陣痛が遠のき、助産師さんも
「これから夜間になるから、もう促進剤使えないんよ・・・。また明日飲むようになるかもね・・・。」
と言って、帰って行かれました(T_T)

私は内心、
この状態で一晩耐えるなんて無理!
絶対嫌!!
(陣痛遠のいたとは言え、10分間隔くらいで普通にまだ痛い)
促進剤飲ませて欲しい(T_T)

って思っていました。

そんな感じで苦しんでいると、主人がモニター見ながら陣痛来たタイミングで腰をさすってくれました。

第一子の時には全然腰をさすってなんかくれなかった主人が、別人のように献身的でした。

その甲斐あってか、再び陣痛の間隔が縮まってきました。

そして、そんなタイミングで晩ごはんが運ばれてくる(T_T)

もちろん私が食べられる訳もなく、一口も食べられないまま、もったいないので主人と娘に食べてもらいました。
(椅子とテーブルの高さが合わず、娘一人で食べるのはまだ無理だったので、主人に食べさせてもらう)

その間、また一人で陣痛に耐える。

あまりの痛さに
「イタタタタ・・・いたーい!」
と言っていると、
娘に、
「ママ泣きすぎ!」
と怒られました(T_T)

死産でも、普通に陣痛おんなじように痛いし!
と、娘を産んだ時のことを思い出しました。

今回は頑張っても、生きた赤ちゃんに逢える訳じゃない・・・。

もう痛いし辛いし哀しいし・・・色んな感情がグチャグチャになって、珍しく
「痛ーい!!」
と、泣きながら叫んでいました。

第一子の時も痛かったけど、泣いて叫ぶようなことは無かったな・・・。

きっと心の痛みがプラスされて、耐えられなかったんだろうなと思います。


そして急にお尻に違和感を感じたと思ったら、穴に何か挟まって広げられた感じがしました。


急いでナースコールをして確認してもらうと、なんと頭がもう出てきちゃっていました。


そのままベッドごと分娩室に運ばれる私。

娘は晩ごはん食べている途中で急に私がベッドごと運ばれて行ったのでパニック。

「ママは?ママは〜えーん!?」

って泣き叫んで大変だったらしいです(^_^;)


ベッドごと分娩室に運ばれた私は、結局分娩室に入った途端に、分娩台に上がる間も、いきむ間もなく、そのままベッドで赤ちゃんを産み落としてしまいました。


経産婦だったことと、赤ちゃんが1400gと小さかったため、赤ちゃんが下がってきた途端にそのままするんと出てきてしまったのでした。

長女は3226gと大きかったので、その感覚でまだまだだろうと思っていたら、急にするんと出てきたので、びっくりでした。

そのままベッドでへその緒を切ってもらい、その後胎盤を出すためだけに分娩台に上がりました。

夜間の時間帯だったので主治医ではなく、初めて会う女医さんでした。

丁寧に優しくしてくれましたが、やっぱり胎盤出すのも結構痛い・・・。結構子宮の中ゴリゴリされ、綺麗に取り除いてくれたようでした。

長い陣痛と、胎盤を掻き出す痛みでぐったりとしていた私に、看護師さんが、

「赤ちゃんお預かりしてもよろしいですか?」

と聞いてきた。

血を見るのが苦手な私はまだ血塗れであるだろう我が子を前にして、なんと答えて良いのか分からず迷っていると、そのまま赤ちゃんどこかに連れて行かれた。

綺麗にしてから、また連れてきてくれるのかなと思ったけど、一向に連れてきてはくれなかった。

夜間で人手も少なかったからか、そのまましばらく一人分娩室で放置される。


分娩室に流れる切ないオルゴールの音を聞きながら、声もなく、ほろほろと涙が流れた。


あの時
「会いたいです!」
と即答出来なかった私。

血を見るのが苦手なのもあったけど、きっと、奇形があると言われていた我が子に会う心の準備が出来ていなかったんだろうなと思います。


どうしてすぐに抱っこしてあげなかったのか・・・本当に悔やまれます。


どうして、
「赤ちゃんお会いになりますか?」
じゃなくて、
「赤ちゃんお預かりしてもよろしいですか?」
だったんだろう・・・。

結局赤ちゃんを抱っこ出来たのは産まれてから3時間後。
既に保冷剤で冷やされ、冷たくなった状態での対面でした・・・。