9月終わりの土曜日は横浜のみなとみらいへ。IRON MAIDENの日本ツアーのラス前のライヴ。明日もここ、横浜ぴあアリーナMM(MMとは、みなとみらいの意味。)でやる。会場前に着くと、IRON MAIDENのTシャツの人しかほぼいない。自分は国内のCASBAHのT。他のバンドのTの人は2人ぐらいしか見かけなかったな…俺が見たところでは…METALLICAとかぐらい…。もっといるとは思うけど。

さて、17時に開場。自分の席に着いてみると、3階の1列目という事はわかっていたのだが、なかなかに良い感じでステージ全体がよく見える席であった。ただ、もう近視と乱視で、スクリーンも眼鏡がないとハッキリ見えないぐらいになっているので、そこはもうあまり気にしない。基本、音だから。それと、3階席と4階席の最前列は会場規定で立ち見禁止という事になっていた。まぁ、ちょっと左膝が痛いのもあるので、座っている方がジジイにはいいかも…。(苦笑)最初に91年に見たMAIDENは、NHKホールの2階のせり出した部分で結構怖かったな。でも"Wrathchild"とか始まったら関係なくなっていたけどね。

BGMが、JUDAS PRIESTの"You've Got Another Thing Comin’"からTHE MONTROSEの"I Got The Fire"になり(何故かMAIDENのカヴァーはタイトル間違えていて、"I've Got The Fire"になってる。「俺は炎を得た」という意味から「俺は炎を持ってる」に変わっちゃうんだけど。w)、音量が大きくなって、開始の18時から4分押しでSEがいつものUFOの"Doctor Doctor"になり、オーディエンスが手拍子。さらに全パート終わってVANGELISの"Blade Runner(End Titles)"に変わる。そして、SEが1曲目のイントロになると、会場騒然!キタ~~!"Caught Somewhere In Time"!87年の日本ツアーでも1曲目でやったが、あの時は予備校生で行けなかったため、この名曲をライヴで聴くことは出来なかったのだ。遂に初老にして初めて青春を取り返したとさえ言える。(笑)テンポ・チェンジするところからメンバーが出現して生演奏開始!このイントロを何故SEにするのかは、おそらくだが、ちょっとスローなテンポだし、ギターのハモリとアクセントのベースのみで始まるので、トップで生演奏で雰囲気を高めるのは難しい可能性があるからかも?ブルースのヴォーカルは、素晴らしく出ており、何も問題がない!それに、昨年軽い脳卒中で倒れたニコのドラミングは一番気がかりではあったが、完璧(プレイヤー側からするとそうではないかもしれない。)なリズムで、スティーヴとのコンビネーションも強固!ツアー中にかなり切磋琢磨した部分はあるのだろう。この日にライヴを恵比寿のThe Garden HallでやっているLOUDNESSもそうだが(ライヴ後にスティーヴと高崎さんが偶然会ったらしい。w 高崎さんのTwitter(X)参照。)、同じくドラマーが脳梗塞の後遺症を克服して臨んでいる…凄いプロ根性である。ソロは、最初はデイヴでスタジオ盤とあまり変わらないフレーズ。対して次のエイドリアンのソロは、ちょっと即興プレイも混じっていた。
この曲への想いは色々あるのだが、80年代、中学、高校と同じだった友人達がLAメタル以外のHR/HMをあまり聴かないという感じがあって、「なんでIRON MAIDEN聴かないの?」と訊いたら、「いやぁ、ちょっとなんかシブいっていうか、モロにメタルって感じみたいだから、どうも。」とどちらかというと、DOKKENやRATT、それにLAメタルではないが、VANDENBERGなどを好んでいたため、METALLICAはその後聴くようになったが、スラッシュ・メタルなんぞもってのほかで、MAIDENやJUDASなどはキャッチーでメロディアスという側面がないから…と考えて聴かず嫌いをしていたので、この曲を聴いてくれ!と聴かせたら、「スゲーカッコイイ!」となったという経緯があるので、自分の中では友人のMAIDENへの意識を変えたという意味でも大きな意味があるのだ。

