじまる日本の産業革命で 極東の小国・日本が世界水準の工業力をつけ 日清、日露戦争で大国と互角に戦います。第一次世界大戦において日本は5大国の一国となり、戦後にヴェルサイユ条約で山東省の権益とアメリカ領フィリピンとハワイの間に位置するパラオやマーシャル諸島の統治権を得たこと、またシベリア出兵を続けるなどアメリカの利権に影響を与えだしたことでアメリカ国内に日本脅威論、黄禍論が起き、日本からアメリカへの移民が禁止されるようになります。
こう考えると、如何に日本を弱体化させるか、太平洋戦争は第一次世界の終了と同時に始まったと言ってもよいかもしれません。
教科書 「永遠のゼロ」 「男たちの大和」
さて この太平洋戦争を学ぶ上で まず ご覧いただきたい映画は
「永遠のゼロ」 「男たちの大和」 の 2本です。
この 2本の映画は 最近作られたもので 今の人たちが見ても分かりやすくなっています。 2本とも太平洋戦争の始まりから、終戦までを描き 4年の間で 自らと家族 友人たちが暮らす日本がどのように変わっていって その中で 人々がどのように考え 自らの命を賭していったのかが ひしひしと伝わってきます。
安保法制の論議はともすると 子供たちが戦争に巻き込まれるから嫌だ と情緒的に語られますが いかにして戦争を回避するかを真剣に考える上では 国と国のエゴがぶつかり合う戦争と言うものがどういう物か 直視することを避けてはなりません。
○永遠のゼロ … 岡田准一主演 かっこよくそして悲しい物語
平成の今、弁護士を目指す弟とその姉が家系の秘密を紐解いていくことから太平洋戦争の特攻攻撃で亡くなった祖父のことを知ることになります。
身近な人の戦争体験を聞いて、その人たちが生きた時代、その決断、苦悩を学びましょう。
○男たちの大和 … 戦艦大和 を知っていますか
終戦間際、沖縄決戦に向かい撃沈されることになる戦艦大和の乗員だった人の回想を下に 当時の兵隊の日々、心の動きを知ることが出来ます。