「エクス・マキナ」
★★★★☆
【公開】2015年
【製作国】イギリス
【上映時間】108分
【監督】アレックス・ガーランド
【原題】Ex Machina
公開当時から気になっていた映画です。
凄く面白い!って感じの映画ではないんですけど、雰囲気は凄く好きな作品でした。
監督はアレックス・ガーランド。
意外だったんですけど、この映画が監督デビュー作なんですね。
アレックス・ガーランドが関わっている映画割と観てるので、もっと監督していると思っていました。
「ザ・ビーチ」は原作だし、「28日後」は脚本。「わたしを離さないで」は脚本と製作総指揮ですって。
大手IT企業でプログラマーとして働くケイレブは抽選で社長のネイサンの自宅を訪問するチャンスを得る。
ネイサンはケイレブに機密保持契約の書類にサインするように促す。
サインをしたケイレブにネイサンはこの自宅で人工知能の開発を行っていることを明かし、ケイレブに人工知能にチューリングテストを行うように依頼した。
ケイレブはネイサンの開発した人工知能を搭載したエヴァと対面し、会話をスタートさせる。
翌日、ケイレブとエヴァの面談中に停電は起こり、監視カメラの電源も落ちる。そこでエヴァは「ネイサンの言うことを信用してはいけない」と告げる。
エヴァはケイレブに心を惹かれていることを打ち明け、一緒にここを逃げようと持ち出すが・・・・
といった内容。
この映画は脚本的にもそれなりに面白いんですけど、何といっても映画の中を漂う密閉された空気感や、ロボットであるエヴァの持っている不思議な色気など、目に見えない雰囲気のようなものが良かったです。
山奥の僻地にある社長ネイサンの自宅は、めちゃくちゃスタイリッシュで、かっこいい建築物で、しかも自然と一体となったような家なんですけど、この家が凄く魅力的なんですよね。
最新のAIの開発をしているのに、自然と共存したような環境ってのがいいです。
そして、人工知能を搭載したロボットのエヴァは、体のほとんどの部分が機械むき出しで、一目みて
ロボット!
ってわかるのに、凄く色気あるんです。
エヴァを演じたのはアルシア・ヴィキャンデルという女優さんでとんでもなく美しい人です。
この作品で数々の映画賞を受賞したようですね。
先日、記事を書いた「リリーのすべて」にも出演してましたね。
登場人物が凄く少ない映画で、主人公のケイレブ、社長のネイサン、メイドのキョウコ、そしてエヴァ。
この4人しかほとんど出てきません。
メイドのキョウコも凄くいい味出しています。
ミステリアスな雰囲気を醸し出していて、凄くいいですねこの人。
英語が理解できないということで、機密保持できるってことで雇われているとネイサンが説明します。
日本人は日本語以外理解できない人がほとんどってことをよくご存じでw
美しい映像で、美しい人物をちゃんと撮ってるなぁって感じがして凄く好感の持てる内容でした。
ストーリーも、最初から最後まで割とワクワクして観ることができたのも良かったです。
登場人物も少ないし、終始1つの建物の中だけでドラマが起こるので、途中で退屈してしまいそうなもんですけど、ちゃんと最後まで退屈しないで見れる内容になっていたのは流石だな、と思いました。
男性陣もなかなか良い味を出していて、社長のネイサンとか何考えてるのかわかんないし、彼の真意を読み取ろうとする、主人公の間に漂う緊迫した空気感なんかも上手に伝わってきました。
最小限の人数でちゃんとドラマがあって、ちょっとしたどんでん返しもあって、世界観もちゃんとあって、これはデビュー作としてはなかなか良い出来だと思います。
ただ、細かい部分を見ればかなりツッコミどころは満載の映画です。
セキュリティー甘すぎだろ!
みたいなシーンも満載だし、開発者のネイサンが天才なのかバカなのかわかんない行動取るんですよね。
それを差し引いても、いい映画だったと思います。
監督の次回作も期待したいと思いました。
興味がでた方はぜひご覧ください。
予告編
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