私個人の感想、意見を書いたものであり、特定の団体、ジャンル、人を批判する意図で書いたものではありません。(なるべく分からないようにボヤかすよう努力します。)適当に考えるままに書いたものなので、辻間が合わなかったり、誤字脱字は普通にあります。
読んで不快になる人もいるかもしれませんが、その時はそっと画面を閉じてください。

先日、推しに会いに行った。
私の推しは漫画がベースのミュージカルや劇で活躍している、いわゆる2.5次元というやつである。

(ここではなんの作品か私の推しが俳優なのかキャラなのかの言及は控える。)

これまで同シリーズを画面越しでしかみれなかった私は、初めて生でみる2.5次元とても期待していた。

劇が始まると、期待を裏切らず俳優もキャラも音楽も素晴らしかった。素晴らしかったとしか言いようがなかった。
この日、私は初めて2.5次元を観にきたこと、推しに会いにきた判断は正しかったと確信した。とてもいい気分だった。

推しがファンサしてくれるまでは。

推しが目の前でファンサしてくれた時、大好きであるはず、擦り切れるほどDVDを観てあんなに会えることを楽しみにしていた筈なのに、私ははっきりと「恐怖」を感じた。
これは何度も大声で言いたいのだが、推しが悪い訳ではない。キャラとしても、俳優としても推しのファンサはやりすぎと言っていいぐらいに、優しく完璧だった。実際、周りの観客はとても楽しそうだった。

私が恐怖したのは、推しが実際に「いる」ことだった。
2.5次元の特性の一つとして、架空のキャラをリアルの俳優が演じることが挙げれる。ファンサをみるまで、私が2.5演劇を観ていた時そこにいるのは推しであって、俳優ではなかった。
私は推しが目の前に立った時、彼の波打つ筋肉をみた。ダンスがキツかったのだろう、汗が光る肌をみた。ライトに照らされた瞳がキラキラと光っているのをみた。
推しに私たちと同じ「肉体」があること、私と同じ現実の延長線に生きていることが分かってしまったのだ。

突然だが、私にはまともな恋愛経験がない。
ここで言うまともな、とは特定の誰かを好きになる、もしくは好きになられ、告白を経て付き合うをする経験である。
ここ最近まで私はファッションやメイクに疎く、見た目は「典型的な腐女子」てある。
恋愛経験がないのは、冴えない腐女子、喪女だからだし、これは紛れも事実であると思う。
正し、推しのファンサをみるまで、それだけが原因だと思っていた。

突然だが、私は性的な被害にあったことがある。
被害そのものは遠い昔に起きたことだし、世の中に溢れる「性的被害」に比べれば軽いものである。当時はスカートを履くことすら怯えていたが、今はスカートおろか見知らぬ異性と2人きりで個室にいることや、夜通し飲むことすら平気である。
ー当時のことは乗り越えたのだ。
と私は思っていた。

先ほど「まともな恋愛経験がない」と書いたが一切そういったチャンスがなかった訳ではない。
学生時代には何度か告白といったものをされたことがある。
正し、よく考えてみると初めは良くても、相手が嬉しそうに私に触ってきたり、相手と私の体が触れ合う、求められるようになるとどうしても嫌で逃げ出してきた。相手の身体(更にはそこから繋がる性的な何か)が怖かったからだ。

推しが目の前でこちらをみて、ポーズをとりファンサをしてくれるまで、私は異性の「身体(と性的なもの)」が怖い自分、そんな自分を認めようとはしていなかった自分に気がつけなかった。

私は感じた恐怖はもう1つある。先述した通り、私はファッションやメイクに疎く見た目的には100%冴えない腐女子である。
女性として選ばれ愛されてこなかった、「まとも」な恋愛をした経験がない私、を同じ現実の延長線に生きている異性であった推しは「ダサい」「可愛くない」と思うのではないか。更には世の大勢の異性と同じく私を選ばないのではないか。といった恐怖も感じた。

推しにブスと思われているのではないか、といった恐怖。推しにも肉体が(もっと言うとそこにつながる性的なもの)ある実感という恐怖。
私はあんなにも楽しみにしていた推しに会い、2つの恐怖を感じてしまった。

自分でも何が言いたいのか、分からない。あんなにも好きで大好きだった推しに恐怖を受けたことがとてもつらい。そんな自分が嫌だ。という気持ちで書いた。
あれからぐちゃぐちゃでどうしてもここに書きたかった。
不快にさせたら申し訳ないと思う。