山茶花(さざんかとよめい)のブログ -2ページ目

山茶花(さざんかとよめい)のブログ

8年前に紫斑性腎炎と診断され、あっと言う間に末期の腎不全で透析準備期に突入。

○平成28年1月1日


人生初の病院での年越し、特に変わりはいが朝看護師が「明けましておめでとうございます」


と挨拶したくらいである。


朝の回診で、医師が「あれ?」と気になる一言。内容は手術した右下腹部から出ているドレーン


の排液がかなりの量となっている。


ちょっと気になるので、排液を検査してみますとの事。


ちょっと心配していると、朝食が運ばれてくる。




流石、お正月である。お雑煮とお節料理であった。


気分だけでも、お正月を味わえた。


そして穏やかな午後、医師が慌てて飛んできた。


医師  大変ですよ。朝調べた排液の成分がほとんど尿です。

オレ  ハイ?どうゆう事ですが?

医師  状況は分かりませんが、腎臓・膀胱・尿管の何処からか尿が漏れてます

オレ  それって大変ですよね・・・

医師  いや、はっきり言ってやばいです。

オレ  どうします

医師  すぐに担当医に連絡をとります。

オレ  「あらら・・・大変な事になったぞ・・」


担当医が休日返上で夕方診察に来た。


担医  いや~大変な事になりましたね・・・・

オレ  どうなります?

担医  最悪は再手術になります。

オレ  げ!!


しかし、炎症反応や拒絶反応は示しておらず、熱も出ていないし、痛みもない。


この事から、直接腎臓が何らかのトラブルが生じている訳ではなさそうである。


となると、尿管か膀胱が原因であると推測される事から、明日緊急の膀胱鏡・尿管


ステント手術を行う事を告知される。


○1月2日


箱根駅伝のトップランナーが平塚中継場に差し掛かるとき手術が始まった。


今回は全身麻酔ではなく、下半身麻酔なので意識ははっきりしている。


体験したり、見た事はないが、女性が産婦人科の診察を受けるような体勢となる診察台


である。


尾骶骨に麻酔を打ち、しばらくして治療の開始である。


尿道から造影剤を入れ、レントゲンで漏れている箇所を探す。確認できない・・・・


次に、カメラを入れて、肉眼で確認するも、漏れいる箇所が特定できない。


医師  う~ん おかしいな・・・

オレ  先生、結構痛いので麻酔を追加してください。

医師  もう少しかまんして

オレ  結構痛いです

医師  麻酔追加しますね

オレ  痛い・・・う・・・・

医師  尿道に麻酔を打ちます

オレ  いぎゃー!! すっげー痛いです。

医師  我慢して!!

オレ  先生!!もう無理無理・・・

医師  ・・・・

オレ  うぎゃー 「冷や汗が額に流れ、涙が出てきた」

医師  ・・・・

オレ  先生。あとどれ位ですか。、もう無理です。

医師  仕方ありませんね・・・寝てもらいましょうか・・・

オレ  早くそうしてください。

医師  じゃあそうします

オレ  やっと解放される。。。そして意識がなくなる・・・・


約40分間苦痛と戦いが終わり、次に気付いたのは病室であった。


家族が呼ばれていて、状況を確認するも、結局尿漏れの原因は分からずで、


尿管ステントもあまりにも、痛がる(眠らせていても身体が動いてしまう)ようなので


結果ステントはおいて来なかったとの事。


痛い想いをしただけなのかと思いきや、尿漏れは以後確認していないとの事である


きっと、膀胱に造影剤を入れた時に膀胱が膨らみ、漏れている箇所がふさがった可能性が


あるようで、結果オーライであるようであった。


しかし、この回の手術はかなりの痛みを伴いかなりしんどかった・・・


新年早々、大変は幕開けとなり今後の展開が不安になった1月2日であった。