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造形教室、お絵かき、工作のこどもアトリエ

こども造形美術研究所 アトリエベッポの 友繁典子です。


アトリエベッポは、ただいま、

北海道にある、大人がシュタイナー教育や思想について学ぶ唯一の全日制の学校。


シュタイナー人智学共同体ひびきのむらに来ています。


サマープログラムの小学生のプログラムを一部担当しながら参加中です。

その中で、気が付いたことを少しずつ書きまとめたいと思っています。

今回は、子どもの絵の描き方について、自分なりに思ったことをレポートします。



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ひびきのむらの丘からは、噴火湾が見えます。海が輝いて見えるんですよ。


今回は、シュタイナー教育を受けているお子さんとそうでないお子さんの描く絵の違いについて。

きっと、偉い先生たちのご意見があると思うので、正解か?不正解か?は、わかりませんが、
私の感じたことを中心に書いていきます。


シュタイナー教育では、学童期に入ると本当に絵をよく描きます。

授業もお話を聞いて、先生の指示のもと絵を描いていきます。

その描き方は、輪郭線を描かずに、中心から描くことがほとんどです。

例えば、ネズミ。
先生はこんなふうに子どもたちに指示します。
蜜蝋のブロッククレヨンで卵を描きますよ!なんて。

クルクル塗りながら
「ねずみさんの体が出来てきたよ!」

とにかく、輪郭線で描かせないことが多いです。

学童期に入ったの子どもたちも、幼児期の子どもたちも、教えられていなくても、輪郭線で絵を描くお子さんが少ないように感じます。

ふんわりとした、雰囲気。
ものの真ん中から、描くことを無理なく出来るお子さんが多いです。

対して、シュタイナー教育を受けていない子どもたちは、

線で描くことが多いです。

シュタイナー的な授業を受けていても、どうしても輪郭線を引きたくなるお子さんが多いようです。

ものの真ん中から描くことがあまり理解できないように感じます。

これは、アトリエベッポの授業でも本当によくやるのですが、
真ん中から、描くことを指導するのは、非常に難しいです。

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例えば、野菜の写生。

今年の7月にトマト、ナス、キュウリなんかを真ん中から描くということをやりました。

例えばトマト。
赤色を面でクルクル塗りながら、
「畑にあったトマトがドンドン大きくなっていくよ!」
とやります。
かなり丁寧に声をかけます。

でも、トマトの輪郭線を引いて、中に赤色を塗る。といった作業をするお子さんが多かったです。

輪郭線を描かないことが、耐えれないような様子に感じました。

これは、どうしてかな?
とよく考えていました。

私もそんなふうに絵を描いていた子どもでした。

私は、絵を描くことが大好きな子どもでした。

記憶でしっかりと残っていることで、絵を描く時にとても困ってたことがあります。

それは、顔を描いて、目を描いて、肌色をクレヨンで塗る時。

目がどうしても肌色に潰れちゃう。
どうやったらいいのかな?と子ども心に悩んでいました。

美術大学を受験する時も、受験勉強として、デッサンを始めた時も、
真ん中から見て描くということが理解できずに、輪郭線をグルグルと追ってしまい、なかなかデッサンが上達しませんでした。

ものの本質に迫って描こうとするには、真ん中から描くことは、とても大切です。

西洋の画家たちの描き方も輪郭線はなく、真ん中から、描いています。

西洋の美術の流れと日本の美術の流れの差もあるかもしれません。

しかし、問題を考えていくと、テーマがひろがりすぎてしまうので、元に戻します。


輪郭線で描く子どもと、真ん中から、ふんわりと絵を描くことの違いについて。

早期教育を受けたお子さんやテレビを沢山見て育ったお子さんは
輪郭線で描くことがとても多いように感じます。

どうしても、真ん中から、ものごとを見ることが苦手なように感じます。

境界線をきっちりとひきたいのかな?

テレビのアニメの世界は、線描が多いなと思います。

現実に見えている世界には境界線は、ありません。

ぼんやりと世界をとらえていることが、子どもの健康的な世界のように感じます。

だから、シュタイナー教育では、色の濃いペンやマジックなどを子どもに与えることをしません。

シュタイナー教育の代表的な蜜蝋のブロッククレヨンを使うのはそのためかなと感じます。




このクレヨンは、線描きが出来ません。

シュタイナー教育の幼児期の子どもたちには、ステックタイプのクレヨンを使っているのを見たことがありません。

幼児期の世界観。

ぼんやりと世界を受け止めながら、ファンタジーの世界に生きる。

目に見えない世界とまだ密接につながっている子どもたちの世界。

それは、輪郭線のないあいまいな世界のように感じます。

現代の社会はとても現実的なものに囲まれています。

どうしても子どもたちが子どもらしくいれる時間が少ないように感じます。

子どもたちがぼんやりと世界を楽しむために、シュタイナー教育の教材は本当によく考えられているなと授業をしていて、いつも感じます。

アトリエベッポでも取り入れている、にじみ絵もそんな教材の1つです。

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普段も感じることが多いのですが、

自然の豊かな北海道と、シュタイナー教育を実践している、ひびきのむらに、長く滞在しているとほんとうに、そんなことをよく考えてしまいます。

子どもが、子どもらしく遊んだり、過ごしたり出来ますように!

そして、そのことを知っている大人が1人でも増えますように!

心のそこから願います。

子ども時代に彩を子育て時間をもっと楽しく。
こども造形美術教室アトリエベッポ

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

私はシュタイナー教育は、優れた思想だと考えますが、それが一番とは思っていません。
たくさんある思想の1つです。書いたことはご参考程度にしていただけると嬉しく思います。

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ひびきのむらの近くにそびえる昭和新山