3月最後の日曜、29日は1年程前?から決定していた、現在のガールズ・メタルの中では最も勢力のあるLOVEBITESの武道館公演。海外でのツアーの数々をこなし、国際的にもある程度の認知度が増してきた彼女達だが、今回の武道館は、おそらく国内での動員がどのぐらいあるのかという事の証明になるだろう…と上から目線で見ていたら、自分が3月入ってチケットを取った直後にソールドアウトした!同じように、これは見ておかないと、と思った人々がいたのだろうか?少し驚きがあった。個人的には2019年のマイナビBLITZ赤坂でのワンマン以来なので、もう7年ぶりということになる。
ちなみに、彼女達の2016年結成から今までの10年間は順風満帆のように見えるかもしれないが、どのバンドも苦闘した2020年からのコロナ禍や、またリーダーであったMiho嬢の脱退などもあり、2020年代に入ってからは、多くの闘いがあったのだろうと思う。それだけに、今回の10年目の武道館は記念碑的なライヴになったか?それはこれからのレポートを見ていただくことにしよう。

入場すると、大きなBGMでDEEP PURPLEの”Highway Star”がかかっている。それがオジーの”Bark At The Moon”に変わり、この下のリンクにあるような形で進んで行った。(全部がかかったわけではない。)

https://jvcmusic.lnk.to/lovebites_liveatbudokan_housemusic

VAN HALENの”Ain't Talkin' 'Bout Love”まで来て、開演の17時となると、アナウンスが入り、5分後に客電が一部落ちて、METALLICAの”Creeping Death”の音量が大きくなり、フェイドアウトすると、今度はSEで(ジョーン・バエズのカヴァーである)JUDAS PRIESTの”Diamond And Rust”がかかる。さらにその後にメンバーが映る映像が後ろのスクリーンに投影されて、再びSE。すぐにそれはあの例のイントロに変わった!ファースト「AWAKENING FROM ABYSS」のトップを飾るインストである”The Awakening”!!ここで、ステージ前の幕が落ち、フロントの4人がドラム・ライザーの上に集まっているのが見えた。すぐに下に降りて行き、この短いプロローグが終わると、強力なリフが刻まれて、必殺の…2010年代にリリースされた正統派のヘヴィ・メタルの中でも自分の中では群を抜く名曲と思っている”The Hammer Of Wrath”!ともかく、攻撃的なリフの鋭さとその構成が見事なのだ!ソロは下手のMidori嬢から、後半は上手のMiyako嬢へと移り、Miyako嬢はステージ前の長い花道へと出て弾きまくる。ヴォーカルのAsami嬢の声はとてつもなく強力で、シャウトでは耳に突き刺さる感じさえある。音の分離が少し悪い感じはしたが、武道館での音としてはかなり良いと言える状態である。
3曲目はサード「ELECTRIC PENTAGRAM」からの”When Destinies Align”。ハモリから、疾走していく。Fami嬢のベースはなかなかに歪んだ音をしている。ソロは、Midori嬢から始まり、2回交互に演奏して、ハモリに入る。ここでも2人は花道の一番前まで来てアピール!王道である!!次は、セカンド「CLOCKWORK IMMORTALITY」から、8ビートで進む”Rising”。(この曲のMVは、我が千葉県の北東にある「屛風ヶ浦」と言う絶壁の上で撮っていると思うのだが、実はこの近くの教習所で合宿教習で免許を取ったので、懐かしい場所だ。)サイレントになる部分では3/4拍子のワルツのリズムになる。そしてソロは、”When Destinies Align”と同じくMidori嬢、Miyako嬢がそれぞれ交互に2回入れて、ハモリに帰結する形だ。

