僕は、もぐら。
ちっぽけなもぐら。
土の中で暮らしている弱っちいもぐら。
僕はみんながうらやましいんだけどだちょう君はいつもこう言ってくる。
「僕がすごいんじゃないんだよ、もぐら君だってすごいんだよ。」
「僕なんかすごくないよ。
くま君のように大きくて力持ちじゃないし、
とり君のようにひ~ろいお空を飛べないし
だちょう君のようにとってもはやく走れない。
みんなはすごいけど、僕はみんなみたいなことできないし」。
「僕もみんなのようになりたいなぁ~」
タッタッタッタッタ・・・走る足音が聞こえてくる。
うさぎさんは、困ったようなかおをしてこっちに向かってくる。
「どうしよう。私のきれいな玉がおおきな穴に落ちちゃったの!!」
「大変だぁ~」
僕たちは大きな穴のところに行った。
そうすると、くま君が通りかかって、うさぎさんはすぐに相談しました。
「よしっ俺にまかせておけ!!」
けれど、穴が大きすぎて手が届かない。
困っていると、また誰かが通った。
とり君だった。
うさぎさんはすぐとり君に相談した。
「僕に任せるチュン。」
けれど、玉のところまでは行けたけど、玉が大きすぎてくちばしで拾えない。
困ったうさぎさんは泣いてしまった。
周りのミンナも困っていた。
そしたら、だちょう君が
「もぐら君だったら土の中にもぐって取れるんじゃないのかな?」
「僕なんか無理だよぉ~。みんなができないことなんて僕にはできないよぉ~!!」
「もぐら君だったら、できるよ!!やってみないと分からないじゃないか」
「・・・・・・うん、わかったやってみる」
もぐら君が土の中にもぐってからしばらくすると
玉が土の中にすぽんと入っていなくなってしまった。
そしたらもぐら君がもどってきた。
もぐら君は、玉を手に取り、うさぎさんに渡してあげた。
「はい」
「ありがとう。もぐら君」
「お前、すごいなぁ」
「そんな、すごくなんかないよ。ただ、僕はこれしかできないから・・・
あっだちょう君はこのことを言ってたんだね。」
「くま君、とり君、だちょう君、それぞれができて、それぞれができないことがあるんだ!」
「わかったよ、だちょう君!!]
「よかったねもぐら君。」
「よしっこれから、僕は自分ができることを、やればいいんだね。」
そして、もぐら君はいつもよりた~くさん笑顔が増えて、みんなと楽しく遊びました。
(終)
by. これは、家庭科で絵本を作ったときに考えたもの。