年を重ねるごとに、
自己紹介とか、とにかく自分について話すのに
苦手さを感じることが多くなった。


もともと素直じゃないんだよな。

幼いころからそうだった。


家族や周りの誰彼にかかわらず、人に対して
どこかひねくれたところがあったのは自覚してる。


変わった子供、みたいな感じで見られることはよくあった。


決して気持ちのいいもんじゃなかったけど、
周りの声より自分の世界を大事にするほうだったから、
それほど気にはならなかった。


いや、気にしないようにしてた。無理矢理にでも。


痛みを感じても痛いと言わず、されるがまま、
自分の中に閉じこもって、無視し続けた。


道を歩いていて、背中に蹴りを入れられているのに、
イヤホンで聴いている音楽を大音量にして、
まったく気づかないふりをするかのように。


そうやって見て見ぬふりをし続けることが、
やがて息苦しさを感じる生き方につながる結果になるなど、
思いもしなかった。


そして、いま。


息苦しさは、やはり消え去ってくれない。
現実から逃げて、正直な気持ちに背き続ける限り、
終わらないのか。


自分にとって過去とは、痛々しいものばっかりでしかないように思う。
たぶん、時間はずっと止まったままだ。


この息苦しさからの開放を望むのか。
これ以上の苦労を背負わないために、現状維持を望むのか。


もう本心が分からない。