「ダークシティ」
★★★☆☆
【公開】1998年
【製作国】アメリカ
【上映時間】100分
【監督】アレックス・プロヤス
【原題】Dark City
Amazonビデオにあったから観てみたら、これがなかなかに良かったです。
闇に閉ざされた街で起こる怪事件と、記憶を改ざんされた人々。
とにかく、この映画のみどころはゴシックテイストでダークな世界観でしょう。
デヴィッド・リンチのようなダークさはあるけど、ストーリーはもっとメジャーな感じ。個人的にはハリウッド版の「ロストチルドレン」かなー、って印象でした。
永遠に朝が来ない町で、身に覚えのない殺人事件の犯人として刑事と謎の男たちに追われる主人公が街の秘密、そして、自分自身の秘密に迫っていくSFミステリー。
まず、絵作りが凄くいい。
オープニング、バスルームで目覚める主人公。このシーン観ただけで
あぁ、これはセンスがいい!
って思いました。
そして、何よりも良かったのは、謎の異星人(?)たちが街を作り変えていくシーン。
ビルの大きさが変わったり、デザインがどんどん変わっていく。この映画1998年の公開みたいですが、CGの使い方が凄くセンスよくて、違和感もない。
この頃のCGっていかにもCGやなぁ〜って感じなんですけど、この映画は割と自然な感じでCG使ってて凄いなぁ、と感心しました。
ストーリー的にも異星人が地球人の記憶を抽出して、それをブレンドして新たな記憶を作り、それを地球人に埋めこむ。みたいなややこしい事してて、新しい記憶と矛盾しないように街を作り変えるんです。
この設定かなり面白かったです。
ただ、設定がめちゃくちゃ面白いんですけど、ストーリーに完全に生かし切れてると言えばそうでもなくて惜しい部分も多々あったんですけどね。
でも、そんなことは気にならないぐらい世界観や設定がイカしてました。
主人公がチューンといわれる超能力を使えるってのも良かったですね。
奪われた記憶と、失われた街がラストでどうなるのかと思いきや、これもなかなか良いエンディングでした。
ちょっと「未来世紀ブラジル」っぽさも感じたかも。
あまり、有名な映画じゃないと思うんですけど、気になった方はぜひご覧ください。
予告編
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