てのひらに小唄と俳句

てのひらに小唄と俳句

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かたつぶり這ひつる方を眺むれば
ただ一片の花ぞ残れる

「かたつむりが這っていった跡が
ありましたので
その方を眺めますと
(花びらを食べてしまった後で)
ただひとひらが
残っているだけでした」


🌻。▫





吹いた数から 拭いだ数を
引けば咲いが残るだけ


だいじょうぶ









(2020 8月の記事改編)









憂かりける風を向かひの川柳
「どこ吹く風~~~」




猫は薄に兎は月に 郷のおもいを寄せるかな

月は愛でたし 花鳥はをかし
妾(あたしゃ)ひとりで風情無し

そろそろお開きかと思いきや
夜はながしと 女将(ママ)より
「今夜は流しが来ますよって
ゆっくりしていってお呉れやす」

出でと給わば 参上しおす
一、二歩下がった所から

「忘」れてください 上仏します
言って逝けない下心

きらいきらいも すきよの内と
あきという名の葉がなつく

冷やしそうめん流れてくるも
箸に一つも 引掛からず

ことの葉に乗りさらさら流る
夢も願いも かけるゆえ






蝉のよな耳鳴り母に梅雨の星

軒下の猫もういない梅雨の星

空蝉やよす波郷の山々へ

夜回りの角に一拍虫の秋かな

長風呂やゆく末までを秋の月





点心が回ってるまだ春ですね



お付き合い下さりありがとうございます
🙇







*♬*♬*♬*♬*♬*♬*♬*♬*♬*

記事2 タイトル
山際に白きとばりや冬の陣


鑑みて和歌をとろとろ雪兎
 
( 書き残しておかないと忘れちゃう)
 
 
 
 
 
露けしや傘の出処忘れしむ
つゆけし=びちゃびちゃぐっしょり‥な感じ
わすれしむ=わすれさせる
 
 
 
 
爪紅や嘯(うそぶ)くさまの見え隠れ
つまべに=ぼうせんか
 
爪研ぎに黙(もだ)す夜半なり竈馬
かまどうま
気づいたらそこにいるような秋の虫
 
指切りや狭間にのぞく散紅葉
 
 
🍁▫°
👌🙋
 
 
 
 
 
 
 
ついてゆきます  水棹を立てて
そこが三途の川とても
 
見た目佳けれど 谷間のチラリ
スキという字が  きに掛かる
 
風に揺られて咲いてはみるも
果てを知るのは  露ばかり
 
世の中みませば道こそなけれ
山の奥にも  鹿ぞ鳴く
「ボクも迷い道くねくねだよ」
 
ふいてみませば山風あらし
とおってみませば雨の路
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
  
 
 
隙間よりのぞく黄葉やじやんけんぽん
 
 
お付き合いくださり有り難うございます
🙇
 










◇ある日の出来事◇


午前中に
親戚から秋茄子を頂きました
半分は焼いて残りは煮ることに

それから午後となり
廊下の突き当たりを出ると
ネコジャラシに会いました

フニャフニャ啼いているようでした



妹の旋毛曲がりをねこじゃらし
いもうとの つむじまがりを ねこじゃらし

風掻いてスカ~トのスへねこじゃらし
かぜかいて すかーとのすへ ねこじゃらし

ひたひたと秋茄子の来る夕かな
ひたひたと あきなすのくる ゆうげかな



 🌔。▫°🌟










💮おまけ💮
  
上を向ひては歩けませぬと
靴の底から  笑ひ声

あすの風なぞわかりませぬと
あさって向き吹く  けふの風

隣の奥さん若くて綺麗
コッソリ芝生を  刈ってやる


ユニコーンの角矛で折っちゃえ秋の月


🌠














 


好ゐとうよおもひの丈の胡瓜かな




あさってを向いてあしたを見ています

きょうも無事にと畑の胡瓜が



 🌟。▫






◇日記◇


畑に生っていたキュウリ

今、涼しそうに映ります・・


夏、ガンバッテくれてありがとう



エプロンのポッケ綻ぶ秋の風

えぷろんの ぽっけほころぶ あきのかぜ







p.s.


(あき)の二文字が木に掛かる度

(すき)の二音も通るかな


 












p.s.p.s.