そして、ベースのイントロから、MAIDENではおそらく初めて聴いた曲(あのPVで)、"Stranger In A Strange Land"。厚いコードのサウンドが作り出すメイン・リフが本当に素晴らしい。当時のシンセ・ギターがどうこうなんて批判なんて俺は気にした事がないぐらい当時もヘヴィだと思った。2回目のサビの後、ソロの導入でベースも主張する。このパートではブルースもオーディエンスを煽る!エイドリアンのソロはスタジオ盤に忠実で、これがまた泣かせてくれる。フラッシーな速弾きなどはしないエイドリアンだが、彼ほど曲に合ったメロディアスなソロを聴かせるリード・ギタリストもあまりいない。エンディングではヤニックがソロを入れていて、これもなかなか良かった。
短いMCがあって、エイドリアンがアコギを弾く。すぐにヘヴィで東洋的なリフへ移行し、バック・スクリーンにはシングルのジャケのバイクに乗ったエディが映し出される。最新作「SENJUTSU」アルバムから、"The Writing On The Wall"。ここでのトリプルギターのサウンド・バランスは最高だ。この曲は、IRON MAIDENとしてはどちらかというとハード・ロック的で、リフ・バッキングよりヴォーカル・メロディに重きを置いた作りだが、ライヴではスタジオ・ヴァージョンより映える感じがする。最初のソロはデイヴで、ストラト・サウンドで流れるラインが素晴らしい。全くスケールも違うし、比較するのは何だが、速弾きは同じストラト使いのイングヴェイよりも丁寧で美しい音かな。伯爵(イングヴェイ)は、勢い重視だから、今は。後半のソロはエイドリアン。やはりメロディを大切にしたソロ。
次も「SENJUTSU」アルバムからで、ちょっとノイジーに聞こえるイントロのリフ…"Days Of Future Past"。こちらもミドルややスローなスタートだが、途中からテンポアップする。短いナンバーで、4分ちょっと。ソロはエイドリアンで、泣かせてくれる。この曲のタイトルが今回のツアーのタイトルに反映している事は間違いないが、「SOMEWHERE IN TIME」アルバムを中心とした「過去」と「SENJUTSU」という「未来」の曲群を網羅したセットがやはり響くものがある。

聞き取れなかったが、ブルースが「過去と未来が…」などとMCで言っていたので、今回のツアーの事を言っていたのかもしれない。もしかすると、次の曲のタイトルが"The Time Machine"なので、そこに絡めていたか…?
今度はヤニックがアコギを弾く。そこに乗るブルースの静かなヴォーカル。過去のナンバーのように凄く極端ではないが、激しいパートへと入る。テンポはミドル。展開の雰囲気はやっぱりMAIDENのそれだ。この曲では、エイドリアン、デイヴ、ヤニックとソロが回されていく。デイヴとヤニックのソロは速弾き中心だが、やはりレガート奏法とトリルを上手く絡めたデイヴの速弾きは独特である。ヤニックの速弾きは、よりアタックが強くて、やはり3人の中で最もリッチー・ブラックモアからの影響を感じる。そこは、WHITE SPIRIT時代から変わらない。エンディングはサイレントな雰囲気になり、終了。この展開もMAIDENらしさを感じる。
そして、ここでSEで、"We want information, information, information."と声が流れてくる。おおっ!初めてライヴで聴くぞ、"The Prisoner"!(自分は、「THE NUMBER OF THE BEAST」からの曲は実はライヴで結構聴いていて、これを聴いてしまったので、残りは3曲となったが、あの1曲目の"Invaders"はまだライヴでやったことはないんじゃないかな…。だが、来年、再来年のヨーロッパでの「RUN FOR YOUR LIVES' WORLD TOUR 2025/26」ではやるかもしれない。)ソロはエイドリアンから、デイヴへと続く。このサビのメジャー・キーで異様に明かるいっていう所が、当時のMAIDENでは珍しいと思うのだが、アルバムで浮いている感じはしないのがサスガである。(またこの曲は、邦題では「プリズナーNo.6」で知られるイギリスのSF調スパイもののテレビドラマからインスパイアされたものであるが、SFファンの間ではそのドラマはかなり有名。)

