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こども造形美術研究所アトリエベッポの友繁典子です。

先日の土曜日、土曜日の小学生アート教室では、かぼちゃを描きました。

クレヨンでカボチャを描くこと。

カボチャの凸凹感を感じる作品になったらいいな!

と、せっかくの作品、大切に飾ってもらいたいな!

と二つの思いで、紙ではないものを事前にアトリエで用意しました。

それは、板(少し和紙などをつけて凸凹にして、ペンキを塗ったもの)

その板に、アクリル絵の具で色を塗るところからはじめました。

こどもたちには、プロの絵描きさんの筆の扱い方!などタイトルをつけて筆の使い方について、少し説明しました。

「やさしく、やさしくスケートをすべるように筆をすべらせよう!」

●→これが出来ると絵を描くことが自由になりますよ!



描く前に、かぼちゃを縦半分に切って中身を観察してみました。

そして、カボチャの物語。

どんなふうに、カボチャは大きくなっただろう?

花が散って、雨が降ったり、やんだり。

夏の暑い日、お日様の光を浴びて少しずつ少しずつ大きくなったのかな?

なんて、お話をしました。

本番を描く前に画用紙にクレヨンで練習をしました。

カボチャの真ん中から面で描くことを伝えました。

最初に小さなカボチャの種を描きました。

そこから少しずつ大きく成長するように描いてみよう!

とお子さんたちに伝えました。

「少しずつ、少しずつカボチャが大きくなるよ!」

私の説明不足だったかな?

カボチャの輪郭線をぐるぐるとなぞるお子さんばかりでした。

それは、今の彼らの置かれている状況や、育ってきた教育にもあると思いました。

今の絵本は線に色を塗っているものがとても多いです。

テレビのアニメなども黒い縁取りの線に色が塗られています。

こどもたちが慣れ親しんだもの殆んどが、線から描くということが主流のように感じます。


私も本格的に美術を学ぶまでは、輪郭線で絵を描くことしか知りませんでした。


幼稚園、保育園の展覧会などの子どもの絵を見に行ってもそういったもの絵画指導が多いです。

やはり、どのお子さんも線で描くこと。

輪郭線を描いて、色を塗るということに慣れていらっしゃいました。

だから、今回は少し難しかったかもしれません。

こんな、絵の描きかたは、はじめてだったかな?

みんな少し終わりにはぐったりされていました。

輪郭線を黒で描いて、中に色を塗って終わり!とい描き方に慣れしたしんでいるからかな?


お月謝のクラスでは1ヶ月くらいかけてするワークを一回でぎゅっと詰め込んだ二時間でした。

輪郭線から始まる世界。

と、

中身からから始まって輪郭が見てえ来ること。


何かについて考えるとき、計画をたてるとき、この二つを知っているととても強いと思います。


今の教育は、枠組みから決めることがとても多いなと思います。

中身から始めて、涌き出すまのをまとめていく力があること。

そこまで、感じるのはみんなには、難しい年齢ですが、何年後かに、先日の土曜日の体験が言語にならなくても、イメージとして、こどもたちに残ってくれたらいいなと思い、授業を考えました。



ちなみに、学童期のシュタイナー教育では線描からのアプローチ(フォルメン線描)の練習。

文字を描くこと。

と面からの描くこと(にじみ絵)、両方があります。

まだ、学び途中ですが、私はそのように捉えています。

今回の授業は私なりにシュタイナー教育を応用してアレンジしてみました。


日々、にじみ絵をしているお月謝クラスのお子さんを見ていると、色へのアプローチの感じかた、線描への感じかたが変わっていくように思います。


内側からあふれでるような感動?
(うまく言語化できないのですが、)

自分の形にならない気持ちがあること、美術教育を通して何か彼らの人生が豊かになってくれたら嬉しいな。


来年からも土曜日の小学生アート教室は、続きます。

そして、主に小学生を対象としたお月謝クラスの生徒さんも募集しています。

月3回、水曜日、夕方16時20分から18時15分、一緒にアートの時間を楽しめる生徒さんを募集中です。

(金曜日のクラスは定員になりました。)

体験教室も企画しておりますが、随時受け付けております。

お問い合わせは、atoriebeppo@yahoo.co.jpまで。

こども造形美術研究所アトリエベッポ
友繁典子