病室に夫が泊まってくれたのだけど、以前、
肺のバイオプシーの合併症で急きょ
入院になったL病院では、いすに眠ってかわいそうでしたが、
今回は、少し大きめのいすがそのままベッドになるものだったので
横になることはできました。
朝起きたら、気分が悪い。前の晩はなにも食べる
ことができず、さらに具合が悪いけど
どう考えても、前日の最後のモルヒネを
もらってからのように思われました。
でも、ナースはとにかく歩けと言うのです。
立って2,3歩歩いたら思わず吐きそうになったけど
胃の中はからっぽでなにも吐けず、結局、
またベッドへ。
そんなことを午前中繰り返し、それでもようやく
少し気分がよくなり歩けるようになりました。
この病棟の周りを、何人かの人たちが歩いていました。
こういう光景って日本の病院では見た事がなく(知らないだけかしら?)
自分も歩きながら、どうみてもわたしより具合が悪そうな
方達が歩いていました。
そして、ただ歩くだけでなく、コーナーに
来たら、咳をするのです。でも、わざと咳をするのも
結構難しい。
食事だけど、この病院は
朝は7時から10時半、ランチとデイナーは11時半から
夜の9時までの間に、メニューから好きなものを
選んでオーダーできます。なので、時間も食べるものも
人それぞれ。。。。これは、他のアメリカの病院だと
たぶんメニューは選べても時間は皆同じと
思われるので驚きました。
でも、味はやっぱりおいしくない。。。仕方ないですね。
午後、ワールドカップのアルゼンチンとメキシコの
試合を楽しみにしていたのに、眠くて眠くて
起きていられず、ほとんど観る事ができませんでした。
なんで、こんなに眠いの。。。と思ったら
どうもやっぱりモルヒネが効いていたようで、
とにかく、またくれようとするナースにやめてもらいました。
そんな中、お隣のベッドの女性が亡くなりました。もう
びっくりでした。そのうち家族の方やご友人と思われる方が
続々病室にやってきていました。結構、長い時間
お隣のベッドにいたので、少し気分が複雑でした。
この日は、夫に家に帰っていいよ!って、言いたかったの
だけど、この一件でやっぱり今晩も泊まってもらうことにしました。
数時間後、彼女を病室からどこかへ運んでいきました。
わたしは、ずっと具合が悪かったので、彼女とも
ご家族とも話もしていなかったけど、夫は、少しお話
していたようで、昨日まで生きていたのに。。。と思うと
とても悲しんでいました。
夜、近くに住んでいるイタリア人カップルが
お見舞いに来てくれました。その頃には
もう具合も良くなってたし、元気そうと言われて
よかった。 明日には退院したいなと思いました。