MCがあって、「次はジェノサイドについて歌った曲だ。」とブルース。「SENJUTSU」から"Death Of The Celts"。3人のギターがクリーン・トーンで鳴らされ、スティーヴもアコースティック・ベースでフレーズを弾きイントロが始まる。コードが変わってヴォーカルが入り、さらに徐々にヘヴィなサウンドになっていく。まずはエイドリアンのソロがあって、曲展開して三連のリズムになっていく。ヤニックのソロがあり、デイヴ、エイドリアンのソロへと続く。再びサイレントなバラード調のパートに移り、スティーヴもスタンドにあるアコースティック・ベースを弾く。ラストのリフが正にIRON MAIDEN節で、今回のライヴで聴いた「SENJUTSU」からの曲では、この10分強の大作が最も彼ららしい作風だと思った。おそらく、殆どの人がそう思ったに違いない。
感謝のMCがあって、すぐに"Can I Play With Madness"のコーラスに入る。そういえば、「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」アルバムでエイドリアンが脱退したというのも、既に35年ぐらい前の話となるんだな…2000年で復帰してもう24年も経つ…80年代にガンガンアルバムを出してビッグになっていく過程では7~8年しかいなかったわけだから、ブルースもそうだが、本当に若い頃の思い出となっているのだろう。(自分にとってもだけれど。)曲のリズムがチェンジして、エイドリアンのソロへ。今、この曲のPVを見ると、あの頃はスタジオ・ライヴ的な映像メインだったMAIDENがついに役者を使ったMTVイメージ・ビデオ的なのを作ったかぁ~と思ったが、それでもこれはこれでイイかな?とも思えてくる。
そして、ついにこの曲が来た。"Heaven Can Wait"。この曲のバックスクリーンには「SOMEWHERE IN TIME」の裏ジャケのような物がでたのだが、その街並みの看板がほぼ全部日本語。これにはタマゲた!「待合室」、「天国」、「天ぷら」、「この世の地獄」などなど。(笑…もちろん、このツアーでは世界中でこれを使っている。)まずソロは、スタジオ盤より速弾きが強烈なデイヴが弾き、その後の"Take my hand~"のところではスティーヴとヤニックはジャンプしまくっている。(凄い!みんな元気!)そして、例のオーディエンスも歌う「ウォウォウォー…」のコーラスのパートでは、昔はスタッフなどがステージに上がって一緒に歌うという場面になっていたが、今回は巨大なSOMEWHEREエディが出てきて、ブルースとレーザー銃(実際には花火が出ているのみだが)での撃ちあいをするアトラクション!さらに、その前でソロを弾きまくるヤニック!昔、91年のNHKホールのライヴは当時組んでいたバンドの楽器陣のみで見に行ったんだが、ギター君は、この曲と巨大エディに感動しまくっていて、今回のツアーは(彼は忙しいのでなかなか行けないのだが。)見せてあげたかったなぁ…。

そして、ここで、SEで風の吹く音と声が入ってくる。"My son, ask for thyself another kingdom..."…ついに、今回のツアーで初めてライヴで演奏された大作の"Alexander The Great"。この曲が聴けるという事はほとんど奇跡に感じられてしまう。イントロの静かなソロはデイヴが弾く。2番終わって、スネアが断続的に入るパートのソロもデイヴ。そして、少しオリエンタルな雰囲気になるところはブルースが銅鑼をならし、続くソロはエイドリアン…なのはスタジオ盤で、今はここはヤニックとのハモリである。途中から3人のハモリへ!そして、エイドリアンのソロ、さらにシュレッドなデイヴのソロへと続く。そしてテンポチェンジしてエンディングへと入っていく。この曲は凄い…8分半のドラマ…なかなか当時のツアーでは出来なかったのがわかるような気はする。
続いて、ハット4発を入れて、単音リフに場内のオーディエンスがユニゾンする合唱で呼応する。"Fear Of The Dark"!サイレントなイントロから、急激に激しくなり、中間部のフレーズをオーディエンスはまた大合唱する。まず、ヤニックのソロがあり、続いてデイヴのソロ。その次のフレーズもオーディエンスの大合唱がこだまする。リズム・チェンジして、さらにギャロップのリズムに移った所で、ヤニックとスティーヴの元気おじさんチームはジャンプしまくりである!リタルダンドして、最初のAメロのフレーズに戻り、またオーディエンスの呼応がある。そして、最後はゆっくりと静かにブルースがしめくくった。
「Screaming for me!Yokohama!」といつものようにブルースが叫び、"Iron Maiden"をコールした。いつものあのアタマ打ちのビートが響く!!2番が終わって、デイヴの即興っぽいギターが鳴り響き、そしていつものフレーズがゆっくりタメて演奏されて、展開部からリズム隊のみになり、再びメインの単音リフに戻る。というところで、巨大SENJUTSUエディ登場!バックスクリーンにはSOMEWHEREエディとSENJUTSUエディが映し出されている。曲が終わって、ブルースは、「See you!」と言い、続いて「Soon!」と言ったので、爆笑が起こった。ニコはフロントに来て走りながらスティックをスタンディングのエリアに投げていた。

1分程でステージの上の照明が灯き、メンバーが位置についていく。バックスクリーンには自由の女神のエディのイラストが。アンコール1曲目は、「SENJUTSU」からの"Hell On Earth"。スティーヴのベースとヤニックのギターのメロディがメインで響き、さらにデイヴ、エイドリアンもコードを弾く。クリーン・トーンで静かな始まり。ブルースが前に出てきて、左右に手を振ると、オーディエンスも片手を左右に振る。ニコのフィルが入り、パイロの炎が出て、曲は激しくなる。その後、パイロはガンガンたかれる。ヤニックのメロディを弾くソロがあり、ヴォーカルが入る。そして、ずっとヤニックはヴォーカル・メロディを追って弾いている。珍しいアレンジである。途中リズム・チェンジしてデイヴがソロを弾き、次にエイドリアンがソロ。再びヤニックがメロディ・ギターを弾き、サイレントになると、ベース主体のサウンドになる。(少々ギターのボリューム奏法も聞こえた。)そしてブルースも静かに歌いだす。しかし、すぐにヘヴィなバッキングに戻り、ヤニックの速弾きも入るギター・ソロが入り、そしてまたメロディ・ギターに戻る。一瞬全員音を止めて、再び静かなパートへ。最後のパートでは、ブルースはまた左右に手を振って、オーディエンスも手を振る。11分を越えるアルバム最後の曲だが、例えば過去の"Hallowed Be Thy Name"、"Rime Of The Ancient Mariner"、先程本編で演った"Alexander The Great"などのアルバム・ラストの大作と比較すると、かなりメランコリックというか、攻撃的な部分はほぼない作風になっている。アルバム全体が若き初期の攻撃的ヘヴィ・メタルの作風ではなくなっているのも、やはり自然の流れであろうか。

