六本木・赤坂にかけて5つの川跡と思われる谷筋があります。

 

 参考:東京都 建物おける液状化対策ポータルサイト
 http://tokyo-toshiseibi-ekijoka.jp/chireki/chireki_search.html
 港区の右欄の土地条件図にチェックしてみますと、旧川筋はピンク色の「盛土・埋立地」(沖積層)、湧水源は薄緑色になっている場合が多いです。なお黄色に△は砂州などです。

 

(土地条件図に加工致しました)

 

 参考:http://www.gsi.go.jp/
 国土地理院地図:港区近辺にズームして、左上の「情報」→「起伏を示した地図」→「色別標高図」をチェックすると陰影が付きます。そして該当する場所で左クリックすると、その地点での標高が左下に出ます。

 

上記の港区の土地条件図を見てください。

(1)赤坂見附駅の西側に谷筋(土地条件図でピンク色のところ)があります。

 湧水源は高橋是清記念公園の東側の辺りのようです(緑色のところ)。

 山脇学園の南側から台地と谷地の標高差が目立ち、約10mくらいの段差があり、赤坂見附駅に近くなると約15mくらいになります。

  この川跡(谷筋)は赤坂見附駅あたりで、旧鮫川(桜川)に合流していました。

 旧鮫川(桜川)について
 https://ameblo.jp/platoms/entry-12506466675.html?frm=theme
 

(2)溜池山王駅の南西側に谷筋(土地条件図でピンク色のところ)があります。

 湧水源は3つあるようです。

 (ア)ミッドタウンの裏側(北東側)にある池あたり

  参考:檜町公園

  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AA%9C%E7%94%BA%E5%85%AC%E5%9C%92

  「当地は江戸時代長州藩松平大膳大夫毛利家)の下屋敷があったところで庭園は「清水園」と呼ばれ、江戸の大名屋敷の中でも

  名園のひとつとして知られていた。また周りにの木が多かったことから毛利家の屋敷は「檜屋敷」とも呼ばれ、後の「檜町」という

  地名の由来にもなった(公園の名もこれに由来する)。

   明治時代になり毛利家の屋敷一帯は国の管轄に移り、第1師団歩兵第1連隊の駐屯地となった。第二次大戦後の一時期に米軍

  接収を受け、その後敷地の大部分に防衛庁が設置される。(引用終わり)」

   防衛庁が六本木にあった時は、近寄り難いところでしたが、今はミッドタウンなど憩いの場に変わりました。

   この台地から谷地(川筋)の標高差深は約15mくらいあるので、川筋の道路から見ると台地が崖のようになっています。

 (イ)乃木神社のあたり

  参考:乃木神社 (東京都港区)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%83%E6%9C%A8%E7%A5%9E%E7%A4%BE_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%AF%E5%8C%BA

  「乃木夫妻が明治天皇大葬の日に自刃した邸宅の隣地である。(引用終わり)」

  乃木将軍の旅順攻めには批判も多いように聞きますが、当時のコンクリートで掩蔽された巨大要塞を陥落させるには、敵の弾薬が尽

 きるまで攻撃を続ける他に方法はなかったとの軍事専門家の話もありました。

  乃木神社の台地部と谷地の道路の標高差は約15mあります。

 (ウ)高橋是清記念公園の南側あたり、一ツ木公園の北西側あたり

   赤坂五丁目交番前あたりで(ア)・(イ)・(ウ)の流れが合流していたらしく、谷幅が広がります。

   一ツ木公園は南東から南西・北西にかけて谷地になっており、半島状に崖地に囲まれています。

 

  これらの流れは赤坂駅を通る道路沿いに抜けて、溜池山王駅あたりで旧鮫川(桜川)に合流していました。

 

(3)国会議事堂前駅の北西側に谷筋(土地条件図でピンク色のところ)があります。

 湧水源は以下のようだと思います。

 (ア)六本木駅の東側の暗闇坂にある墓地あたり(窪んでいます)。

   六本木通りから谷底(暗闇坂)まで細い急傾斜な階段もあります。標高差は約10mあります。

 (イ)六本木通りの北側のアメリカ大使館宿舎の西端のお寺のあたり。

   六本木通りの川筋から聳え立つようにアメリカ大使館宿舎があります。この大使館宿舎と北西側の赤坂氷川神社は半

  島状に突き出た形になっています。こういう場所は元古墳があったり、その上に神社がつくられていることが多いです。

 (ウ)六本木通りと麻布通りの交差点の南東側のあたり、またスペイン坂あたり。

   ここの台地側(標高30mくらい)と六本木通り(谷底、標高約10mくらい)の標高差は約20mあります。

 

   この川筋は六本木通り沿いを通り、国会議事堂駅駅前あたりで旧鮫川(桜川)に合流していました。

 

