ロクシタンからついに数年前,マグノリアのトワレの小さいバージョンが出ましたね.



植物の色々


これはサイズも小さいし(ロクシタンのトワレのサイズは大きすぎる),瓶のデザインが「アメリ」っぽくてすごく気に入っています.


私はこの「マグノリア」が最初に発売された時から持っていますが(もう10年以上前です)この香りはすごく好きです.すっきりしててでもちょっと甘くて.


でも「マグノリア」ってなんの花?


実は木蓮.研究している人は木蓮だけじゃなくて,木蓮の仲間全部を「マグノリア」と呼びます.


そう思うと「木蓮ってこんな香りだっけ?って思いますよね」


コブシも木蓮の仲間です.江国香織の「流しのしたの骨」でコブシがあまりにも温かい冬だったので勘違いして早く花をつけてしまうエピソードが出てきます.


そんな風に温かいと勘違いして,人が思っているよりもずっと早く(あるいは寒いとずっと遅く)咲く花って色々あります.


代表的なのが桜.よく「桜開花予想」と言いながら外れますよね.あれは桜が温かさをどんどん体の中で感じて咲くのですごく気温に左右されやすくて,気温が変わりやすい(三寒四温とも言うし)春先には予測しにくい花なのです.


「流しのしたの骨」ではお母さんがとても花が大好きなので沢山の花が出てきます.気になったら検索をしてみつつ読むと家族の風景がより伝わって楽しく読めると思います.


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これから身近に感じるものに使われる植物モチーフから,その植物の紹介をどんどんしていきたいと思います.よろしく.


さて,1回目はクレマチス(鉄鑯)です.これは手ぬぐいの柄や浴衣の柄によくなったりしているところを考えると昔から日本人に愛されてきた植物のひとつなのでしょう.


私の持っている手ぬぐいは



植物の色々


代官山の「かまわぬ」で買った手ぬぐいです.こんな風にモチーフには青系が使われる事が多いですが白っぽいものや色々あります.


朝顔や桜の種類がたくさんあるように,品種改良を重ねられて色々なバリエーションがある植物なんですね.そういう意味からも昔から愛されて親しみのあった植物なのだと思います.


本物はこんな感じ.



植物の色々


蔓性の植物でよく庭先で見ますよね?鉢などに植えて支柱を立ててそこに朝顔のようにからませて育てるのが一般的のようです.


さて,このクレマチス,実はトリカブトと同じ仲間なんですよ(キンポウゲ科).


え?あの殺人に使われる事もある猛毒のトリカブト!?



植物の色々


これです.これはオクトリカブト.


全然見た目違うじゃん!


その通りです.でも同じ仲間なんですよ.きっとクレマチスは品種改良も進んだし形も大きく変わってきたんでしょうね.


さてクレマチスに関しては「Papa told me」6巻の「EPISODE27 オリヒメ トランスファー」でほおずき市に行く途中急に知世ちゃんに浴衣を買ってあげたくなるお父さんが買ってくれる浴衣の柄になっています.


そこでお父さんが浴衣の柄について「このもようは鉄鑯かな」と言います.知世ちゃんは「クレマチスじゃないの」と言いますが,お父さんは「鉄鑯と言った方がかんじが出るだろう」と言います.


さすが作家.


手ぬぐいも浴衣も確かにクレマチスじゃなくて「鉄鑯」と表現した方が風雅な感じがしますよね.いかにも日本らしい.


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トリカブトに関しては絵國香織の「スイートリトルライズ」(映画にもなりましたね)の中で主人公の瑠璃子はつねに「夫と心中するならジャガイモの芽に含まれるというソラニンを一緒に食べて死のう」と考えます.


しかし最後に夫・聡の妹,文が「じゃがいもの芽ー? だめだよ,そんなの.毒のうちに入らないってば.瑠璃子さんってほんとうに可笑しい」


「うちの田舎のあたりにはね,もっといいもがあるよ」


「それはね,トリカブト」


「モミジガサという山菜にそっくりだから,ばれたときにも言い訳しやすいかもねー」


と入れ知恵をします.


トリカブトには葉を食べたぐらいでは中毒程度で死なないものもあります.北海道に自生する「エゾトリカブト」などは猛毒で葉でも死ねると聞いたことがあります.確かめてないので知りませんが.


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