逸物手にして   縁 (えにし) の糸を

蓮の花から垂らす釈迦






 


 ツッコミ   「アリガトウ、アリガトウ」
ボケ     「モロトモニ、ナ」
 
 
🌔。▫
 
 

 
 

 
◇日記◇

むかしむかしの春の日のこと。

揚げ物料理をするのが恐く
跳ねるモノ相手に戦っていた時代。
その日はついには破れ
もろとも厨を後に・・

箸矛にフライパン盾に蕗の薹 
(はしほこに ふらいぱんたてに ふきのとう)

 
・・そして季節は巡り
色々な虫の声が
聞こえるようになってきた秋のある日

厨へと鳴く虫醤油借りてきた
(くりやへと なくむししょうゆ かりてきた)


(ほんとは卵だけど・・)
そうして一日が無事暮れたことです。

夜回りのかどで一拍虫の秋かな
(よまわりの かどでいっぱく むしのあきかな)




*「夜回り」は冬の季語ですが
地元では一年中当番制で回ってます
ぐるぐる(^^)




 

p.s.

 ボケ 「火の用~心、ちょんちょん」
ツッコミ  「熱ッ!    それ、やいとや」














ルービックキューブあくるあく間の青嵐

子供の頃よくしてた


明かるまで数独雛の影うすし

大人になってやり出した


時計の針は昔も今も変わらず
同じスピードなのに
速かったな
早いな


毎瞬毎瞬、時間が連れていくように
私も、わたしを連れていく
ちょうど好いペースで
風を感じながら


貴方が、あなたを連れていくように



長風呂やゆく末までを秋の月











p.s.
手紙も嫌いよ  電話も厭よ
顔と顔との合間(eye)が好い













夏 夕立後や離れ静かな月の艶
(ゆだちごや はなれしずかな つきのえん)

秋 足寄りに揺れる露草雨の音
(あしよりに ゆれるつゆくさ あめのおと)


🌟。▫




◇日記◇

決して遠くはない
片道3時間ほどの所にあるお墓。
この夏、このご時世に
久しぶりに行くことが叶いました。

日焼け止めを厚く塗って
帽子を深く被って。


畳んでは忘れて開く夏帽子

ひと昔前は被るのよく忘れました
酷暑じゃなかったから?

人影無し二日遅れの墓参り

蛍草や先立つ人を見送れり

青花の青の下さる薄日かな




*見送れり=見送ったことよ (完了形)
*蛍草(ほたるぐさ) , 青花(あおばな) , 月草
=秋の季語 露草の異称



p.s.✏️
どこにも挿れられなかった句
惹かれ合う夜の月草トゥーランドット
















着ては帰れぬ セーター愛(かな)し 

すきが数多にあるさかひ

 

しんしん降るほど 話も積もる 

けてくるはずその内と

 

猪口に とつくり あかせてみたし 

のままでは寒かろで

 

西に東に 冬告げ鳥が 

はるはここよ」と飛び回る

   


一周したら・・

春告げ鳥あきはいづこと山の辺へ



🌟。▫







◇日記◇



ビブラート途切れ途切れに秋の蝉



とっても暑い日が続いていますが

虫の声から

夏と秋の交奏曲を

聴いているような気分になる時間が

多くなってきました


そちらはいかがですか



点心が回ってるまだ春ですね


晩夏を満喫プリン丸ごと凍らせて


蓋を開けてスプーン差して冷凍庫へ。

固まったら

スティック(スプーン)ごとカップから外し

カブリ。

美味しかった!。
























あなたと出逢って  わたしに似合う
色は朱だと気づいたの







◇日記◇

暑いときには熱いものをと
言わんばかりに
ホースから熱湯が出てきます。

すぐに浴びると火傷しそうですので
まずは空へ向かって暑い空気にやり
そして草花にやり
自分にやってます 笑。















秋と思へば 春来にけらし
ひなおしの蝶留むる


あき  「文月にいっそ千切って仕舞いましょ」
はる  「文月にいっそ契ってしまいましょ」



🌟。▫




◇日記◇

子供の頃の想い出です

毎日立ち寄ってうれしい場所がありました

「こんにちはー」
「いただきまーす」
「ありがとうございましたー」

自由に来て自由に帰れるそこ
人影が見えること
声が聞こえてくることは
一度もなく

三十年以上経ってから
学校の先生のお宅だったことを
知りました

ありがとう、先生



裏庭を下校の児らに夏の水

ゆめのまたゆめへかなかなつれていく