「秋は恋愛映画!」と言う友人に勧められて観たのだけれど、あの結末に対して私の周囲では賛否両論、私自身も複雑な思いを抱えています。
生活のために桁外れのお金持ちの息子ウィルの世話をすることになったヒロインルー。もし、彼が車椅子生活の人じゃなかったら一生交わることなんてなかったかもしれない、と思えるぐらいに育ちも環境も違う二人だから当然すぐにわかりあえるはずもなく、ルーの悪戦苦闘の日々は続くのだけれど、ここからが彼女の本領が生き生きと発揮されていって観ているこちらがわの気持ちもぐんぐん明るくなっていきます。
冒頭のカフェのシーンでも優しさや気配りを垣間見せていたルーだけれど、自分を偽るわけでも卑下することもなく、ありのままの姿でウィルの閉ざされた心を切り開いていく様は実に小気味がいい。
身体が不自由になってからというもの失ったものばかりに目がいっていたウィルの前で、知らないことは知らないと言い、初めての体験を素直に驚いて喜ぶ姿をみて、最初は皮肉混じりだった彼の言葉かけに徐々に親しみがこもっていく、そこには「誰かの役にたっている」喜びがあったかもしれません。(ルーの家族も「アグリーベティ」のベティ一家のように愛と豊かさに溢れていてとても素敵です)
ちょっとひねくれた見方をしてしまえば一般庶民にはあり得ない財力の成せる技、と言えなくもないけれど、中世を彷彿とさせるお城を取り巻く四季の美しさは溜息モノだし、ルーの個性的なおしゃれ感もとてもキューティーです。
究極の選択の前に、その人を思いやり寄り添うことで応える姿を見せてくれる映画です。
東京と千葉と沖縄で繰り広げられる人生の接点は「この人が指名手配犯かも」という疑惑のみ。
原作を読んだ時には「怒り」というより「哀しみ」だな、と思っていたのだけれど映画版も私にはその印象でした。
それも辛い、苦しい哀しさより切ない愛しいが勝っているような…。
正直言うと原作でとても気に入っているエピソードが抜けていたり、これだと流れがつかみにくいなーとかんじたり、こういう迫力って必要かな、といくつもの?がついてまわったのも事実なのだけれど、ずらりと並んだあの顔ぶれはさすがでした。
どのくらい役者さんも皆その登場人物その人に見える、人物を作っている感が少しもなくだからこちらもごく自然に引き込まれていったような気がします。
特にファン、というわけでもないのだけれど今回妻夫木さんの声が投げやりな甘さがあってすごく心地よかった。(原作でいうところの発展場は感染の温床だわ、なんて思っていましたが)
宮崎あおいさんの愛子ちゃんは見ているこちらも癒されるような母性にあふれて実写ならではの醍醐味を堪能させてくれます。
私が今回一番「怒り」を感じたのが辰哉少年?青年?大人なら抱えきれないと最初からギブアップしてしまう出来事に真っ向勝負で挑んでゆく背景がわかるだけに見ている側はすごく辛い、若いから大丈夫なんて簡単には言えないけれど、彼にしろ泉ちゃんにしろどこかで立ち直ってほしいとただ無駄に年齢だけを重ねた人間としては願ってしまいます。
そしてやっぱり「お父ちゃん」の渡辺謙さん、最初はちょっと意外だったのだけれど、朴訥で口も上手くないけれど守られている翼の暖かさをこれでもかと感じさせてくれます。
信じることはむずかしいし疑う自分を許せないと責めてしまうこともある、疑われる方も疑ってしまう方もそれを受け入れることで前へ進める、と教えてくれます。
原作を読んだ時には「怒り」というより「哀しみ」だな、と思っていたのだけれど映画版も私にはその印象でした。
それも辛い、苦しい哀しさより切ない愛しいが勝っているような…。
正直言うと原作でとても気に入っているエピソードが抜けていたり、これだと流れがつかみにくいなーとかんじたり、こういう迫力って必要かな、といくつもの?がついてまわったのも事実なのだけれど、ずらりと並んだあの顔ぶれはさすがでした。
