去年の秋。なんか、のどがいがいがした。オラは年中鼻炎持ちで、のどは丈夫だ。頭も普段以上にぽぉっとし、熱はなく、気持ちわるかった。

 インフルエンザ以来、内科に行った。

 ドクターはオラの症状を見ながら、薬科辞典をひらき、ひとりごとかわたしの意見を求めているのか、ぶつぶつと呟いていた。

「これでしばらく様子を見ましょう」

 お薬を出してもらった。すぐに良くなった。

 しかし……。

 顔を見ないドクターが増えたという昨今、あんなに熱心に向き合ってくれるドクターに、大いに感謝した。

 とは言え、ドクターにとってはオラなんてもちろんone of themに過ぎない。だけど、伝えたいけど伝えたところで、なぁ……。

 コールセンターで電化製品の不具合を直すときにも、おなんじことを感じる。

「感謝の声」のページみたいなもの、できないもんかねぇ。


↓ 去年インフルエンザこときにもらったお薬と、ちょっと下がってきたときの体温計。