だが、ここで、遂に必殺のナンバーが繰り出される。ハット4回のカウントから"The Trooper"!楽器陣4人がフロントに並ぶのは壮観である。ブルースはやはりアンコールでこの曲だと、やはりどうしてもメロディを少し変えて歌っている。キーが高いのとパワーが要るからであろう。ソロはスタジオ盤では一箇所だけハモリが入っているエイドリアンのソロだが、このソロはヤニックと全部ハモって演奏。これはハッキリ言って素晴らしいアレンジである。(トリプルになってからずっとやっていたのかな?)そして続くデイヴのソロはトリルとスタジオ盤以上に強烈な速弾き連続のプレイで凄まじかった!
アンコール・ラストは、なんと"Wasted Years"!この曲を聴くのは初めてのような気がしていたが、08年の「SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR」で聴いていたという事が、過去の記録で分かった。あの時にやっていたんだな…2番のあとのメイン・リフのところで、少しリズムをためる感じになるのがMAIDENのライヴでの醍醐味という感じがする。エイドリアンのソロはちょっと即興も入ったプレイであった。

「君たちと写真を撮るぜ!」とブルースが言って、ドラムのライザーの上からステージと客席を入れてパシャリ!写真はどこかに上がっているかな?と思ったけど、インスタとかにもなかったなぁ…。
ともかく、今回は、ついに聴けた!という曲が4曲もあったというオタク的な部分で嬉しかったのもあるけれど、ともかくブルースのヴォーカルが好調で、これまで見た中では最高のパフォーマンスだったと思う。デイヴは速弾きを惜しげもなく入れてくるし、トリプル・ギターならではの新しいアレンジもあったし…でも、あの感じを見ていると、MAIDENはまだまだ続くかな…と思ってしまった。もう1回ぐらいは日本に来るような気がしてきたぞ。
Up the IRONS!!

IRON MAIDEN@横浜ぴあアリーナMM 2024.9.28
SET LIST:
1. SE:Doctor Doctor(UFO)~Blade Runner(End Titles)(VANGELIS)~Caught Somewhere In Time
2. Stranger In A Strange Land
3. The Writing On The Wall
4. Days Of Future Past
5. The Time Machine
6. The Prisoner
7. Death Of The Celts
8. Can I Play With Madness
9. Heaven Can Wait
10.Alexander The Great
11.Fear Of The Dark
12.Iron Maiden
-Encore-
1. Hell On Earth
2. The Trooper
3. Wasted Years
4. (Closing SE:Always Look On The Bright Side Of Life(Monty Python ))
 


https://www.ironmaiden.com/

 

先週土曜14日は、吉祥寺。ROCK JOINT GB。
半年前かな?郛(くるわ)のSetsuko嬢(このバンドでのステージ・ネーム。昔から「もんちょ」さんと呼んでいる。ソロの時はその名前でやっているらしい。…つか、こっちの呼び方でずっと呼んでるから名前で呼ぶのは慣れぬ。w)に「9/14空いてる?」とメールで訊かれて、特に何も入っていなかったから、彼女らのライヴに行くことにした。(丁度、その後メタル関係では大阪で大変なフェスが決まったけど…今は遠征も難しいし、TTFは今回は断念。すみません。)

今回のライヴは、横道坊主のギター、ヴォーカルの今井秀明さんがやっているHHR THRILL LOUNGE(呼び方としてはスリルラウンジとだけ読むみたい。)と郛のツーマン勝負というライヴ。