MCとなり、「LOVEBITES、『LIVE AT BUDOKAN』へようこそ!」とAsami嬢。「客席が近い!みんな全員見える!」と言っていたが、X JAPANのPataさんが初めてXで武道館に立った時の事を自叙伝に書いておられたが、やはり同じようだったそう…。日本武道館のステージは、客席側から見るとステージはあまり大きく見えないのだが、ステージ側からだと、とてもオーディエンスの表情が良く見えるという構造らしい…。「武道館には、ずっとこれまで絶対に立ちたい!と思っていたんですけど、まさかソールドアウトなんて夢のようです!」と述べ、また来る途中の千鳥ヶ淵の桜がとても綺麗だったよね?とも言う。今日は、凄く綺麗に晴れて、桜もまだ満開とは言えないが、かなり美しい姿を見せていた。来る前から一週早いかもしれないけど、武道館までの道は桜が咲いているかもと思ったが、本当に綺麗で、オーディエンス全員があの光景を見て、正にLOVEBITESの武道館公演を祝っているかのように感じた事だろう。少なくとも自分はそう感じた。
「長年の想いをぶつける時間がやって来ました!」と言い、爆発音がして、「LOVEBITES EP II」からトップの”Unchained”を披露。ダンサブルな曲だ。下手側へと歩いていくAsami嬢。さらに花道のトップまで来て、ギターの2人もやって来て、ハモリ。Asami嬢はステージへと下がる。
さらに、Fami嬢が花道に来て、短いベース・ソロ。かなり歪んだ音だが、その上でスラップもビシバシ入れて行く。そのままベースのイントロで、4枚目の「JUDGEMENT DAY」から”Stand And Deliver(Shoot'Em Down)”。少々ハネるギターのリズムの上で、ヴォーカルはメロディのない少しラップ調とも言えそうなラインを入れる。だが、Bメロからはガラリとメロディアスになるという独特の構成だ。ソロは花道に出たMidori嬢から始まり、ステージのMiyako嬢が後半を弾く形。Fami嬢も花道に少し出ていた。
そして、Miyako嬢にスポットが当たり、ライトハンドのソロを弾き始めた!ソロ・タイムかと思ったが、同じく「JUDGEMENT DAY」からアルバム最後を飾る”Soldier Stands Solitarily”のイントロであった。速いテンポの中、ステージ前の花道の部分以外からは物凄いパイロの炎。武道館であれだけの高さの炎は見たことがないと思う。ソロは2人のハモリで花道のトップにまで来て、Miyako嬢、Midori嬢と続き、再び激しいハモリへ。ソロの後にはベース・ソロ的な部分もあって、センターでFami嬢が弾き、またドラム・ソロもその後に続いた。

「11月のファンクラブライヴ以来のライヴなんですよ。もう、ライヴってどんなだったっけ?みたいな感じだったんですけど、始まったら、もう最高ですねー!やっぱり、バンドはライヴだね?」とAsami嬢。そして、新作「OUTSTANDING POWER」について触れる。そう、ここまで新作からは1曲もやっていないのだ…。「その中から、1曲、行っちゃいますか!?」と言って、ライヴ初披露と言う1曲目の”The Castaway”がタイトルコールされて始まる。リズムのないところでのギターのハモリから、オカズが入って、140ぐらいのテンポの2ビートが入ってくる。ギターのソロの前にFami嬢のベース・ソロがあり、そしてMidori嬢が弾きまくる。後半はセンターでMiyako嬢のソロで、途中でMidori嬢がセンターにやってきてハモリ。次はハットのカウントからサードからの”Dancing With The Devil”。「ダダダダダツーン!」というリフとスネアのアクセントが入ってスタート。ミドルで進み、歌い上げる感じのメロディのヴォーカル・ライン。メンバーはステージ狭しと歩き回り、もう武道館全体のノリを確実につかんでしまった感じだ。Famiは花道へと来る。サビからリフ展開してMiyako嬢のソロに入り、後半はMidori嬢のソロ。エンディング部のAsami嬢のスキャットが印象的であった。
そして暗転して、ピアノにスポットが当たると、Miyako嬢がショパンの所謂「革命のエチュード」を弾き始めた。流れる低音のアルペジオの上でメロディを奏でる…。このピアノ・ソロを導入として、サードの最後の曲、”Swan Song”へと入って行く。140~150ぐらいの2ビートの上でハモリが入る。サビのメロディはちょっと切ない感じの日本的な雰囲気がある。Midori嬢がセンターでソロを弾き、途中からMiyako嬢のソロになり、ハモリ。キック4つ打ちになってそこにオカズが入り、一度ブレイクし、転調したサビが最後を彩る。最後にハモリがあり、Midori嬢のソロでバンド演奏は終り、再びMiyako嬢がピアノのエンディングをソロで弾いて終了した。
少し間があり、Midori嬢のアコギでのストロークが入って来た。セカンドの1曲目の”Addicted”のイントロだが、7年前に見た時はこの部分は生演奏ではなくSEだったので、ちょっと驚いた。そして、その上で奏でるアコギのメロディもMiyako嬢が奏でる…。すぐさまエレクトリックへ持ち替えて刻むリフへと入る。メインのソロはMidori嬢から始まり、後半はMiyako嬢。そしてハモリに入る。エンディングもアタマ打ちから2ビートというリズムの上でハモリを2人で奏でてフィニッシュ!

