もやもやとしていた

毎日が鬱陶しくなった

それでも
自分が好きなカッコイイ自分は今日も会社にいた


「みとさーん、お電話です」

いつもの事務のひとが
ダッシュでこっちにくる

内線で呼べばいいのにと思いながら電話に出る

親からだった

「ちょっと!この忙しいのにどうして会社にかけてくるのよ?」

親が電話をかけてくることに恥ずかしいと思い、声を荒げる

すると

「まいちゃんが死んだって…」



まいちゃん…

子供のころ姉代わりの存在で
いつもまいちゃんとは比べられて育った
年は3つ上でいつの間にかなんでも張り合ってた

「心臓が止まったらしくて…」


何も病気にかかったことのないまいちゃんが死んだ?いきなり?

会社を早退し
まいちゃんの家にいくと
叫び泣く声とともに
そこには、眠るような姿の
まいちゃんがいた

急死

結婚に憧れ、幸せになる夢をみていた

私にとって、将来唯一の身内になる姉代わりのまいちゃんがいない


しばらくの間、悲しさのあまり涙と嘔吐が止まらなくなっていた