先にステージに上がったのは、そのHHR THRILL LOUNGE。
ちょっと遅れて到着したので、既に始まっているか?と思ったら、フロアに入って直後に暗転で、ステージは最初から見れた。SEがかかり、前にあるスクリーンにもなる幕が上がる。ドラムのキットがステージ上手にセッティングされていて、独特の並びだ。アタマ打ちのリズムから結構攻撃的なインスト・ナンバー、"NEW DAY"で飛ばしまくる。ブレイクやベース・ソロ的なパートでは、少々スポンティニアスな場面もあり、スリリングだ。2曲目は歌も入る"ピンクアフロパンクス!!!"。こちらは、コーラスが綺麗で、ハモリもある。そして間髪入れずに"sundae"。速いストロークがキマり、またベースのドライヴ感が気持ち良い!最後はディレイ効かせてのエンディング。さらに4曲目の"クロム"では、ベースのうねりがリードする。そこにクリーンのギターのコードが乗り、8ビートの刻みは速く、鋭い。ギター・ソロはディレイをかけた雰囲気モノのプレイで、全体的に少々ダークで、結構好みのナンバーであった。
ここで、MCはドラムの向井玲子さんが取る。「誰もしゃべらないから、私がしゃべります。(笑)」と言って、まずはメンバー紹介。今井さん、それにベースの永渕英男さんを紹介する。郛とHHR THRILL LOUNGEの繋がりは、実はこの向井さんとSetsuko嬢(この時も「もんちょ」さんと言っていたけど、そう呼んじゃうよね~。)の出会いが始まりであったという事である。まぁ、自分も昔のバンドで知り合った頃は、一番社交的な彼女との会話からだったような気がする。多分ね…凄い昔だから、ちゃんと覚えてないけど…。
5曲目は新曲のバラードで、静かなギターとヴォーカルのみで始まった。途中からベースが入って、サビでバンド全体の演奏という構成で盛り上がる。さらに今井さんがMC、続けて永渕さんがMCを短く入れた。次の曲は永渕さんのリード・ヴォーカル曲であった。こちらも新曲。激速の8ビートで飛ばす!さらに曲中に煽るMCを入れてきた。盛り上がるフロア。7曲目は、同じリフを2回ほどブレイクを入れて止めて演奏というイントロ。3回目でインテンポ。ベースが重いサウンドである。ギターがメインのインスト・ナンバーだが、ベースの見せ場もあり。このバンドは基本的にはロックンロールのバンドだが、こういったインストが演奏されるのは面白い個性だと思った。ただ、エンディングだけは今井さんのシャウトが繰り返された。ギターのストロークから"背と腹"。まさにロックンロール。途中でリズム・チェンジして歌が入り、また強烈に速い2ビートになり演奏ストップ。ここで曲が終わったのかと思い、結構ハードコアな感じだなぁ、と思ったら、ベースから再び開始して、凄い早口のヴォーカル・ラインでエンディングまで突っ走った。向井さんはライヴ告知として、次のワンマンに関してMCを入れる。
そして、次の"Flow Friction"という曲が、最も印象深かった。ギターの少々ディレイがかかっているミュート単音のリフにベースが入り、トライバルな雰囲気のビートに入る。そして、明るい雰囲気のサビ。中間にあるサビだけテンポ・ダウンしてギターのコードのみの中で歌うのだが、この構成も見事だった。ラストは、カッティングのリフから"Baby chuck"。ベースが駆けずり回る!!最後は「ジャンプ!ジャンプ!」とジャンプしながら演奏して終わった。

HHR THRILL LOUNGE@吉祥寺ROCK JOINT GB 2024.9.14
SET LIST:
1. NEW DAY
2. ピンクアフロパンクス!!!
3. sundae
4. クロム
5. (New Song - 今井さんVo.)
6. (New Song - 永渕さんVo.)
7. (New Instrumental)
8. 背と腹
9. Flow Friction
10.Baby chuck
 


https://www.hhrthrilllounge.com/

20分ぐらい間があったか、次は郛のターン。
郛は、ギター・レスのベース/ヴォーカルのSetsuko嬢とドラム/コーラスのFumiyo嬢のリズム隊だけのバンドだが、元々、90年代は対バンもしたことがある麗紫(れいじ)というガールズ・ロックンロール・バンドで活動していた2人で、その頃はギター嬢もいたのだが、その延長にあるサウンド、楽曲という事になる。途中、気が付かなかったが、麗紫時代の代表曲も1曲だけはやったが、この5年の間に相当の曲が出来ており、今回は、その1曲以外は郛になってからの曲ばかりで、本当に挑戦的なステージであった。

暗転してSEがかかり、幕が上がったが、ちょっとベースのトラブルがあったか、スタートが遅れたが、すぐに元気良く演奏を始めた。HHR THRILL LOUNGEとは逆で、ドラムのキットは下手にある。まずは"千里眼"。うねるベースがやはり特徴的。2曲目はもう少しタテノリの"RUN & RUN"。さらにドラムのイントロから"新月に願いを"。これは少々スローなナンバーだ。「対バンのスリルラウンジ、ファンの皆さん、ありがとうございます!ぜひ、郛も好きになって下さいね。」とSetsuko嬢が挨拶。次の重く地を這うようなタイプの曲が麗紫時代からやっている"思想の解放は罪の意識"という代表曲であるが、俺は始まった時、"最後の願い"という曲と勘違いしてしまって、「でも歌詞もメロディもテンポも違うから、これは郛になってからの曲だろうな。」と思ってしまったのだ。(実際、ライヴで聴くのは物凄く久しぶりで、もしかしたら25年以上聴いてないかもしれない。デモはテープで持っているだけなので、今は聴けない状態だし…。)よく考えたら、非常にレアな選曲であった。
それにしても、かなりリズムがタイトなので…ほとんど阿吽の呼吸…ギターがなくともサウンドが薄く感じられる所はもうほぼないのが凄い。ベースがかなり歪んでいたが、その辺りは音圧を考えての事かもしれない。うねるベースがミドル・テンポで進み、途中、アカペラになるパートもあった。さらにSEが鳴り、"尻尾に掴まれ"。軽快な8ビートで明るめのナンバーだ。