「ライヴも後半戦。」と言い、ここで1つだけお願いがありますと言い、スマホのライトをつけて下さいと言うAsami嬢。ほとんどの人がスマホのライトをつけるとこれが凄い光!(自分はというと、もう電池がヤバくて出来ませんでした。すみません…。)そして、「あなたの生きていく世界がいつまでも輝き、美しくありますように。」と言い、新作からのバラード”Eternally”へと入る。キーボードのイントロがあって、ピアノを弾き語るAsami嬢。そしてリズム隊が入り、さらにギターが入ってくる。サビにかかっていたギターフレーズからハモリが入り、後半はMidori嬢のソロになる。エンディングはハモリからMiyako嬢のソロ、さらにテーマフレーズをハモって終わった。
次の曲は”Someone's Dream”。これも「LOVEBITES EP II」に収録されているナンバー。細かい単音のリフにアクセントが入り、疾走していく。ソロは、花道のトップでMidori嬢がまず弾き、そこにMiyako嬢が加わって後半のソロ、さらにハモリという構成。その直後にFami嬢のベース・ソロがあり、彼女も花道で弾きまくる!エンディング部のヴォーカルのメロディはサビのものとは全く違う(しかも結構長い)物が入るので、興味深い。

Asami嬢は、集まってくれてありがとうと言い、結成して10年、1時間ぐらい話したい事があると述べた。さすがにMC1時間はあり得ないが、ファンとしては聴きたいところかもしれない。自分達は間違いなくヘヴィ・メタルのバンドだと言うAsami嬢。このサウンドで、そうではないと言う人はいないだろうというぐらいの正統派サウンドだとは思う。だが、LOVEBITESは、「LOVEBITES」という名のジャンルとしてやってきたとも言う。自分達の表現でやってきたのだと。「10年経って、自分達のヘヴィ・メタルの道はやっと形になってきたと思います。でも、10年ずっとやって来れたのは、貫けたのはファンのみんなのおかげです。」と述べて、少し涙声になるAsami嬢。「我々は、アーティストとファンという形ではなくて、同志であると思っている。本当にありがとう。」と言い、世界中のファンに感謝を述べて、「もっともっと素晴らしい景色を必ず見せてあげる!」と言ったAsami嬢は、次の曲をタイトルコールした。”Glory To The World”!EP「GLORY, GLORY TO THE WORLD」からの曲で、激速の刻みが炸裂する。LOVEBITESの楽曲の中では、かなり速いテンポの曲で、おそらく190以上はあるのではないか?ソロはMidori嬢から始まり、Miyako嬢のタッピング中心のソロへとバトンタッチし、ハモリへ入る。
そして、サードから”Golden Destination”。ミュートしたゴツゴツしたリフからハーモニーのリフへと移行し、フロント4人全員が花道へ入って行く。リズムはギャロップ。2回目のサビの終わりからベース・ソロがあり、花道へ出るFami嬢。そのフレーズのリフから単音のリフになり、ソロへ。まずはMiyako嬢のソロ、そして途中からアーミングを多用したMidori嬢のソロへと。ラストのミュートのリフをMiyako嬢が弾いて終わった。
そしてここからは、オールド・ナンバーが次々と繰り出される。セカンドのスピード・ナンバー、且つオーディエンスの一体化を促す”M.D.O.”!!パイロがまた物凄い数で放たれる!だが、パイロの熱気の中、花道へ飛び出していくAsami嬢とFami嬢!オーディエンスを煽り、Asami嬢は左右に物凄いパイロが噴き出している花道のステージに繋がる部分を通って戻る。いやードレス着てるし、よくあんな所通れるな…怖!また花道のトップでMidori嬢はソロを取り、後半はMiyako嬢が弾く。そしてお約束でハモリへと入る。さらにここで、非常に懐かしいナンバーが飛び出した。EP「BATTLE AGAINST DAMNATION」からラストの” Under The Red Sky”!この曲はかなり情景の変わるプログレッシヴな曲である。まず、ギャロップのリズムでリフもその形で刻まれる。特に印象的なのはBメロで入ってくるリフで、これを越えてサビに入る部分でもメジャーに転調し、素晴らしいフックとなっている。1コーラス目が終わった所で、Midori嬢からMiyako嬢へとつなげるソロがあり、2コーラス目の後、再びBメロで使われるリフが入り、その後は壮大な雰囲気に包まれる。そして、さらにサビが2回入って、最後は疾走していく。ある意味では自分好みなスタイルのプログレ風ナンバーとも言えるかもしれない。エンディング部分ではギターのハモリが入って、最後はクワイアが入り、Midori嬢のギターがラストにロングトーンを出して終了。
ラスト・ナンバーとなったのは、セカンドからお約束とも言える、”We The United”!「今こそ、今こそ、ユナイトする時だ!!」とAsami嬢は叫び、「We The!」とシャウトし、オーディエンスは「United!!」と呼応する。これを3回ほど行って、曲がスタート。イントロはギター2人のフレーズのハモリから始まる。そのまま刻みのリフに入って、疾走。途中のリード・ギターは、全てハーモニーをツインで奏でていく。それぞれのソロはない。しかし、そのリード・パートはかなり長い。フロントの4人は全員花道のトップに出ていく!曲が終わって、Asami嬢の「最高だー!みんなー!」との声が響いて、メンバーはステージから去った。

