目黒美術館で開催中の「東京の猫たち」を見に行ってきました。

 

桜新町駅から目黒行きのバスに乗り、心配になるような途中の細い道をバスの運転手さんの慎重かつ、素晴らしいテクニックを駆使した運転でクリアしつつ、大鳥神社で下車、ちょこっと歩くと、こじんまりとした美術館がありました。

 

若い頃、近くに勤めていたのに、全く存在を知りませんでした。

 

 

ポスターや看板の「猫」の「田」がQRコードになっていて、HPにすぐアクセスできるのが、今ドキですね。

 

 

 

 

会期の「〜」が実は猫になっています。

作品リストも紙が置いてあるのではなく、QRコードでどうぞとなっておりました。

(紙の用意もあると書かれていましたが、もらっている人はいませんでした。)

 

 

都内の区立美術館が連携して企画した展覧会で、本当は東京オリンピックの年に予定していたようです。

集まって相談する姿が猫の集会のようであったと、説明があったり裏話も楽しめました。

 

肝心の展覧会は結構見応えがありました。

チラシやポスターにある、山下菊二、稲垣知雄、小野木学、朝倉文雄、熊谷守一、秋山泰計、木下晋、柴田是真、川端龍子以外にも多くの作家の猫作品がありました。

有名どころだと、藤田嗣治とか。陶器の箱物の中央に猫がいて、穴からねずみの尻尾が出ている作品は外側にねずみがいたりして、クスッと笑ってしまうものでした。

ペリクレ・ファッツィーニの猫は歩く姿がなんとも印象的でした。

 

良かったことは稲垣知雄の展示室が撮影可能だったこと。

可愛らしく、デザインとしても好きなので。

 

残念だったのは図録がなかったことです。

帰りに買って、家で見返したいと思っていたのに、売っていない。

作られていないようです。

所蔵の区立の美術館にお運びをってことだと思うのですが、欲しかった。

あと、絵葉書も限られたもののセットと眠り猫ともう1枚程度でした。

 

都内の区立美術館で興味深いのに、行ったことがないところがあることがわかったので、少しずつ訪れてみたいと思います。