記憶を辿ってみると、90年代の麗紫でもワイルドなステージを展開してはいたが、見た目やっぱり小さくてキュートな女の子達というイメージもあったからか、サウンドがこんなにダイナミックだったという感じは受けなかったと思う。(いや、じゃあ、自分らはどうだったんだ?と問われれば、かなりのガキであったとは思うけど。笑)ハッキリ言って、90年代以上に今は輝きが増していると思った。活動を郛として復活させた5年前から考えても、物凄いエネルギーを感じるし、なかなか復活後の方がパワー・アップしているケースは見ることは少ないので、彼女らはやっぱり普通じゃないな、と感じた。麗紫は、プロローグだったのだろうか?

「みんなの出番!」とMCがあって、こちらも軽快な"DRUG-R"!これは去年、柏ThumbUpで演奏したのを覚えている。Setsuko嬢が、ブルース・ハープを吹く場面もあり、多彩である。ジャジーなSEがかかり、アカペラが少しあって、ローリングするベースが特徴的な"幻覚の世界"へ入る。
一度、幕が下がって、2人の写真が幕に映し出される。少しして幕が上がり、ドラムの後ろ側から舞いながら衣装替えしたSetsuko嬢が飛び出してきた。「"偶像崇拝"!」とタイトル・コールして、歪みが大きいベース音とトライバルでダークな雰囲気が支配する。さらにトリルを使ったベースのリフから"LIVE NOW"。途中、ドラムとのインタープレイが凄まじく、基本的にはストレートなリズムで進むが、去年見た時は、この曲でTHE 13TH FLOOR ELEVATORS的なサイケ感を感じたのであったが…アレンジを変えたかな?次の"訣別"も印象的なナンバー。麗紫の頃の雰囲気をなんとなく持っている感じがする。ただ、郛になってからの曲はもう少しストイックというか、あの頃のキャッチーでメロディックな部分はちょっと後退しているかもしれない。もう少し大人っぽい作りというか…。11曲目の"エレキジャンキー"はベースがローリングしまくる。そして、ヴォーカルもベースも歌っている感じがした。今回のツーマンに「挑んだ」経緯などを語り、感謝のMC。最後の曲は、中央にあるキーボードとドラムで"空の五線譜"という曲。いつもより明るめでメロディアスなナンバーであった。

"郛"コールが鳴りやまず、少ししてステージに戻ってくる2人。ドラムのアタマ打ちのリズムが始まり、その上で色んな人に感謝をするMCをして、ワイルドなベースが響く"ゼロから"を演奏。
大袈裟ではなく、大盛況のうちにライヴは終了した!

郛@吉祥寺 ROCK JOINT GB 2024.9.14
SET LIST:
1. SE~千里眼
2. RUN & RUN
3. 新月に願いを
4. 思想の解放は罪の意識(麗紫時代からの曲)
5. SE~尻尾に掴まれ
6. DRUG-R
7. SE~幻覚の世界
8. 偶像崇拝
9. LIVE NOW
10.訣別
11.エレキジャンキー
12.空の五線譜
-Encore-
1. ゼロから
 


https://www.facebook.com/kuruwa2019

 

