今までいたフロアを出て、分娩室やNICUのある方のドアをくぐる。
身内用のゲストカードなども無く、出入りするには毎回インターホンを押して開けてもらう必要があるそうだ。
今まで使っていたゲストカードは回収された。
入ってすぐにナースステーションがあった。MFICU専用のナースステーションとのことだった。
MFICUの部屋に入る。
普通の個室よりかなり広い。
このかなり広いスペースに、ベッドが1つポツンとあった。
ついさっきまで、大部屋にいたのに・・・。
点滴も外れて、そろそろ退院できると思っていたのに。
なに?この、無駄に広い部屋・・・。
MFICUは、もし何かあった時にこの場で手術とかになっても大丈夫なように、色々な機会が入れるだけの広さが必要らしかった。
自分の荷物を片付けながら、
収納の棚が沢山あるんだなぁ〜って思いながら開けてみたら、収納棚じゃなくて、おそらく酸素送ったり電気ショックするときに使う設備が壁に埋め込み式に設置されていたので、「・・・。」
静かに閉めました。
少ししてから、MF担当の医師?から部屋について説明される。
まず、リスクの高い妊婦さんが入る部屋であることを説明される。
書類には、
該当する項目→切迫早産にチェックが入っており、その他の項目に、胎児多発奇形。
と書かれていた。
ショックだった。
知っていたけど、文字として初めてそう書かれているのを見て、今更だけど胸がぎゅっとなった。
一日25000円の部屋代がかかるとのこと。
それを聞いて焦る私。
そんなお金、どこにある?
高額医療の申請はしていたものの、それでもビビる。
え?一体何日この部屋にいることになるんだろう?
一泊25000円って、ホテルなら結構いい部屋に泊まれるよな・・・。
ホテルに泊まれるんなら、嬉しいのに。
とか、そんなどうでも良いことを考えていた。