今日はシュタイナー教育講座のオンライン講座の日でした。

 

9月に始まってはや一か月。

今月は子どもの観察ワークをやっています。

 

子どもをありのままで受け入れる方法・こどもの気持ちを知る・感じる方法。

をオンライン講座でやったら、皆さんに好評で浮かれている。

 

典ちゃん先生です。

シュタイナー講座では参加者のみなさんからのりちゃん!と呼ばれています。

 

子どもたちからはよく、典ちゃん先生と呼ばれます。

学童時代は「のりまき先生」と呼ばれたこともありました。

 

なつかしいな、、、。

 

と最初のタイトルからずいぶん話題がそれました。

 



今日、ブログに書きたいことは!

 

楽しかった家族のおでかけの帰り道に

子どもに

「つまらなかった。」

と感想を言われたらどうしますか?

 

です。

タイトルに文字数が入らなかったので

もう少し詳しく書くと、、。

 

楽しかった家族のおでかけの帰り道に

お母さんが質問します。

 

「今日のおでかけは楽しかった?」

と子どもに感想を求めました。

 

すると、、、。

わが子が、「ぜんぜん楽しくなかった。」  

と言われたらどうしますか? 

 

です。

 

一生懸命に子どもを楽しませようと思って

頑張った一日の終わりに、

そんな感想を言われた日には。

 

「もう絶対に連れていってあげない!」 

 

と大抵のママたちは思ってしまうでしょう!

 

でも!でも!





のりちゃん先生のお話を聞いてください。

 

例えば、こんなことがありました。

 

アトリエに参加されていたお母さんで

3歳の娘さんに

「お母さん嫌い!」

と言われて本気で傷ついて泣いていた方がいました。

 

ねえねえ?


3歳のお子さんが本気で言ってると思いますか?

 

お母さんのことが憎くて、いじめてやろう!

なんて3歳の子どもが思って

そんな発言をすると思いますか?

 

そんなはずない!

 

そんなきつい言葉はかけませんでしたが。

そうなんです。

 

3歳を過ぎると言葉もいっちょ前!

 

だいたいなんでも出来ちゃうようになってくるし。

 

小さな大人みたいに思って接していませんか?

 

なんて上から目線で感情的に返答するけれども。

 




シュタイナー教育の観点で

このことを解説していきます。

 

シュタイナー教育では、

7歳までに大人とほぼ同じ体の機能が

備わると考えています。

 

手足や身体を自分の思うように

動かせることが出来る。

 

簡単な説明になりますが、

定型発達のお子さんなら、

一通りのことが出来るようになります。

 

それが出来て、

一生、自分がこの体を使って生きていく。

 

そんな体と身体の機能が整って、

初めて心の領域が育つと考えます。

 

でも全く、

心の領域がないということはありません。

 

7歳までの子どもたちの心の感じ方

(感情の在り方は)とても本能的で

動物的な感情なんです。

 




例えば、、、。

動物は自分に餌をくれる人になつきます。

 

動物は自分に嫌なことをしてくる敵に対して

牙をむきます。

 

おなかが減ったらイライラするし、

うれしいとシッポを振る。

 

幼児期の子どもたちの感情の在り方も

実は同じなんです。

 

7歳ごろに、

人間として生きていくための身体が出来上がって、

その次に、心(感情の領域が)育ちます。

 

9歳ごろでもまだ、まだ、大人と同じとは言えません。

 

その心や感情が大人と同じくらいになるのは

もっと後になります。

 

小さな子どもたちの心の在り方というのは、

ずっと同じではないし。

 

とくに小さな子どもたちは、

時間軸で体験したことを思い出したり、

そこに感情を載せて思い出すということが

出来ません。

 

断片的な細かいイメージの世界で生きています。

 

小さければ、小さいほど。

今!今!今!

の連続の中で生きている、とも言えます。

 

だから、、、。

 




このことをみなさんにお伝えしてから、質問です。

 

楽しかった家族のおでかけの帰り道に

お母さんが質問します。

 

「今日のおでかけは楽しかった?」

と子どもに感想を求めました。

 

すると、、、。


わが子が、

「ぜんぜん楽しくなかった。」  

と言われたらどうしますか?

 

怒る?

怒る?

怒り狂う?

「あんたのために!一日頑張ったのに、、、。」


「なんてこと言うんだ!」

 

悲しむ?

小さな子どもにそんなこと言われて悲しむ?

辛い?

 

う〜ん。

辛いですが。

 

辛いけれど、、、。

 

まだ、記憶の力も、

時系列で思いだすことも完ぺきではない

幼い子どもが。

 

「ぜんぜん、楽しくなかった。」

のはそのおでかけ全体のことではありません。

 

きちんと一日を思い出して、

俯瞰して振り返って感想を言っているのでしょうか?

 

「楽しかったよ!お母さん!ありがとう!」

「また連れてってね!」


と笑顔で言えなきゃダメなのかしら?

 

もしかしたら、履いていった靴が小さくなっていて一日足が痛かったからかも?知れない。

 

その、質問をした瞬間。とても疲れていて、眠たくて。

 

偶然「楽しくなかった。」と言っちゃったのかもしれません。

 

だから、、、。

 

子どもの言葉に左右されるのは、ダメなんです。

 

子どもたちは瞬間的に気持ちがわき上がります。

 

そして、それを言葉にとりあえずします。

 

だから、、、。

だから、、、。

 

普段から子どものことをよく知って、

この子はどんなことを感じているのかな?

と観察しておくことが本当に大切なんです。

 

今日のシュタイナー教育講座のオンライン授業でもみなさんにお伝えしたことはこんなことでした。

 

子どもの存在を認める・愛する・ということは、、、。

 

自分の思い通りに行かなくても。

この目の前にいる子どもが感じていること・見ている世界に心を傾けること。

一緒にその世界に近くにいようとすること。

 

その子どもの個性や存在を認めてあげることなんですよ!

 

私もここまで来るのに、ずいぶん時間がかかりました。

 

シュタイナー教育を学んで15年。

教室や学童保育、幼児教室などの仕事をしてきた20年間で見てきたお子さんは軽く1000人を超えます。

 

小さな子どもたちというのは、今を生きている。

 

馬鹿にしているのではなくて、、、。

 

小さな子どもが発する言葉は、言葉そのものに深い意味がないことが多いです。

 

でも!

感情が育っている大人がしっかりと子どもが感じている世界にしっかりと耳を傾けることが大切なんです。

 

だから、まだ発達の途中にいる小さな子どもたちを共に見守り育てていきましょうね!

 

そして、お子さんの発言に悩んでいるママが近くにいらっしゃいましたら。

ぜひ!このことを

教えてあげてくださいね。

 

こども造形美術教室アトリエベッポ 

友繫典子でした。



 

11月後半にシュタイナー教育算数講座の募集を始めます。

ご興味ある方はご連絡待っています。

 

atoriebeppo@yahoo.co.jp

 

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