少し経ってから、”LOVEBITES”コールがどこからともなくされ始める。特にアリーナでの声は大きい!2~3分経って、ステージが灯された!しかし、5人のメンバーが出てくるのではなかった。アンコールは、屋台骨であるドラマー、Haruna嬢によるドラム・ソロであった!おお、前のバンドから数えて15年程見ているが、初めてソロを生で見る!出だしは、少しおとなしめのフレージングをやっていたが、後半のツーバス連打とそこに乗るフィルインの嵐が凄まじい!シンバルやタムなどそれぞれの音の分離もとても良く、クリアーな形で放たれる音は、強烈なものがあった!今や、日本のヘヴィ・メタル界(ガールズ~ではなく。)でも代表選手となっている感さえあるHaruna嬢の痛烈なドラム・ソロだった。
続いて演奏されたのは、サードの2曲目の”Holy War”!フレーズがハーモニーになってギターで奏でられ、すぐに速いアタマ打ちのリズムが入ってくる。2コーラス目では、ギター2人が花道へと入り、ソロはMiyako嬢からMidori嬢へとつなげ、さらにハモリへ。
スピード・ナンバーが終わり、本当に本日最後の曲となったのは、ファーストにも、その前の「THE LOVEBITES EP」にも収録されている代表曲であり、最後にふさわしい少しロックンロール風味のある”Don’t Bite The Dust”!アリーナには風船や、金銀の紙吹雪が舞い散っている!Asami嬢のラストのスクリームが、また全く衰えておらず、この時も耳をつんざくほどの強烈さ加減であった!グレイト!!最後に「We are LOVEBITES! And We Play HEAVY METAL!!!」といつものように叫んで演奏は終了。Haruna嬢もドラム・ライザーから降りてきて、5人で花道を歩いて、一番前で挨拶をし、またステージに戻ってからもう一度挨拶をした。最後に記念撮影をし、ライヴは終わりを告げた。

ほぼきっかり2時間半のライヴで、これまで10年間のベストの選曲のセットリストとなっていたと思う。もちろん、ここからすでに国内ツアー、海外ツアーと彼女達の前進は始まる。今、バンドは、新たな道を駆けだしたのだ!

LOVEBITES@日本武道館 2026.3.29
SET LIST:
1. SE:Diamond And Rust(JUDAS PRIEST(ジョーン・バエズのカヴァー))~映像~SE~The Awakening
2. The Hammer Of Wrath
3. When Destinies Align
4. Rising
5. Unchained
6. Bass Solo
7. Stand And Deliver(Shoot'Em Down)
8. Soldier Stands Solitarily
9. The Castaway
10.Dancing With The Devil
11.ショパン エチュード ハ短調 作品 10-12「革命」(Miyako Piano Solo)
12.Swan Song
13.Addicted
14.Eternally
15.Someone's Dream
16.Glory To The World
17.Golden Destination
18.M.D.O.
19.Under The Red Sky
20.We The United
-Encore-
1. Drum Solo
2. Holy War
3. Don't Bite The Dust
 


https://lovebites.jp

 

