昨日は約1ヶ月ぶりの心療内科でのカウンセリング。

今、人のことの方が心配で、自分のことは忘れてたので、最初は「最近は落ち着いてます」と言っていた。

でも、話しているうちに、ここでも書いた「虚偽」の件とかも思い出してきて、結局また泣いてしまった。

そして、そのときに、個室で上司に私がなぜ精神的に追いつめられたか説明してやっと理解した後に、「そういえば、お前、あれどうなったんだ?」と聞いてきたことも思い出した。
最初は心療内科のことかと思ったけど、明らかに忘れてて今思い出しましたって感じで言うことでもないから、違うよな、と信じたくて、「何のことですか?」と聞き返した。
「あれだよ、あれ。」としか言わないから、まさかねと思いながら、「心療内科のことですか?」と聞いたら、「そう!」と。

え?(どころか、は?)と思いつつ「今も通ってますよ。」と答えた。
「ちゃんと発散できてるのか?」→「はい、部長に言われた通りに、ちゃんと心を開いていろいろ話せていますよ。」

だって、もともとは自分から行った方がいいと勧めて、「自分で探す余裕がなければ総務に探すように言う。」とまで言ったことですよ?
そんなわけないよね?
その後1ヶ月くらいは、「最近はどうなんだ?」って心配してくれたよね?
と、信じがたかった。

という話をカウンセラーさんに言うと、その人もびっくりしてた。
「そのとき、どう思いましたか?」と聞かれて、うーん、と考えて、
「ショックですよね。呆然とするというか…なんか、もう、笑けてくるというか。」
と答えた。
「1周まわって笑えるってことですか…。ショックですよね。なんていうか、私が腹が立ちます。」
と、なぜか怒ってくれた。
もちろん、自分の感情なんて、今までは言ったことなかった気がするのに、思わず自然に出た感じだった。
数々の人のカウンセリングをしてきても、そんなことは聞いたことがなかったんだろう。

私はたぶん、自分が潰れないように、防衛本能で忘れていたんだと思う。
昔から、悪いことは基本的にはすぐに忘れる。

でも、昨日は他にも、朝、夫に「今日は夜ごはん○○よね?」と、自信をもって確認したことが、「一緒に食べれる」だったのか、「一緒に食べれない」だったのか、どうしても思い出せなかった。
夫に連絡して後者だったと知った。
記憶が欠乏した感じになったので、心配された。

ああやって、結局は周りのこともどうでもよくて、自分が勧めた、その人にとっては人生の大きな決断・自己認識だったとしても、忘れられたら、自分のことだけ考えていられたら、とても幸せなんだろうな。と思った。

ああいうふうになりたくはないけど。

自分を守るためだけだったら、いいよな。
そうやって生きれたら、自分にはすごく優しいよな。

そういえば、その上司から、この前、別の機会に「お前に『忘れたんですか?』って聞かれるのと、自分が本当に痴呆じゃないかと心配になる。」と言われたな。
そのときは申し訳ないと思ったけど…うーん。
もちろんそんな言い方はしたくなくても、あまりにひどいことだったら言ってるんだけど…と考えて、でも、呑み込んだけど。
けっこう気にしてたんだけど…。

たぶん、それを言ったことすらもう忘れてるんだろうな。

忘れるって何だろう。
忘れたつもりでも忘れてなくて、それが蓄積して体とかに出ちゃうものだと思ってたけど。
本当に忘れられる人もいるのかな。
ある意味うらやましいな。
できれば人と争いたくない。戦いたくない。
飲み込んで、吸収して、いくら無理を言われても、ただ仕事をこなすこともできるけど、
でも、ずっとそうしてると、自分が潰れそうになる。
だから、仕方なく声を上げた。

本当はそんな時間もエネルギーも使いたくない。
ただ、自分の仕事に向き合いたいだけ。
そういう環境にしてもらえれば、それだけでいいのに。

母とそういう話をしていたら、私が子どもの時のことを思い出してくれた。

小学生のとき、100点とかその近くじゃないと、「悔しい」と言っていたらしい。
母が「いつもは点数よかったからたまにはそういうこともあるよ。
それでも点数いいんだからいいんじゃない。
なんでそんなに悔しいの?」と励ましたら、
私は「○○ちゃんには負けたくないから悔しい。」とかじゃなく、
「後で考えたら分かったのに、テストのとき分からなかったのが悔しい。」とか、
「あのとき覚えたのに、テストのとき思い出せなかったのが悔しい。」と言って、
母は「この子なんか違うかも。」と思った覚えがあるらしい。

