(6月30日付け、朝日新聞より…)




…お空に帰った赤ちゃんは、お母さんに会いたくて来たんだよ。だから自分を責めないで――。長崎県の薬店で生まれた絵本に共感が広がっている。流産で悲しむ人に寄り添うストーリーで、題名は「ちいさな天使のものがたり」。。。
自費出版の1千部は完売。出版社の目にとまり、7月から全国の書店に並ぶ。 天使が神様に『あのお母さんのところに行きたい』とせがむ。神様は『あのお母さんはがんばり屋さんだから、ちからを使いきってしまうかも…』と心配し、『お母さんのちからがなくならないだけの時間をあげよう…』と送り出す。天使はおなかで幸せな時間を過ごし、約束の時間に空へ帰る………。
お母さんが『来てくれてありがとう』と空に向かって言うと、天使は笑ってうなずく………。
創作したのは長崎県松浦市の薬店゙ファミリードラッグyou゙に勤める川上誠治さん(53)、、、
5年ほど前、いつも元気な知人女性が、毎年秋になると落ち込むことに気づいた、訳をきくと10年以上前の秋におなかの子を亡くしたと打ち明けられた…。
自分を責めているように感じた、、、
川上さんは隠れキリシタンの流れをくむクリスチャン。小学1、2年の時に姉と父を亡くし、天国や命を身近に感じてきた。そんな川上さんの胸に、ふと物語が浮かんだ。携帯電話のメールでつづり、女性に送ると喜んでくれた。。。
店には不妊治療の相談コーナーがあり、流産で悲しむ女性も訪れる。メールを読んだ店長の満行(みつゆき)勝さん(40)は『これはみんなにとって必要な物語だ…』。印刷して店頭に置き、2人で文章を練り直した。昨年春、京都在住の画家としくらえみさんの優しいパステル画に出会い、絵本の画を頼むと快く引き受けてくれた。。。
昨年末に500部を自費出版。増刷した500部も含めほぼ売り切れた。店には流産や死産、中絶を経験した人から『救われた…』とメールが届く。不妊治療中に何度も流産したという市内の主婦(45)は店で絵本を手に取り、思わず泣いた。『あのころは自分を責める毎日だった。でもこれを読んだら前向きになれた…』。。。
絵本は、東洋館出版社(東京)からの出版が決まった。担当の西田亜希子さん(41)は『生まれてきた意味を考えさせられた。男性にも響く話です…』とほれ込む、、、
すでに英語翻訳を終わり、海外で出版する話も進んでいる。川上さんは『500部でも多いと思ったのに、全国の書店に並ぶなんて…悲しみの中にも幸せにつながるものがあると気づいて、心からの笑顔を取り戻してもらえたら…』と話している。。。
A5判32ページ。税込み1296円。問い合わせは東洋館出版社(03・3823・9206)へ。。。

…と、これはぜひ妊娠中のママ予備軍の方も、また現在子育て真っ最中という新米ママさんの方にも読んで欲しい感動巨編だと思います(ノд<。)゜。

流産という悲しい出来事を、こんなにも温かく包み込んでしまうお話しの内容には確かに゙大らかな救い゙を感じますね。。。

ぜひ皆さんにもお買い上げ頂き、お子さんに読み聞かせながらその神髄に触れてみて下さいo(^-^)o☆・゚:*:。★・゚;



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