令和5年7月社会人のための歌舞伎鑑賞教室

 

これまでは休みの日のお昼に子供と一緒に行っていたので、親子で楽しむ歌舞伎教室を観に行っておりましたが、今回は初の社会人のための歌舞伎鑑賞教室で、午後6時半の開演予定。

 

ひとりで見に行くのもどうかと思っていましたが、建て替えのため今回が今の国立劇場で観劇する機会は最後になるので、数日前に思い切ってチケットを予約し、当日となりました。

遅くならないように、アウトルックに予定を入れつつ、周囲の人たちには今日は早く帰ると朝からアピールし、いつもより早めに会社を脱出、半蔵門の国立劇場に到着しました。

 

 

 

演目は双蝶々曲輪日記 ー引窓ー

最初に澤村宗之助さんのわかりやすくて面白い、「歌舞伎のみかた」を聞いた後、休憩があり、上演です。

南与兵衛は中村芝翫さん、女房お早は市川高麗蔵さん、母お幸は中村梅花さん、濡髪長五郎は中村錦之助さん。

芝翫さんは十八年振りの与兵衛だそうですが、存在感があり、義理人情に厚いその姿はまさに正義の味方でありました。

日本人にはしっくりくるお話で、市井の人々を省みないお上や、不正を当たり前とする有名企業、現実とは思えない凄惨な事件、戦争などが続く昨今、現実の世の中も根幹のところで、物語と同じ価値観であれば良いのになと思って劇場を後にしました。

 

 

 

 

この建物ともこれでお別れか。

楽しませてもらいました。

ありがとう。