確かに、誰かと比べて悔しいと思ったことは、ないかもしれない。

子どもの頃はテストの点数がよかったのも、幼稚園に入るとき
母に「先生の言うことをよく聞くのよ。」と言われて、
小学校に上がっても、授業も先生の言うことだから一字一句聞かないといけないと思ってたから。
それは記憶がある。

今も、ライバル視してくる人の気持ちが分からないし、
その頃から自分に対して厳しいというか、完璧主義っぽいところが出てたのかもしれない。

今の職場では「なんでそんなことをしてくるんだろう、普通に自分の仕事だけすればいいのに。」と思うし、
人に「ライバル視されてるんだと思うよ。」と言われて、
「そうなのかな。」って言うし、むしろライバル視するってどういう感覚なのか、
なぜそんなことをするのか、よく分からない。

でも、ライバル視する人は、そういうところも気に障るのかもしれない。

そう考えてみると、妙に納得した。
今の職場で、先輩に当たる人が、
私と上司の前で、堂々と、虚偽の発言をした。
私についての悪口のようなもの。
しかも、自分の言葉ではなく、ある事務職員から聞いた言葉だとして。

今まで、まじめに仕事をしようとしている人に対しては、私なりに本音で付き合ってきたつもりだった。
でも、もしその言葉が本当だとしたら、その信頼関係が崩れるような言葉だった。

私はその日、その事務職員とは、内心びくびくしながら接した。
もしその言葉が本当だとしたら、演技をしているということになるからだ。

もしかしたら、他の信用できると思っている人たちもそうなのかと、不安になってきた。

いわゆる人間不信に陥った、というのだと思う。

それでも山積みの仕事に、別の脳で向かった。
二つの自分を、なんとかコントロールしながら、仕事を進めた。

でも、どうしても、その言葉が本当だとは思えなくて、違和感を感じて、その事務職員本人に、勇気を出して、質問した。
そしたら全然違う発言だった。

その先輩がその言葉の一部だけを全てのように言ったのだとしても、その事務職員が私に気を遣って全てを打ち明けなかったのだとしても、趣旨がまったく違う。
それがわざとだとしたら、上司の前で私を貶めるためだとしか思えない。

自分を守るために、楽をするために、人を落として自分を上げるために、そこまでひどいことをするのか。

それは、私に対しても、その事務職員に対しても、失礼だ。
失礼どころじゃない。ひどい。ひどすぎる。

その人が孤立するのがなぜか、分かった気がする。

そのことを、上司に伝えた。
私が言っても真実か分からないだろうから、その事務職員に直接聞いてほしいとお願いした。
でも、今のところ何の反応もない。

今日も、自分をコントロールして、奮い立たせて、仕事に向かうしかない。
大学で知り合った男の人と東京に来た夕見子について。

マコさん「あの子(夕見子)の考え方、私は間違ってないと思うわよ。」
マコさん「女にとっては、結婚も志でしょう。
するかしないかも含めて、女は何を一番に考えるかで、生き方が決まってしまうんだから。」

なつ「仕事か結婚、どっちかを選ばなくちゃならないんですか?」

マコさん「どんな選び方をしても、人から責められることはないってことよ。」
仕事熱心な地味め女性社員から誤解されて、きつい言葉を言われ、驚いた後に怒りが込み上げながら帰って来たなつへ、新宿の書店の茂木社長(リリー・フランキー)からの言葉。

「男が美人に接する時に冷たく感じるのは、自分が、どう思われているかを気にしすぎているからだ。」

なつは「私の相手は女で、私も美人でもない」と訂正した。

それでも、茂木社長は同じことだと言う。

「自分が男にどう思われてるか、なっちゃんを通して気にして、誤解されたくないと怯えているんだ。」

深い。けど、そうなんだろうな。