娘がお昼寝から目覚めた頃、主人も手続きを終え、病室に帰ってきました。

そこで、産まれた後、沐浴もしてあげられると聞いていたので、今日してあげたいと看護師さんに伝え、準備をしてもらいました。

産んでから時間がたっており、すでに冷やしている状態なので、熱いお風呂は控えた方が良いとのことで、ぬるめのお湯を用意してくださいました。

服はお下りの服を沢山いただいていたのですが、妊娠8ヶ月で胎児異常が見つかり、すぐに入院になったため、私達は新しい服など、何も購入していませんでした。

しかし産まれたのが1500グラム以下で小さかったので、お下りの服では大きすぎるため、小さめの服を主人に改めて探してもらうことにしました。

しかし、色々写真を送ってもらったものの、しっくりくるものが無く(キャラクターものばかりだったアセアセ)、結局病院で着せてもらっている服のままで良いか・・・と、改めて購入はしませんでした。


すると看護師さんが

「ボランティアの方が作ってくれたお洋服があるのですが、もしよろしければ、この中からお選びになりますか?」

と言って、3着程服を持って来てくださいました。

小さくて、とても可愛らしいお洋服ばかりでした。

その中から、水色の生地に星が沢山ちりばめられた柄の、可愛い服を選びました。
優翔のイメージにぴったりの、素敵な服でした。


タオルなどもセットし、いよいよ沐浴タイム。

服を脱がせて、ゆっくり抱っこしました。

娘が産まれた時の、半分以下の体重で産まれた優翔。
小さくて小さくて、壊れてしまうんじゃないかとドキドキしながら沐浴をしました。

泡でお顔を優しくクルクル洗うと、少しだけ残っていた血液なども綺麗にとれて、ぬるま湯の中で気持ち良さそうにしていました。

髪の毛もしっかり生えていたので、泡立てて洗いました。

足の方はまだ小さくて皮膚が薄かったためか、少し皮がむけてしまっていた部分もあり少し痛々しかったのですが、看護師さんが手伝ってくれて、綺麗に洗うことが出来ました。

綺麗になった身体を拭いて、服を着せると、とっても可愛らしくなりました。

服はぴったりで、まるではじめから優翔のためにつくられたもののように感じました。

そして不思議なことに、お風呂に入る前は青紫色だった優翔のお顔が、お風呂に入った後は赤く色付いて、普通に元気に生きている赤ちゃんのような色になったのです。

ペタッと張り付いていた髪の毛もふわふわになり、とっても可愛らしくなりました。

主人に写真を撮ってもらっていたので改めて見比べて見ても、明らかに顔色が全然違いました。

娘も沐浴する前は、あまり姿を覗き込むことはしなかったのですが、沐浴した後は、よく覗き込んで可愛がってくれました。

綺麗になってお星様のお洋服を着て、ますます可愛くなった優翔と一緒に、その日も晩ごはんを食べました。

晩ごはんを食べた後、娘と主人は帰宅しました。

明日は9月3日月曜日。

娘は保育園に初登園の日です。

主人に持って行くものなどの確認をして、早めに帰ってもらいました。


私はその後、シャワーするためにナースコールを押しました。
病室に優翔だけを残しておくことは出来ないとのことで、

「シャワーの時や、お部屋を離れる時には赤ちゃんお預かりしますね」

と、事前に看護師さんに言われていました。

ナースコールをして、

「シャワーをしたいので、赤ちゃんをお願いします」

と伝えると、看護師さんが優翔を迎えに来てくれました。

「また赤ちゃんに会いたくなったら、ナースコールしてくれたら連れてきますね(*^^*)」

と言って、笑顔で預かってくれました。

シャワーの間預かってもらうなんて、普通の赤ちゃんと一緒だなと思って、なんだか嬉しかったです。

ちなみに、病衣は一日おきに新しいものに交換してくれるのですが、昨日は出産後にある程度身体を拭いてもらって新しい病衣を着せてもらっていたのですが、シャワーは出来ていなかったので何だかまたその服を着るのは嫌だなぁと思って、

「今日は新しい病衣もらえないんですよね・・・。」

と、看護師さんに聞いてみると、

「うーん。そうだね、気持ち悪いよね・・・。
 ・・・じゃあ、内緒で新しいのもってきてあげますニヤリ

と言って、内緒で新しい病衣をもってきてくれました。

とっても嬉しかったです(*^^*)


ゆっくりシャワーをした後、再び優翔を連れて来てもらい、その晩も一緒に眠りました。

明日は退院です。

お別れの日が、近づいていました。