すこし前に補液の保定法の記事を書きました。
で、今日は準備についてと保定についてもう少し書きたいと思います。
まず初めに。
補液の量は動物病院で指示された通りにしてください
病状
体重
脱水のレベル
など、様々なことをみて量が決まっていますので、何かあれば病院に相談してくださいね
よろしくお願いします。
さて、補液の準備です。
病院で出されるものです。
まず始めに、輸液をレンジで温めます。
そして、道具のつなぎ方。
最初にラインと針をつないでおきます。
本当であれば、赤丸の所にはキャップがついています。
絶対に外さずに用意してください
ここから先は動画の方が分かりやすいのでどうぞ
場所は家の中のどこでもできます。
嫌がって逃げる可能性があれば、洗面所などの狭い個室がいいです。
そうでなければ、動画にも出てきたキッチンとか。
ちなみに、ぶら下げるのも私はハンガーでやっていますが、S字フックとか紐とか、あるものなんでもアリです。
ドアノブとか。
カーテンをまとめるやつの部品とか
上にあればいいので、椅子でも構いません。
ただ、椅子の場合は
自然落下には高さが足りないのでパックをギューーーーーっと握って、圧をかけて流します。
その場合、長毛さんだとダブルクリップで毛と翼状針の翼を挟むと、手を放せるので楽でいいです。
高さがある程度あっても、圧をかけたほうが早く終わるのでお互いに気持ちが楽かもしれません。
手で握れるなら手で握る。
それが大変であれば、こんなのもあります。
昔ながらの血圧計のように、空気を入れて加圧します。
これがあると手がふさがっていても、圧をかけることができて早く終わります。
わたしも仕事で使っています。
スマホケースを輸液だと思ってください。
空気を入れると・・・
こんな感じになります
量が多い時や、嫌がるので早く終わらせたい時はあると便利です
参考にしてみてください
あと、針を刺す時は、翼状針であればザラザラした側をつかみます
針先は、どんな針でも切り口を上にします
翼状針のザラザラ面を持つと自然にそうなりますが、そうではない直針の場合は見て確認します
こちら向きにすることで、刺した時に真っ直ぐスムーズに入ります
刺す時は
ハの字の所に、肩甲骨があります
その間くらいの、○の所が皮膚が柔らかいのでそこに入れます
親指と中指でつまみ
刺す場所の辺りに人差し指を添え、3本の指で皮膚をつまんでテントを作ります
真上から見ると △ ができます
こんな感じでしょうか
で、人差し指の指先辺りにやや斜め下に刺します
45°くらいかな
これは刺しているふりですが、しっかりと刺します
液を入れ終わって抜いたら、コットンなどで軽く押さえてあげましょう
脱水していると針の穴がすぐに塞がらないことがあり、液が出てくることがあります
肌のハリが無いせいですね
毛細血管に針が当たって、血が出ることもあります
問題ありませんので心配しなくて大丈夫です
また、飼い主さんがご自分の手に針を刺してしまうことがあります
刺さないように、十分お気をつけください
刺してしまっても、流水でよく洗えば大丈夫です
もしもとても痛みがあったり、なにかあれば病院へ行って下さい
動物病院ではなく、ひとの病院ですよ
みなさん動物病院へいらっしゃいます
使用済みの針などは動物病院で処分しますので、必ずお持ちください
このブログがお役にたてば嬉しいです
参考になさってくださいね