3/21は、吉祥寺へ。CRESCENDO。
BLOTTO ROCKERSの企画で、4バンド出演。

着くと、2番目のuncloseというバンドが丁度1分後ぐらいに始まった。
幕が開いて、最初の1発目の轟音がハンパない。音量的にはもっと上のバンドは幾多も見ていると思うのだが、SWANSのセカンドを聴いた時みたいに音の重さが全然違っていた。これは何か違うな?と思い、全部しっかりと見てしまった。
まず、その轟音からリフも物凄い音で進み、サイレントに一度なり、再び強烈な音圧に。地を這うようなヘヴィなサウンドである。ヴォーカル嬢の声にはエフェクトをかけていた。
2曲目は勢いのあるナンバーで、中間は同期の音が入り、少し静かになる。早口のセリフ(ウィスパー)を入れて行くようなパートもあった。そして3曲目は、ヘヴィなリフの地を這うようなグルーヴと、浮遊感のあるアンビエントのコントラストが凄い。(どことなくLUNA SEA的なサウンドの部分も垣間見える感じ。)同期のピアノ音からヴォーカル、ドラムが入り、4曲目へ。こちらはサイレントでスロー・テンポ。そして、いくつかのヘヴィなリフが入るという感じ。ギター・ソロの音色がなんとも不思議なもので、なんとなく尺八みたいに聞こえるような音が奏でられる。(実際は、もう少し違うのだが、聞こえ方が変わると言うか…ともかく不思議な感覚があった。)
ラストの5曲目はまたピアノの同期から始まり、その上でセリフを言っていくヴォーカル嬢。「ゴォーン」という音のエフェクトが入り、ドラムスが入る。激しくなったり、同期とドラムのリズムのみになったりの前半から、ミドルで進んで行く後半へ。後半は音圧も激ヘヴィにはならないで、淡々と進む。そして、ソロが終わって再び最初にあった「ゴォーン」という音のエフェクトが入り、またミドルで進む。エンディング・ソロが入って終わり。
「BLOTTO ROCKERS、30周年、おめでとうございます!」と言って、またオーディエンスに感謝を述べ、パワーコードを鳴らして終了。…結果、かなり好きなタイプのサウンドであったので、シングルを1枚買ってしまった。

https://unc69.com/

トリ前は、ARESZ。
幕が開いてSEが鳴り、メンバーがステージに出てくる。1曲目は細かい音のリフとスネアのアクセントからツーバス連打で2ビートへ入る”自分として生きること”。シャウトとメロディのあるウィスパーが交互に入る感じ。風車ヘドバンからギターのハモリへ入る。さらに、ツーバス連打の上にツインのハモリが乗る2曲目の”決起臨戦”。基本的には正統派のパワー・メタル(まさにその形容が当てはまる!)。
MCでは、今月彼らはCRESCENDOでは4本目の出演と言っていたが、今回の出演はBLOOTO ROCKERSの30周年のイベントだから、絶対に出るしかないということだった模様。「30周年おめでとうございます!」と述べる瑠海狐(Rumiko)さん。そのまま次は新曲である”不抜の刃”というナンバー。ヘヴィなリズムとリフで、ミドル・テンポで進み、メロディアスなハモリが入ってくる。このテのミドル・テンポの曲をしっかりと演奏出来るという所が、やはりベテランの強みとも言える。シブい。さらに、独特のイントロのリフから、ヴォーカルとキックの4つ打ちが入り、少し速めのツーバスありのツービートで”真深心”という曲へ。その上に乗るヴォーカル・ラインはかなりメロディアスなものであった。5曲目は同期が流れて、コーラス(クワイア?)が入る。”想い果てなく”。刻みのリフとオカズが入ってツーバス連打の上でギターのハモリ。サビに当たる部分はクワイアが響く。ギター・ソロから、ミドル8のヴォーカル・パートがあり、最後もまたクワイアが響いてフィニッシュ。
MCで瑠海狐さんは、「メタルが一番衰退した時期からやっているけど、ずーっとやりたいようにやってきた。」と述べる。結成が32年前、つまり94年とすると、海外ではグランジが完全にシーンを席巻し、メタルといえば、PANTERAぐらいが健闘していた時期だ。周りがどうであろうと、やりたいようにやっていくのが良いのではないかと言っていた。俺自身もそんな風に当時活動していたので、そうだとは思う。
6曲目は、リフにアクセントが入って、2ビートで飛ばす”曇りなき風神の理”。サビでは、オーディエンスはタオルをブンブン回す。間奏ではベース氏が前に出て弾きまくる!そして、必殺の代表曲、”ぶっち斬り”!!ストレートに疾走し、ここでのヴォーカルはかなりダミ声風。瑠海狐さんというシンガーは、メロディアスでソフトな歌い方も、ヘヴィで(グロウルみたいなアプローチではないが。)ダミ声に近い太い声の歌い方もどちらも出来るので、こういったパワー・メタルなサウンドのバンドに見事に調和している。デス声/グロウルが悪いとは思っていない(当然、スラッシュ/デスも自分は完全な洗礼を受けているし。)が、パワー・メタルで、メロディアスな側面をバッキングも奏でるバンドでは、パワフルで、且つメロディをしっかり歌えるシンガーを擁するバンドが好きだ。ラストは、ツーバスの絡む8ビートからビートが倍になり突き進む”我武者羅全開!!”。この曲も、ARESZにとってはとても重要な曲だ。上手のソロからツインのハモリへと移行していく。
ライヴ告知や物販のタオルのことなどを最後のMCで宣伝してメンバーはステージを去った。

