今や国民的人気を誇るアニメ「ポケットモンスター」。そのアニポケが3月12日の放送で批判が殺到した。その内容は元々ロケット団のポケモンだったサルノリがゴウのポケモンになるという内容。ロケット団のモンスターボールをサルノリ自らが破壊してゴウのモンスターボールに入りゴウのポケモンになるという、前代未聞のゲットである。しかもこれでサトシは御三家を誰もゲットしないという過去作の決まりのようなものをなくなる事態になってしまった。コレに関してTwitterでは
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今回酷いです‼︎
サルノリは迫害された描写もそれにより性格がねじ曲がってもいない、なのにサルノリはゴウが少し優しくしただけで
まさにノリだけで自分のモンスターボールを壊しゴウのポケモンになってしまった…
こんな簡単にトレーナーが変わってしまうなんておかしくないですか⁇
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このアニポケ、サトシ必要?ってくらい全然活躍ないんだけど。ゲンガーやカイリュウの出番も全然ないし。ゴウのとりあえずボール投げれのスタイルも無理だし、毎回見てたけどこのシリーズだけは見てるの辛い
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サトシの存在の意義は何だ?ゴウをポケモンゲットのための道具なのか?剣盾御三家全部ゴウのポケモンになった、サトシの分は?今回他人のポケモンも奪った、「他人のポケモンを奪う人は泥棒だ」の理念を捨てたのか?😕
などゴウに対する批判が多数。ゴウはもう1人の主人公なのにサトシと違いここまで批判の声が出るのは異例である。では何故ゴウにここまでアンチが出てくるのか?
A.サトシは永遠の10歳、ゴウは初心者であり、経験もセンスも実績も別物だから
サトシはこれまで、カントーからカロス(アローラはどちらかというと移住なので除く)まで旅をして様々なポケモンやライバルと出会い、ゲットしたりバトルしたり、そしてリーグ大会を何度も経験している。その中で苦悩や挫折を味わい、その度に乗り越えて今に至っている。サトシリセットもされ批判も浴びたこともあるが、それでもサトシを愛する信者もほとんどが存在する。
それに対してゴウはサトシのような大きい挫折をしていなければポケモンとの友情も最初のヒバニー(現在はエースバーン)以外深く刻まれておらず、その上バトル大会も一回きり、さらに苦労せずゲット連発などこれまでの過去キャラとは違うスタイルである。
そう、ゴウに足りないのはサトシを含む過去のキャラクターが浴びた大きい挫折と苦悩なのだ。
そもそもにおいてゴウというキャラは「ポケモンGO」が元であり「苦悩も友情もなく、手軽にゲットできるシステム」が加えられている。これは過去のアニポケとは相性が悪く、サトシやヒロイン、タケシポジションのキャラがやってきた苦労を否定してるようなもの。その上そういうスタイルをしているのは色違いコレクターを除いてはゴウ1人だけ。
つまりゴウは、ご都合主義によって救われている「なろう系主人公」に近いキャラクターである。
今現在のアニメでは異世界転生作品が流行り主人公だけがチートで無双し、その上ご都合主義によって物語が展開される「なろう系主人公」が多く見かける。それは嫌われるキャラクターの良い例であり、ゴウもそれと共通するものがある。ゴウの場合サトシのような発想あるトレーナーではないし、ポケモンバトルの勝利数も低い。しかし、スイクンをゲットできてしまったり、元々ロケット団のポケモンであるサルノリまでゲットしてしまうというこれはなろう系主人公が踏み入れてしまう領域に達するものである。ここまで来るとゴウを嫌う視聴者が現れるのも納得がいくし、古参のファンが今まで追いかけてきたものを壊そうとしていると思われるのも無理はない。
今後ゴウに必要なのは挫折と苦悩、そして痛い思いをする逆ご都合主義ではないかと私は思う。