6月最後の土曜は両国へ。SUNRIZE。ちょうど半年前に来た。

入ると、2バンド目のKokeshiの最後ぐらいであった。

次はトリ前でJURASSIC JADE。7月のライヴからは新ギタリスト(誰なのか全く想像さえも出来ないが。)を迎えて新体制になり、今回で長谷川さんは脱退…。ライヴには89〜99年という11年間は全く行っていなかったから、87年の鹿鳴館から見に行っているとはいっても、37年ずっと見ていたわけではない。それでも、やはり寂しさは間違いなくあるが…。
ライヴは暗転して、無音状態の中Hizumiさんが舞い踊り、Hayaさんの16分ハットの刻みにクリーン・トーンのギターが重なり、さらにベースが入り、"Small World"からいつものようにスタート。そして、キックの連打から"暗い部屋の黒い猫(Black cats in the dark room)"へとアルバム通りに進行する。「いいぞ、いいぞォ〜〜!」とHizumiさんが煽るが、ここでHayaさんシンバル関係のトラブル。すぐに復旧して、次は、"Cave Sorrow"。アタマ打ちにリフが乗る。リフにアクセントが入って、2ビートで進む。中間のベースが印象的であり、またその後のスキャットのパートのコードの雰囲気がやはり、独特だ。「『悲しみのほら穴』という曲でした。」とタイトルの事を言ったが、"Cave Of Sorrow"にしていないのは何か意味があったのかな?さらに、"Rain In Black"。イントロのギターのリフにベースが乗り、ツーバスを鳴らしつつ、リズムに入っていく。続けざま数年ぶりか?久しぶりの"Let's Go Heroes"を演奏。この曲はやはりエンディングのドラムのフィルによるアレンジが曲の表情を変える感じで、印象深い。続く激しいフィルから"22nd Hemiplegia"。この曲も今日のメニューの中ではだいぶストレートなナンバーである。Hizumiさんが長谷川さんの方を見てから「余計な事は言わない…というわけだ。」と言う。次は、"朝5時に戦争が始まる"。これも「Nyx Filia」からの曲であるが、それほど頻繁にはやっていない感がある。今日のセットはあの最新作からは3〜4曲、その前の「id」から2曲。そしてクラシック…というバランスになっている。新旧様々な曲が配置されている感じだ。さらにまたフィルで繋げて、前作の1曲目"ないことあること(Addicted To The Likes)"。この曲のテーマとフレーズはさすがだと思ったなぁ。さらに次も珍しい前作の2曲目の"PK"。Hizumiさんは「これも大変なの速くて。」と言っていたが、オーディエンス側から見ると、全部速くて大変に見えるが、そういう意味合いではないだろうなぁ…。ベースから名曲、"触れてはいけない"がスタート。今後も演奏していくとは思うが、中間のギターの感触は今回が最後のものになるだろう…。
「この日が来ちゃいました。…そう、私の誕生日…いや、娘の…冗談です。…公式にこの4人でステージに立つのは今日が最後です。次回から新ギタリストの人が入ります。9月には長谷川さんもゲストで出るそうです。」と、今日の長谷川さんを含むラインナップでの公式なステージのラストと、今後の予定に関して触れた。次のギタリストは誰なのだろう?ベテランなのか、このシーンで有名な人?それとも全くの新人か?それは7月のステージで分かるとバンドは言っている…。
"恋するアトミックボーイ"のリフが響く。そして、80年代のクラシック・ナンバーのメドレーへ。"The Individual D-Day"から"精神病質(Seishin-Byo-Shitsu)"。どちらも長谷川さんの弾くソロがあった。ラストは「ガキ共用意はいいか?俺達は永遠のクソガキだ!」"鏡よ鏡"!!「鏡に写ってしまった現実はこんなにも醜いものだよ、という事を歌っています。」と昔のインタビューで語っていたが、人間の智とは、今、悪い方にかなり向いてしまったと思う。だが、生きている限り、諦めはしない…と自分の本能は思っている…。
「On Guitar, Nobクン、On Drums, Hayaクン、On Bass, Watanabeさん!」そしてオーディエンスに対し、「みんながいたから、ずっと舞台に立てた。ありがとう、また会いましょう!」と言って、ステージを去った。

JURASSIC JADE@両国SUNRIZE 2024.6.29
SET LIST:
1. A Small World〜暗い部屋の黒い猫(Black cats in the dark room)
2. Cave Sorrow
3. Rain In Black
4. Let's Go Heroes
5. 22nd Hemiplegia
6. 朝5時に戦争が始まる
7. ないことあること(Addicted To The Likes)
8. PK
9. 触れてはいけない
10.恋するアトミックボーイ
11.The Individual D-Day〜精神病質(Seishin-Byo-Shitsu)
12.鏡よ鏡