どのくらい役者さんも皆その登場人物その人に見える、人物を作っている感が少しもなくだからこちらもごく自然に引き込まれていったような気がします。
特にファン、というわけでもないのだけれど今回妻夫木さんの声が投げやりな甘さがあってすごく心地よかった。(原作でいうところの発展場は感染の温床だわ、なんて思っていましたが)
宮崎あおいさんの愛子ちゃんは見ているこちらも癒されるような母性にあふれて実写ならではの醍醐味を堪能させてくれます。
私が今回一番「怒り」を感じたのが辰哉少年?青年?大人なら抱えきれないと最初からギブアップしてしまう出来事に真っ向勝負で挑んでゆく背景がわかるだけに見ている側はすごく辛い、若いから大丈夫なんて簡単には言えないけれど、彼にしろ泉ちゃんにしろどこかで立ち直ってほしいとただ無駄に年齢だけを重ねた人間としては願ってしまいます。
そしてやっぱり「お父ちゃん」の渡辺謙さん、最初はちょっと意外だったのだけれど、朴訥で口も上手くないけれど守られている翼の暖かさをこれでもかと感じさせてくれます。
信じることはむずかしいし疑う自分を許せないと責めてしまうこともある、疑われる方も疑ってしまう方もそれを受け入れることで前へ進める、と教えてくれます。
母として妻として慎ましくかいがいしく家族のために生きてきた松阪慶子さん扮する園子さんが、ある日突然そんな日々にピリオドを打って向かった先は思い出の温泉地、ところが其処は時の流れに取り残されそうになっている状態…それを目の当たりにした彼女がかつて賑わっていた「卓球場」の存在を思い出します。
つい先頃まで熱中していたリオデジャネイロオリンピック、福原選手を筆頭に繰り広げられた激しいラリーの応酬、素人にはボールなんて見えやしない、目と耳に残るのは「サー❗」のガッツポーズ、なんてのを想像していたら
「相手が返せないボールを打ってはいけません」
え?卓球ってそうじゃないの?と目を丸くしていると
カンコンカンコン、ふんわり丸みのある息の長い打ち合いに不思議と癒されていました。
ゆるいけれどそれだけに容易くはぷつんと切れてしまわないたおやかさに気づかされます。
それは「自立出来ていない!自分の人生を生きろ!」と声だかに叫んでいた牧瀬里穂さん演じるかなえさんの剣幕さえ静かにゆるゆると巻き込んでいくほど…。
今まで家族のために一生懸命生きてきた園子さんの生き方が決して綺麗ごとではなく真実だったのだと時間を追うごとにじわじわ伝わっていきます。
何かを変えたいと思うなら一念発起は大切、でもそこで忘れてはいけないのが正直に、取り繕わずにがもっと大切と知らせてくれる作品です。
つい先頃まで熱中していたリオデジャネイロオリンピック、福原選手を筆頭に繰り広げられた激しいラリーの応酬、素人にはボールなんて見えやしない、目と耳に残るのは「サー❗」のガッツポーズ、なんてのを想像していたら
「相手が返せないボールを打ってはいけません」
え?卓球ってそうじゃないの?と目を丸くしていると
カンコンカンコン、ふんわり丸みのある息の長い打ち合いに不思議と癒されていました。
ゆるいけれどそれだけに容易くはぷつんと切れてしまわないたおやかさに気づかされます。
それは「自立出来ていない!自分の人生を生きろ!」と声だかに叫んでいた牧瀬里穂さん演じるかなえさんの剣幕さえ静かにゆるゆると巻き込んでいくほど…。
今まで家族のために一生懸命生きてきた園子さんの生き方が決して綺麗ごとではなく真実だったのだと時間を追うごとにじわじわ伝わっていきます。
何かを変えたいと思うなら一念発起は大切、でもそこで忘れてはいけないのが正直に、取り繕わずにがもっと大切と知らせてくれる作品です。