(4)麻布通りの麻布小学校の北側に谷筋(土地条件図でピンク色のところ)があります。

  この東南東に伸びた谷は約10mの高低差があります。

  この流れは桜田通り沿いに北東側に流れて愛宕山の西側を通り、新橋方面に抜けていたようです。

  新橋方面は江戸時代前は日比谷入り江(海)になっていたようです。

  参考:江戸幕府以前の江戸

  http://www5e.biglobe.ne.jp/~komichan/tanbou/edo/edo_Pre_8.html

   なおこの谷筋から桜田通りを南に抜ける細い谷地もあり、もしかすると古川にも流れていたかもしれません。

  そのため飯倉交差点は、東京タワー通りからいったん落ち込み、西側に六本木駅方面に上って行き、桜田通りは南北方向に急に下

  がっていきます。

   また、芝公園・愛宕山地区は(4)の流れのため、島状になっており、江戸時代前は海側からは絶好の視認性があったと思います。

   ここには大きな古墳があります。また増上寺などの寺院が多いです。

   参考:芝丸山古墳

  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E5%8F%A4%E5%A2%B3

 

(5)神谷町駅の北西側に谷筋(土地条件図でピンク色のところ)があります。

 ホテルオークラの南東側あたりから谷地があります。台地側から谷筋は標高差が約15mあります。

 参考 暗渠ハンター 田中山いまむかし

 http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-bdb5.html

  

  
 港区浸水ハザードマップ
https://www.city.minato.tokyo.jp/dobokukeikaku/bosai-anzen/bosai/shinsui/hazard-map/index.html
  
 参考:港区液状化マップ日本語版(地図面)(PDF:1,199KB)
  https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/hazard_map/documents/ekijoukahazard0105.pdf

 参考:港区 土砂災害に備えて
 https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/bosai-anzen/bosai/saigai/dosha.html
 港区には土砂災害(特別)警戒区域が多いです。
 また急傾斜地崩壊危険個所も多いです。こちらは現地調査など精査し後に土砂災害(特別)警戒区域に移行する場合もあります。
  参考:砂防三法、急傾斜地崩壊危険区域、土砂災害警戒区域
  https://www4.hp-ez.com/hp/pitagorasu/page101


 参考:港区揺れやすさマップ日本語版(地図面)(PDF:1,289KB) 
 https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/hazard_map/documents/yureyasusahazard0105.pdf
 沖積低地の方が揺れやすいです。
 またこの欄の下に「沖積層基底等等高線」という図がありますが、古川谷・桜川(鮫川)谷の跡がよく分かります。古川は東京湾に注ぐところは今の流路より南東側にあったようです。

 参考:東京都の被害想定結果(想定地震別最大被害)(港区データ)(PDF:313KB)
 https://www.city.minato.tokyo.jp/chiikikeikakutan/documents/higaisoutei_minato.pdf

 参考:東京都液状化ポータルサイト
http://tokyo-toshiseibi-ekijoka.jp/other_data.html
港区
http://tokyo-toshiseibi-ekijoka.jp/pdf/103_minato-ku.pdf
 こちらのボーリングデータを見て、土質・N値など確認しましょう。

 参考:換算N値と地盤 スウェーデン式サウンディング試験換算N値と地盤(ジオテック�様)
https://www.jiban.co.jp/service/kouji/kouji02.htm
砂質土の場合はN値5以下が軟弱、粘土質の場合N値3以下が軟弱とのことです。

 参考:ボーリング柱状図とは?
 http://www.shimane.geonavi.net/shimane/boring.htm
 
参考:9. 地盤液状化 液状化危険度 
 http://dil.bosai.go.jp/workshop/03kouza_yosoku/s09ekijyoka/liquefaction.htm
「液状化は,締まりの緩い砂質層の存在と地下水による飽和,という2つの条件の組み合わせがある場所で生じます.砂丘以外のところでは,地層はごく表層を除き地下水で飽和しているとしてよいので,結局,砂質層が分布するか否かの把握が危険度判定の基礎になります.ボーリングデータにおける地質の記載では,シルト質砂・礫まじり砂・貝がらまじり砂などいろいろな表現がなされていますが,砂の文字が入っていれば液状化の可能性があると判断してよいでしょう.液状化が最も起こりやすいのは細粒・中粒の砂で,その粒径が揃っているほど液状化の可能性が大です.締まりの程度はN値によって判定します.砂層の深さにも関係しますが,N値がおよそ20以下であると液状化発生の可能性があり,N値が10以下であると液状化の危険性は大きくなります.深くなると液状化の影響は地表にまで達しなくなるので,問題になるのは深さ15~20m以内の砂層です(図9.2 液状化発生条件).液状化しない地層(泥層など)が上に載っていると(厚さおよそ3m以上),噴水・噴砂が抑えられるので,地表面の変形は生じません.(引用終わり)」
 液状化を考慮すると、土質が砂交じりである場合、N値が20以下ですと可能性があり、N値が10以下ですと危険性が大きくなるようです。