友達に見せたら「何この鬱展開wしかも若干グロいw」と言われ、なんか覚醒したんでのっけてみます。まあ、別館には上げらんないし!
↓回避タイム↓
"生きるため"とは言えど、人様の物を盗んでまで生きていいのか?そう自問自答するが、死への恐怖から盗みを繰り返してしまう。そんな状態の下人に『幼子を一人、寺の本堂へ犠として閉じこめると、過去・現在・未来で成した悪行は払拭され、極楽浄土へ逝ける』という噂が耳に入った。
これで最後。これで最後。そう自分に言い聞かせ、道端に転がり今にも事切れそうな子の腕を乱暴に掴み、もはや廃屋と化した寺へ向かった。寺へ着き、本堂に着いたが、閂が見当たらない。流石に気は引けた。だが、助かるための尊い犠牲。烏に啄まれ、完全に肉が持ち去られた腕を折った。そして暴れる子供を押し込み、門の取っ手に腕の骨を通した。
端から見れば明らかだが、この時点で理性などはとっくに消失していた。そして、下人は天寿を全うするまで現世を本能の赴くまま堪能した。
下人もとうとう魂だけの身になり、三途の川を渡るときが来た。迷わず朱塗りの橋を渡ろうとしたが、突如として歩みを止めるほどの痛みが足に走る。なら、せめて吊り橋へ――
腕を使ってずりずりと吊り橋を渡る。だが、丁度中腹へ差し掛かった所で右腕が空虚な音を立て、砕けた。
まさか、俺が逝け無い筈がない!
しつこく反芻しながら、未だ無傷の左腕で前へ進む。もう少しで着く。下人の視界に眩い光が射し込む。驚いて上を向くと、途端に黒一色に染まった。何も見えない。と同時に、全身は風を纏い、地面に打ち付けられた。峡谷の淵を流れる川底に、断末魔の叫びが轟く。
下人は痛みで朦朧とする意識の中、耳にした。
「免罪に執着したが為に、他の命を差し出す…なんと愚かしい!お主のしたこと総て、自分の神経で味わってもらった。お主の住処は…なあに、安心しろ、地獄ではない。極楽浄土でもないが。
"無間"だ。それも、限りない方ではない。阿鼻の方だ。そこで己を性根から悔い改めよ」
悔い改めたところでお前が救われる事なんざ、天地が逆になることと同等の確率だが。
嗄れた声が耳障りな高笑いをあげる。そこで、下人の"心"が呆気なく、文字通り"壊れた"。
お粗末様でした