巣立ちの季節ですね
先日 寄った空港では
進学、転勤などで 旅立つ者、
それを見送る 温かき仲間たちの
爽やかな泣き顔が 溢れていました
教室にも 嬉しい お客様が
訪問してくださいました
MちゃんとMちゃんのお母様です。
Mちゃんが 私の教室で
ピアノを習い始めたのは
幼稚園の年長さんの頃。
宿題に出した曲は 必ず
合格レベルまで仕上げてくるし
一つ一つの音を とても 丁寧に
大切に 弾いている感じが
ちょっと その年齢の子にしては珍しく
ちゃんと “自分の音楽を 持ってる”
といった印象でした。
一時的なものではなく
毎回 そうだったので
“ あ、この子 伸びる ”と 確信した私は
通常 2～3年かかる 基礎コースを
1年で 終了したのを機に
中上級クラスを担当している先生に
引継いでもらいました。
その後も メキメキと力をつけ
県内外でのピアノコンクールでは
上位入賞を果たし この春も めでたく
希望する音楽大学に 合格したのです
在籍していた 高校では
学業の方も 優秀だったんでしょうね～
卒業生代表答辞を務め
関係者から 聞いた話によると
その豊かな感性で 綴られた想いの丈は
ずいぶんと お友達を泣かせたらしいです(笑)
先日 行われた 教室の発表会で
2年ぶりに Mちゃんの演奏を聴いたのですが
最初のワンフレーズを弾き始めた瞬間
“ おや ❓ ここは フランス❓” って
思ってしまったほど
エレガントで 彩り豊かな
ラヴェルの世界に
連れていってもらいました。
時間も場所も 一瞬でワープできる
音楽の素晴らしさを 改めて 思い出したひとときでした
本当に これからの成長が
ますます楽しみなのと同時に
ほんの 最初の一歩をお手伝いしただけの
私の所にまで
(私の手を離れて 12年も経っているのに)
合格の報告・ご挨拶に来てくれた Mちゃんと そのお母様のお気持ち、お心遣いに
深く感謝し 私も 子を持つ親として見習いたいと思います。
Mちゃんの 学生生活が
充実した実り多きものとなりますように