ARESZ@吉祥寺CRESCENDO 2026.3.21
SET LIST:
1. SE~自分として生きること
2. 決起臨戦
3. (New Song)不抜の刃
4. 真深心
5. 想い果てなく
6. 曇りなき風神の理
7. ぶっち斬り
8. 我武者羅全開!!
9. (Closing SE)

https://aresz.com

トリはBLOTTO ROCKERS。
SEが鳴って幕が開き、弦楽器隊は待機している。Amiさんがステージに現れると、「このバンドで一等最初に作った曲からやります。」と言い、ドラムはなしで、セミアコースティックな形で、まずは”バーボンで割って”を演奏。そして、この弦楽器とヴォーカルだけのセミアコースティックな編成は、現在のドラマーであるTakakoさんからのアイディアだったと語るAmiさん。さらに2曲目は、今のところ音源にはなっていないはずの”楽しみと言えば”という曲。Akiraさんのベースからスタートし、ほとんどベースがリードする形となる。しかし、この曲の歌詞には覚えがある。もう、AmiさんがBLOTTO ROCKERSとして復活してライヴをやり始めてから10年以上経つし、その間に何度ライヴに行っているかは分からないぐらいの自分なので、何度か聴いているのだと思う。
自分の歌詞は酒と女の事ばかりだと言うAmiさんは、次の曲もそんな曲だからと言い、ギターのハーモニクスとベースのみのイントロから”言えない一言 -OK,I am-”を演奏。歌詞は確かに切ない感じの内容…。ラストに再びギターのハーモニクスが鳴った。さらに、次の曲はごく初期にやっていた曲と言って、自分が小学校の低学年の頃にやっていたアニメのエンディングである、ちのはじめさんのカヴァーで”やつらの足音のバラード”。ただし、BLOTTSらしい味付けがされていたが。
さて、ここで、初代のドラムの人がステージに登場。と言っても、俺が大好きなドラマーで、今も東京YANKEESというAmiさんが元いたバンドで叩いている方…そう、U.D.A.さんである!つまり、AmiさんがYANKEESを抜けた後、少ししてU.D.A.さんも抜けて、Amiさんと一緒にこのバンドで演奏していたのである。96年ぐらいか…CLUB GIO市川で当時のBLOTTSを見たことも実は一度だけある。まずは、アルバムにも収録された”早稲田通り”を演奏。そして、「みんな、お酒を飲んで下さい。」と言って、”吞みにいこう”を歌い(イントロのオカズがやっぱりU.D.A.さん独自の音になっている。)、U.D.A.さんがMCの途中で「タンタンタタタン、タタタタンタタン!」とYANKEESの”Rat Race”のリフのアクセントを叩いたりしたので、Amiさんは、「YANKEESのメンバー、U.D.A.君借りてます。ありがとう。」とどこか?に挨拶する。そして、”Keep on your way”を演ったが、途中でいきなりツインペダルが用意されていたみたいでドコドコ…!と強烈な連打が入って、最後はまた”Rat Race”のアクセントを入れて終わった。BLOTTO YANKEESになっていた模様。
…ということで、途中、結構ラウドなBLOOTSになったところで、現ドラマーのTakakoさんがドラムキットに座り、ギターのFunakoshiさんのライヴ告知などのMCがあって、今のラインナップでもう一度、”吞みにいこう”を演奏。Takakoさんのドラミングは、また味わいがあって独特である。さらに、「次の曲は自分のためだけに歌います。」とAmiさんが言って、”PLUM”。10曲目は、名曲と思っている”しあわせの”ものさし””が演奏され、個人的にはとても、感激。少しMCで、今回のイベントに関しての感謝を述べたAmiさんは最後の曲、”だからダーリン”を歌う。この曲がないとBLOTTSのライヴはしまらない感じがするほどの曲だ。
最後にSEが流れ、幕が閉じて30周年のイベントは終了した。

