まいど
私の好きな写真家に中村征夫(なかむらいくお)さんという
水中カメラマンがいます。
その人の写真展が、長野県の『豊科近代美術館』で
4/18~6/3の日程で開催されました。
見に行きたいと思いつつ、なかなかその時間が無く、
気がつくと最終日になっていたので、この日曜日に
何とか時間を作って見に行ってきました。
征夫さんは現在61歳。
20歳のときから実に40年以上海の中と向き合ってきたのです。
日本の海はもちろん、世界中の海のこの40年間の変化を
目のあたりにされてきたのです。
美しい海洋生物のかわいらしい表情を実にナイスタイミングで
ファインダーにおさめています。
そんなほっとするような写真があるかと思えば
東京湾のヘドロの中でけなげに生きながらえる生物たちの
様子や、バクテリアによって自然に還っていく姿をとらえた
ものもありました。
そして何よりさんご礁の変化は目に余るものがありました。
私も17年前、5年間ほど年に数回ですがダイビングをしに
沖縄の慶良間諸島へ通っておりました。
海の中は神秘という言葉が本当にあてはまります。
慶良間は世界でも有数の珊瑚礁があり、その当時は
美しい珊瑚がどこまでも続き、色とりどりの魚たちが
珊瑚に守られながら無数に泳いでいました。
征夫さんとの出会いも、慶良間の座間味島というところでした。
その頃から海の中の環境変化についていろいろと教えて
いただきました。
今回の写真展もまた、いろいろ環境のことを考えさせられる
よい機会となりました。
私がダイビングに行かなくなって10年以上になりますが、
今ではその珊瑚礁も白化現象を起こし、オニヒトデにやられ、
かなり荒れてると聞いています。
白化現象とは珊瑚が色あせて白くなる現象のことです。
珊瑚の体内には褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類が棲んで
光合成をし栄養分を作りそれで珊瑚が成長しているのですが
褐虫藻が珊瑚から出て行くと色が抜け白くなり、これを珊瑚の
白化現象といいます。
このまま褐虫藻が珊瑚に戻らないと栄養が供給されず
つまりは珊瑚が死んでしまうのです。
海水温が2℃高くなるだけで褐虫藻は珊瑚から抜け出します。
つまりこれも温暖化の影響といえます。
1998年には世界中の珊瑚の実に16%が色を失ったのです。
ちょうど昨日の日経に「省エネ」や「ストップ温暖化」や
環境問題に関する記事が載っていました。
70%が海で覆われた地球は、海からの悲鳴を真摯に
受け止めなければいけません。
温室効果ガスにより吐き出されたCo2の50%以上が
海に吸収されているといわれています。
その上珊瑚礁が無くなれば海には酸素が行き渡らなくなり
魚などの生物は生きていけなくなります。
温暖化は北海道の流氷にも変化をもたらしており
流氷が春になり溶け出すことで流氷に固められて流れ
ついたプランクトンが海に放たれ、それをまた一回り
大きなプランクトンが食べ、小魚がそれを食べ・・・・・
そんな当たり前の食物連鎖を今改めて考えなければ
ならない時が来ているようです。
山や、川も環境変化に大きな問題を投げかけています。
しかし、海の機能が止まってしまったら、山も川も全て
死んでしまうのです。
今、海の無い長野に住みながら、
生まれて初めて海の中で呼吸をし、魚たちとゆらゆら
水の中を漂った日のことを思い出しています。
いつかまたもう一度あのすばらしい景色に出会えるように、
耳を傾けようよ・・・
海からのメッセージに・・・
(温暖化にはスキーができなくなることはもちろん
常々いろんな部分で恐怖感を抱いている
いつになく超まじめな 管理人でした p(^o^)q )