友人が行けなくなり、急きょ引き受けたチケット。重そうな話なので、どーかなー?ってドキドキしていましたが、重く暗いだけではなく、とても素敵な作品でした
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
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キャストも素晴らしく、セットも面白くて、生演奏も素敵新国立の小劇場、久しぶりでしたが、ココは外れがないなー
観たのは左のペア。
濱めぐさんと成河さん、あと父とか編集者、友人など色んな“大切なひと”役をやるのが浦井健治くん。3人芝居(ミュージカル)です。
お話は、バイクの事故で記憶を失くしてしまった18歳のムスコとその母。ムスコの記憶は戻らず、例えば食事をする、眠る、そういったことまで忘れてしまっています。
『ぐっ、また離乳食からやり直しか?』←違います
って、ついこないだまで赤ん坊育ててたワタシは勝手に絶望感がいっぱいになった
子どもが生きててくれるだけで、ほんとによかったんです。でも、何も覚えていないムスコは頭の中が常にモヤモヤしていて、『生き返らなかった方がよかったのかな?』って
今日が東京千秋楽ですが、まだ大阪、名古屋もあるので、ネタバレはしないでおきます。記憶が戻ってハッピーエンド!ではないってのがリアルでよいです。
このお話、実話を元にしています。草木染作家の坪倉雄介さんのノンフィクション『記憶喪失になったぼくが見た世界』がベース。ある意味、物語は終わっていない、現在進行形のお話でもあるんです。
キャストはもーー文句なし!母親役の濱めぐさんは、お歌がすんばらしーく、全くブレない!オリバーでも思ったけれど、この方とても母性に溢れているんですよね。
息子への愛は切なくなるほどで、なるべく冷静でいようとしているけど、崩れる時もある、いざという時は体を張って止める、芯の強いお母さん!
ムスコ役はこれまた演技お化けの成河さんで、ほんとーーーーーに18歳くらいのムスコッティに観えるんですよー
なかなか難しい役ですが、お芝居の上手さは言わずもがな。あと歌声がとても温かく柔らかい。成河さんて、私はなんか狂人とか?殺人鬼とか?クセの強い役で観ることが多かったので驚きました。
ステキだった〜特にラストの方の、草木染に出会ったあたりのお芝居拾った枝を優しく撫でるところ。
そんな張り詰めた2人のお芝居に対して、浦井健治くんの陽のオーラがとても良いスパイスになっていたと思います。友人役とかとてもよかったし、ドイツの少女のNiziUな縄跳びも可愛いかった!
重そうな話ですが、ずっとそーゆートーンな訳ではないのでご安心を。重くなり過ぎない軽妙な演出が好きでした。私UFOキャッチャーのシーンとか自動販売機のシーンとか好きでしたわー
過去とは何か?記憶とは何か?そんなことを考えさせられますね。
2人とも歌お上手ですが、あまりミュージカルを観た!って感じでもないかな。ミュージカルとお芝居がちょうどいい塩梅に融合して、独特な作品に仕上がっていると思います
極上の歌と芝居と音楽と。2時間弱でサクッと観られるのもいい
柚希さん、浦井健治くんパターンも観てみたかった!
坪倉さんの染めたお着物が飾ってあります。ステキです
桜の枯れ枝からこんなに素敵なピンクが出るなんて!
こっちは竹だったかな?