BLOTTO ROCKERS@吉祥寺CRESCENDO 2026.3.21
SET LIST:
1. バーボンで割って
2. 楽しみと言えば
3. 言えない一言 -OK,I am-
4. やつらの足音のバラード(ちのはじめのカヴァー)
5. 早稲田通り(With Ds.U.D.A.)
6. 呑みにいこう(With Ds.U.D.A.)
7. Keep on your way(With Ds.U.D.A.)
8. 呑みにいこう
9. PLUM
10.しあわせの”ものさし”
11.だからダーリン

https://x.com/amiblotts

 
3/15は、11月ぶりのDISGUNDERの企画。今回は、アイドルの出演はなくて、全部ロック・バンド。

トップからDISGUNDERだが、これは第I部ということになる。
10分弱押して幕があがり、1曲目は、これは相当久々に聴く”Ruminate/Incise”!さらに唐突なセリフ的なヴォーカルから始まる”Human Deadline”。さらにこれも相当久々なスネア連打とアクセントから始まる” Victim Increase”と続いた。(とはいえ、ここ数年コロナの後も、色々あって見に行く回数が少なくなっていた事もあって、実際は頻繁に演奏しているのかもしれないが。)
Anna嬢がいつものように、この曲の前でいう「私が”Destruction”と言ったら~。」のMCを入れるものの、「後でもう一度やるかもしれないけど。」とも言っていた。w そう、人気曲の”Destruction Overkill”。そしてまずは、”Consuming Society”で第I部は終了となった。

DISGUNDER@池袋手刀 2026.3.15
SET LIST:
-第I部-
1. Ruminate/Incise
2. Human Deadline
3. Victim Increase
4. Destruction Overkill
5. Consuming Society

2番手は、久々に見る埼玉のLITTLE BASTARDS。
全部で10曲演ったが、ショートカットなグラインドで1曲がそれぞれ1分ぐらいの感じなのであっと言う間に終わったが、いつものように特に今は酷いトランプ、ネタニヤフのやり方など、政治的な意味で邪悪と思われる勢力に対しての批判的精神は変わっていない。
2曲目で”Day By Day”、3曲目で”Unforgiven”と代表曲を次々にくり出していくのも潔い感じ。ラストは”Evil Big Pain”!
しかし、どの曲も物凄く歪んだ音で強烈。またラスト2曲前では、自分達はグラインドコアと言われるより、「世界一速いパンクバンド」と呼ばれる方が良いとパンクとしての精神を大事にする姿勢も彼ららしいと思った。

https://www.facebook.com/LittleBastards1992/

3番手、APOLOGIST。前回の年末の彼らの企画は、自分が1月いっぱいぐらい手を焼いた変な気管支炎のため行けなかったので、今回はある意味リベンジ的な意味合いがあった。
幕が上がり、いつものイントロでソードをクロスさせるReeziさん。そこから最新作からの”Sodomizer”と”Gehenna’s Fire”。どちらの曲も今回のアルバムからの新曲は、リフが強力な感じだと思う。
「LITTLE BASTARDSがパンクの代表なら、APOLOGISTはブラック・メタルの代表だ!」と言い放って、いつもの”Baal”と、キックとJuheiさんのコーラスで始まる”666”へと続く。”666”は、やはり転調してスローになったところのギター・ソロのメロディが特徴的で好きなパートだ。
そして、客電つけてユナイト・タイム。もちろん、しっかりとユナイトしたぜ。
後半1曲目は狼男の歌、2枚目に入っている”Desecrator”。そして、次も強力なリフの疾走曲、4枚目から”From The Crypt”。7曲目は、3/4のワルツのリズムから始まる”Winter Flower”。「冬の花」というタイトルにふさわしく、とても物悲しい雰囲気のメロディが支配している。Reeziさんのウィスパー的なヴォーカルもいつもとは違っている。
そして残る2曲となり、「地獄の扉を開く」”Cenobite”から、キック4つ打ちの上でオーディエンスにあのクワイアを歌わせる”Throne Of Heaven”!!強力な名曲である!
もっと新作からの曲が多いかな?と思っていたが、今回は2曲のみ。うち1曲は下のMVで見てほしい!