(↓新HP)
https://jurassicjade.jimdofree.com/

http://www.facebook.com/JurassicJade/

トリは、SxOxB。
2018年の1月に、SELF DECONSTRUCTIONの企画でEARTHDOMで見て以来だと思う。
いきなりフィードバックのノイズが入って幕が上がる!1曲目はミドルからファストに急激に変化する87年のファースト・アルバム「DON'T BE SWINDLE」トップの短いナンバー、"Raging In Hell"。そして既に2曲目にして名曲の"Leave Me Alone"を演奏してしまう潔さ!3曲目、刻むリフからミドル・テンポで進み、またファストに駆け抜ける"Over The Line"。さらにドラムのフィルから8ビートで進み、2ビートに変化する"Downfall Of Civilization"。
MCで「いや、JURASSIC JADE、凄かったなぁ。」とEtsushiさん。さらに5曲目へ進む。重めのリズム/リフから速くなるというパターンを繰り返す"Delusion Of Terror"、そして6曲目は"Obsessed With Wickedness"。ミドルで進む部分が多いが、短さの中に強力な爆発力を持つ曲だ。「"Nightmare"!」とタイトルコール。激速で始まり、ファスト/ミドルを繰り返していくナンバーである。そして、ストレートな2分のハードコア、"Suck Up Brain Or Fuck Ya Brain?"。
「東京久しぶりやな。実は、今日、今年最後のライヴやねん。…ということで、灰になってくれ!」とEtsushiさん。「ただ、俺らは飲めへんねん。すぐ帰らなならんで…。」結構オーディエンスからは「飲もうよ。」という声が上がっていたが…。というところで、"What's the Truth?"をタイトルコール。全体的にミドル・テンポで進み、重めのリフが支配する。後半はリフが変化して2ビートパートも…そしてラストはイントロのリフが復活して終了。次はアルバム「WHAT'S THE TRUTH?」のラスト・ナンバー"Why?"。激烈なリフにほぼブラストとも言うべきメチャ速の2ビートが入ってくる。途中は多少スローな(というよりミドル)パートや三連のパートもある。ラストはまたメチャ速になってフィニッシュ!11曲目は"Crisis Prophecy"。こちらは完全にミドルでガッツリ進むナンバー。途中はかなりのスロー・テンポに。12曲目、"Mind Empty Of Happiness"。SxOxBにしては速いテンポではないが、普通に考えるとスピード・ナンバーなぐらいのテンポ。しかし、この疾走感もまた魅力的だ。
Etsushiさん、「水飲むわ。」と言って水を飲んでから、「やっと半分終わったわ!」と言っていたが、スピーディなコアなナンバー連発であっという間に過ぎた感じであった。「JURASSIC JADEの次にやらせてもらってることをメチャメチャ感謝してます。次、新曲やりますんで…8月にリリースします。お前ら、プレイヤー買えよ。」と言っていたので、アナログ盤で出るんかなぁ〜。新曲の"Zero"はタイトルコールされて、フィードバックからリフへ。アクセントが入って、2ビートで疾走する。その他にも展開が色々あったけど、敢えて書かない。新曲だから。(^^)
そしてさらに、初期のメチャ速の"Fuck Or Die"を披露。Etsushiさん、クラウド・サーフされて一番後方まで運ばれ、最後はステージに戻された。「次の曲は一番速い曲!」と言って、バンド名の"SxOxB"!一瞬の閃光が走る感じで瞬殺グラインドであった。さらに"Vicious World"。激速のブラストで駆け抜ける。「じゃ、あと5曲やで。」まずは、"Never Ever"。こちらも物凄い速度ではないが、疾走感のあるスピード・ナンバー。リフとアクセントになる部分、ベースのみになる部分で「タメ」を作って加速する感じがカッコイイ。
「今日、年内最後なんやけど、来年はまたKANDARIVASのえげつない祭り(激昂祭〜其の五〜)で来ますんで、よろしく!」ううむ、これは行きたいと思っているのである!…という告知があって、次は、アルバム「WHAT'S THE TRUTH?」の2曲目の"Meddlesome Heart"。ゴキゴキのリフが8ビートで進む。途中から2ビートやブラストで加速。再び8ビートになるが、すぐに強烈な加速をして、猛攻ブラストで終了!「あと3曲、イベントTシャツも買って帰ってな。」と言いつつ、激速2ビートの上で叫びまくる"Shoot Mind"を演奏。「あと、2曲!! "Not Me"!」EP「LEAVE ME ALONE」のドアタマのナンバーだ。ほぼブラストという感じの2ビートで突っ走る!!「ありがとう、最高の1年でしたー。」笑っているオーディエンス。本編ラストは、「DON'T BE SWINDLE」のA面ラストの"Let's Go Beach"!前半激速で飛ばしまくり、最後はマッタリと8ビート。でも、ここでオーディエンスは大合唱!名曲だ。

アンコールは、「持ち時間60分なんで、まだ60分になってない。」と企画者のVeppy氏に言われて、1曲披露。「ゴリゴリ行くでー!」と言って、"Repeat At Length"!8ビートで始まり、2ビートへなだれ込む!

アンコール含め22曲の怒涛のハードコア・ライヴ、今年はこれにて終了…良いお年を!!

SxOxB@両国SUNRIZE 2024.6.29
SET LIST:
1. Raging In Hell
2. Leave Me Alone
3. Over The Line
4. Downfall Of Civilization
5. Delusion Of Terror
6. Obsessed With Wickedness
7. Nightmare
8. Suck Up Brain Or Fuck Ya Brain?
9. What's The Truth
10.Why?
11.Crisis Prophecy
12.Mind Empty Of Happiness
13.Zero(New Song)
14.Fuck Or Die
15.SxOxB
16.Vicious World
17.Never Ever
18.Meddlesome Heart
19.Shoot Mind
20.Not Me
21.Let's Go Beach
-Encore-
1. Repeat At Length

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