とある知り合いの記事が興味深かったので、引用します。
彼には、以前も節電や専門性の話で参考にさせてもらっていますw
以下、某氏の日記より
電力自由化の報道を見ていて思ったことを書く。
深い考えなしに思うがままに書いているので
論理が破綻していたり正しくないかもしれないから、
読むならそのつもりで。
参入企業が個人単位に直接電力を販売できるという。
まるで小包を宅配でお届けするみたいだが、
電力系統(巨大な電気回路網)を介する以上、
参入企業の電力を直接買うというのも可笑しな話だ。
電力系統(電気回路)に、
電源(電力会社、参入企業)と負荷(消費者)
が接続されれば、電力潮流(電気の流れ)は一意的に決まるわけで、
消費者がどこから買うか選択しようとも電力潮流が変わるわけではない。
ダムに水(電力)を貯めるにあたり、
本流(電力会社)と支流(参入企業)から共同で水を流して、
溜まった水(電力)を水道管(送電・配電網)で消費者に届けるとして、
「あそこの支流から供給された水を買う」と言うようなものだ。
消費者に届くまでにダムや水道管で全部ごっちゃになる訳だから、
指定した支流の水を買うなんて事は実際は不可能である。
「A社はクリーンな太陽光発電だから、A社から買う」と言ったって、
A社からホットラインのごとく直通で電線を引かないと
そんな買い方なんて出来ない。
実際は供給電力(ドンブリ)と消費電力(ドンブリ)の
配分を机上で整理しているに過ぎない。
別になんら非難するつもりもないが、大抵の世間の人々は
「自分はA社の電力を直接買っている」
と思っていることだろう。
これは実際は、
「うちの水道の水は、田舎の祖父宅そばの支流(小川)から買っている」
と言っているようなものだ。
A社は一定量の電力供給をするが、
A社の電気を買うと宣言する消費者側は変動する。
(電気を点けたり切ったりするので使用量は変動する)
が、A社は気にせず一定量を供給していればよいことになっている。
しかし、貯水量で調整が利くダムの水と違い、
電力は瞬間瞬間の需要・供給をピッタリ合わせる必要があり、
主に火力発電所が発電量の調整役を担っている。
(需要>供給になると周波数が50Hzより下がるし、
需要<供給になると周波数が50Hzより上がるので、
供給量を需要に合わせるよう火力発電所の発電量を常時調整している)
A社を含む参入企業は自由に電力供給できるが、
余剰・不足分調整は電力会社が担わざるをえない。
ワタシは電力会社など興味もないし擁護する気もないし、
彼らのボーナスが0になっても何の利害もないが、
電力自由化を叫んでいる人たちは、
そういった面での電力会社の役割(需給バランス調整)など
知りもしないだろうなと、不憫に思う。
参入企業が力率の調整などするとは思えないから、
有効電力と無効電力のバランスも多分電力会社が取るんだろうな。
自由化といっても難しいですね。
彼には、以前も節電や専門性の話で参考にさせてもらっていますw
以下、某氏の日記より
電力自由化の報道を見ていて思ったことを書く。
深い考えなしに思うがままに書いているので
論理が破綻していたり正しくないかもしれないから、
読むならそのつもりで。
参入企業が個人単位に直接電力を販売できるという。
まるで小包を宅配でお届けするみたいだが、
電力系統(巨大な電気回路網)を介する以上、
参入企業の電力を直接買うというのも可笑しな話だ。
電力系統(電気回路)に、
電源(電力会社、参入企業)と負荷(消費者)
が接続されれば、電力潮流(電気の流れ)は一意的に決まるわけで、
消費者がどこから買うか選択しようとも電力潮流が変わるわけではない。
ダムに水(電力)を貯めるにあたり、
本流(電力会社)と支流(参入企業)から共同で水を流して、
溜まった水(電力)を水道管(送電・配電網)で消費者に届けるとして、
「あそこの支流から供給された水を買う」と言うようなものだ。
消費者に届くまでにダムや水道管で全部ごっちゃになる訳だから、
指定した支流の水を買うなんて事は実際は不可能である。
「A社はクリーンな太陽光発電だから、A社から買う」と言ったって、
A社からホットラインのごとく直通で電線を引かないと
そんな買い方なんて出来ない。
実際は供給電力(ドンブリ)と消費電力(ドンブリ)の
配分を机上で整理しているに過ぎない。
別になんら非難するつもりもないが、大抵の世間の人々は
「自分はA社の電力を直接買っている」
と思っていることだろう。
これは実際は、
「うちの水道の水は、田舎の祖父宅そばの支流(小川)から買っている」
と言っているようなものだ。
A社は一定量の電力供給をするが、
A社の電気を買うと宣言する消費者側は変動する。
(電気を点けたり切ったりするので使用量は変動する)
が、A社は気にせず一定量を供給していればよいことになっている。
しかし、貯水量で調整が利くダムの水と違い、
電力は瞬間瞬間の需要・供給をピッタリ合わせる必要があり、
主に火力発電所が発電量の調整役を担っている。
(需要>供給になると周波数が50Hzより下がるし、
需要<供給になると周波数が50Hzより上がるので、
供給量を需要に合わせるよう火力発電所の発電量を常時調整している)
A社を含む参入企業は自由に電力供給できるが、
余剰・不足分調整は電力会社が担わざるをえない。
ワタシは電力会社など興味もないし擁護する気もないし、
彼らのボーナスが0になっても何の利害もないが、
電力自由化を叫んでいる人たちは、
そういった面での電力会社の役割(需給バランス調整)など
知りもしないだろうなと、不憫に思う。
参入企業が力率の調整などするとは思えないから、
有効電力と無効電力のバランスも多分電力会社が取るんだろうな。
自由化といっても難しいですね。