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渋谷宙希のブログ

音楽、映画、写真、本。趣味のブログです。

 

「高い城の男」フィリップ・K・ディック

★★★☆☆

 

 

 

1963年のヒューゴ賞を受賞したSF小説。

 

 

第二次世界大戦にて、日本、ドイツが勝利しアメリカが東西に分断されている世界を舞台とした歴史改変小説です。

 

 

「アメトーク」の読書芸人の回でメイプル超合金のカズレーサーが紹介したとかしないとか。

 

 

最近めっきり「アメトーク」は観ていないので、よくは知らないんですけど、カズレーサーが面白いっていう小説には興味があったので読んでみました。

 

 

フィリップ・K・ディックの小説は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をずいぶん昔に読んで以来でした。

 

 

映画「ブレードランナー」の原作ってことで読んだんですけど、個人的には映画よりも面白かった気がします。もうずいぶん前のことなんではっきり覚えてないんですよね。

 

 

で、今回読んだ「高い城の男」ですが、フィリップ・K・ディックってなんとなくサイバーパンクっぽいSFのイメージがあったんで、

 

 

あぁ、こんなのも書いてるんだ~

 

 

って感じの印象でした。

 

 

 

 

第二次世界大戦に敗北したアメリカは戦勝国である日本とドイツによって分断され、両国の分割統治下におかれてた。

 

 

1962年、アメリカ人の間である小説が流行していた。

 

 

小説のタイトルは「イナゴ身重たく横たわる」、作者は”高い城の男”と呼ばれる謎の人物。

 

 

小説の内容は第二次世界大戦で連合国が勝利していたら、という仮想の歴史小説で、アメリカやヨーロッパでは発売禁止になっていた。

 

 

美術商のチルダン、チルダンの上得意である田上、工場をクビになり自分たちのブランドを立ち上げたフリンク、フリンクの元妻ジュリアナ。これらの人物が「イナゴ身重たく横たわる」を巡って運命に翻弄されていく。

 

 

みたいな物語です。

 

 

それぞれの人物が複雑に入り組んでいるので、あらすじの説明はこんなもんにしておきます。

 

 

架空の歴史の中に、実際の歴史を描いた小説が架空の歴史小説として存在している。

 

 

っていう設定がなかなか面白いなぁ、と思いました。

 

 

実際の世界と、この小説の舞台である架空の世界が両方存在していて、パラレルワールドみたいに並行宇宙として存在しているって感じなのかしら、って思いました。

 

 

村上龍の「五分後の世界」みたいな感じでしょうか。

 

 

この時代の歴史をある程度知っていると面白いのかもしれないんですけど、自分はそれほど詳しいわけではないので、ピンとこない部分も結構ありました。

 

 

あと、登場人物がやたらと「易経」という一種の占いを行動の指標にしている点がなんかいかにも東洋かぶれのアメリカ人が好きそうな設定だなって思いました。

 

 

しかも、小説の中の人物はその易経をかなり信頼しているようで、その答えは絶対であるって感じです。

 

 

この行動原理がいまいち理解できなくて、最後まであまり物語の中に没頭できなかった気がします。

 

 

実際にフィリップ・K・ディックはこの小説を書く上で易経を使っていたとかなんとか。

 

 

なかなかスピリチュアルな小説です。

 

 

そんな印象の小説でした。

 

 

気になった方は読んでみてください。

 

 


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