叢虫や
熱射に負けじと
秋風(かぜ)誘う

犬と散歩をしていると色々な発見がある。
長らく耕されることのなかった休耕田には
梅雨の恵を受けて草むらと化している。
照りつける熱射は熱く容赦がない。
しかし叢中には早くも秋の虫達が音色を奏でていた。
その韻は涼やかで来たる秋を思わせる。
そして肌をなぞる風は熱波から優しい秋風に
変わっていた。
まるで虫達が導いたように。