ドイツのブレーメンは、早くから市を挙げてカーシェアリングの普及に取り組んでいることで有名である。同市では2004年と2017年にカーシェアリングの効果の検証をEUの支援を得て実施している。
カーシェアリング会員を対象にした新旧2回の検証で、以下のようなカーシェアリングの効果が検証された。
(1)カーシェアリングにより自動車保有台数は削減される
(2017年の検証では、カーシェア車両1台で自家用車16台を削減と試算)
(2)カーシェアリングにより自動車走行距離は削減される
(3)カーシェアリングにより移動手段が車から環境負荷の小さい手段にシフトする
2017年の検証(2018年に結果公表)では、さらに興味深い検証結果も公表されている。カーシェアリング利用者は、一般市民と比べて地元の小売店をよく利用し、逆に、郊外の大型ショッピングセンターを利用する頻度が少ないという。このことから、「カーシェアリング利用者は地域経済に貢献している」、「カーシェアリングの普及は地域活性化にプラスになる」と、ブレーメン市の幹部職員が昨秋パリで開催されたCSA会議で述べていた。
ブレーメンのカーシェア会員/一般市民調査より(抜粋)

ブレーメンで行政や公共交通機関がカーシェアリングの普及に熱心なのには、裏付けとなる効果検証結果がある。わが国でも、行政や事業者は参考にすべきである。
2017年の検証結果の英語版はこちら