友達になった癌家族のお話。
1年ほど前の夏の終わり、連れの癌の事で頭が一杯の私。ぼうっと、町を歩いてた。何の用事だったのか。
で、いつもはさっと通り過ぎていた、おばちゃん用のブティックの前に来ると、大好きな「セール」の張り紙もあり、ちょいと寄りたくなった。
引き付けられたね、多分。
中に入ると、奥の方に写真が沢山貼ってある。え?
店番のおじちゃんに聞いてみた。
「楽しそうなお写真ですね?」
「うん、まあね。」
実際、山登りの写真や家族の写真やお散歩や。笑ってる。
で、目をずらすと、女性の大きめの写真があって、そこに、水を入れた茶碗、お線香などが置いてある。うん?
「幸せそうなお顔ですね。」
「一週間ほど前亡くなって、やっと一息ついて、今日、店を開けたんだ。店に出てる方が楽になると思って。」
は?
その女性は奥様。ブティックのオーナー。5年ほど癌で闘病されたそうな。
そこから、おじちゃんも私もしゃべるわ、しゃべるわ。泣きながら、ちょい笑いながら。
やっぱり、この奥様は幸せだったよね、おじちゃんにそういうと、また号泣。
「また寄って!お茶でも飲みに。」
って、たまあに寄ったけど、会えたのは、つい最近、奥様の一周忌の翌日だった。
おじちゃんには、色々教えてもらったけど、なんだか奥様が
「がんばんなさいよ、2人とも!」って呼んでくれた気がする。
不思議な癌友だよ。
思い出のバリ島サヌールビーチ。きれいな海と空。
今日もお付き合いくださり有難うございます。あなたにきっと善いことがありますように。