APOLOGIST@池袋手刀 2026.3.15
SET LIST:
1. Intro~Sodomizer
2. Gehenna’s Fire
3. Baal
4. 666
5. Desecrator
6. From The Crypt
7. Winter Flower
8. Cenobite
9. Throne Of Heaven
 

https://www.facebook.com/profile.php?id=100063638527537

4番手は久々に元SELF DECONSTRUCTIONの葛葉君のステージを見る事になったDE-CULTURES。
この名前が、「超時空要塞マクロス」のあの単語(「デカルチャー」…ゼントラーディ人の英語で言う”No way”みたいな意味合いの単語。)から来ているのかどうかは分からないが…多分。基本的にはアメリカン・ハードコアで、葛葉君があれだけリードを速弾きをしながらハデに弾いているのを見るのは初めてだ。もちろん、あそこまで弾けるだけの腕前があることは知ってはいたが、ライヴとかで見たことはなかったので、ショックではなくて、新鮮だったというべきか。
フィードバック音で幕が上がり、リフへ入り1曲目へ。葛葉君はいつものロリータ・スタイルの服ではなく、ほぼ普段着なTシャツ、短パンとアミタイツとブーツという出で立ち。2曲目は80’sスタイルのハードコア、3曲目もパンク。ベースはこの前に出演したバンド群が激重だったこともあり、かなり軽い感じには聞こえる。ただ、爽快感は流石である。
短めのMCからストレートなハードコアが始まる。途中ソロでリズムがチェンジ。この4~7曲目の部分は、かなり続けて演奏されて、本当に7曲目までやったのか、それとももっと多く曲をやったのかが良く分からない感じだった。ほぼほとんどの曲は、激速疾走が中心。7曲目と思われる曲でのノイジーなギターの刻みが印象的だった。
MCで3/21のライヴでドラマーの方は脱退と告げられた。このレポートを書いている時点では、既に脱退している模様。8曲目は刻むリフから2ビート、9曲目、歪んだ音でのアルペジオのイントロが印象的で、またリフから2ビートへ入る。ラスト10曲目は、ドラムのオカズから疾走という感じ。
ともかく、強烈な勢いのバンドであった。

https://www.facebook.com/Decultures.ychc

ラス前に登場は、長野のYxAxD。
全部で17曲のグラインド・コア。1曲目はノリの良いロックンロール調で始まったが、すぐにブラスト全開のグラインドへと入って行った。
今日は多少、ギターの音が大きい感じはしたが、演奏はその分、かなりのパワーを感じた。いつもながら物凄くファストなブラストである。
全体的なリズムの緩急もしっかりしていたと思う。

https://yxaxd.bandcamp.com/

トリのDISGUNDER(第II部)は、まずShinjiさんのフロアからの司会があり、幕が上がって新曲のインストが演奏された。すぐにAnna嬢がステージに登場して、2曲目の新曲へ入る。ミドルから速くなる展開。そして、タイトルコールして3曲目。こちらも新曲。ノリの良い4曲目、速い5曲目(この途中でShinjiさん、ステージへと戻ってくる。)とずっと新曲が続く。そして、一度Anna嬢が袖に下がり、例のShinjiさんのアルペジオから始まる独特のプログレっぽい大作の新曲が始まった。コードが入って、Akiraさんのソロがあり、Anna嬢が戻って激速パートに入ると、Shinjiさんはフロアへと戻って行く。スネアのマーチング的なリズムにオカズから激速になり、コードを伸ばして、ビートが消え、さらに激しくなると、Shinjiさんのウィスパーが入ってくる…。この曲は異色中の異色だが、アルバムには入ってくるんだろうとは思うが、どういう出来になっているか、とても興味深い…。
そこから、”Chaos Of Confusion”と昔からやっているタイトル不明の新曲を演奏し、久々に燃えた”Definition Of Struggle”が放たれた。この曲はそんなにメチャクチャ速くはないが、本当にスラッシュ・メタルとロックンロールの間みたいな…つまりちょっとMOTORHEAD的なニュアンスもあり大好きな曲だ。
Anna嬢は「今回のイベントに来て下さり、ありがとうございます!」と述べて、「私がDestructionと言ったら…。」のMCをもう一度やり、呼応するオーディエンスは”Overkill”と叫ぶ。”Destruction Overkill”!!そして、”Ripping To The Grind”と来て、強烈な”Unreasonable Execution”へと移行。最後に少しアウトロが入り、終了した!

http://twitter.com/disgunde