連休も明けました。


秋のさわやかなお天気の日々が続いています。みなさんお元気でお過ごしでしょうか?


こども造形美術研究所 アトリエベッポのともしげのりこです。




アトリエの庭の柿の葉



さて、【こどもの色の意識の発達】について

このテーマで最初にお伝えしたいなと思ったことがあります。

それは、

「これはこうですよ!覚えなさい。」と教えられて身に付いたこと。

「わぁーすごい。面白い!どうなっているの?」と心が感動して身に付いたこと。

この、二つの違いについてです。

前者は記憶、後者は、感動を伴う体験です。

もう少し付け加えると、

前者はテストで点数の取れる勉強、テストが終わると忘れてしまいます。

後者は生きる力を育む勉強とも言えるかなと思います。

このことをご説明するのに、何を例えにしたら良いのか?昨日は一日考えていました。

上手く説明できないかもしれませんが、具体的にはこんなことです。

例えば、トイレのスリッパを揃えることについて。

「トイレのスリッパをそろえない!」と怒られたから揃えること。

これは、怒られた記憶による行為です。

トイレのスリッパがぐちゃぐちゃだったのを、お母さんが治してくれてすごく、はきやすかった!

「私も次からトイレのスリッパをそろえよう!」と思うこと。

これは、感動を伴う体験です。

どちらが、そのこどもにとって良いことでしょうか?

どちらの経験がその子のその後の人生を豊かにするでしょうか?

このようなことは、こどもの勉強や教育にもとても大切なことだと私は考えています。

特に美術、造形教育には、大切だと思います。

今回、私が危機感を感じて皆さんにお伝えしたいのは、幼児期の早いうちに、色の名前を教えるということです。


息子の三歳児健診の時のこと、検査項目に
「これは、何色ですか?」の質問に答えられるか?というものがありました。

答えることの出来なかった息子には発達の先生から指導が入りました。

絵本なんかも「この色はナニナニの色だよ!」という類いのものが多いこと。

私は子どもの造形教育にたずさわって10年近くになります。

その経験から、こどもたちを見ていると、
絵の具の色だけが世界を作る色と言ったような「教えられた色彩感覚」を持った子供たちが非常に多いです。

緑色は黄色と青を混ぜて出来た色と言うことを知っている小学生は少ないです。

ここで、こどもの色の意識の発達について軽くご説明したいと思います。

3~4才頃
→色彩との出合いが始まる
「いろんな色があるみたいだな?」

4~5才頃
→色に興味を持ち始める
「この色きれいだな!この色使ってみたい!」

5~6才頃
→色を表現として楽しみ始める
「くらーいお化けの色でぬりつぶすぞー」というような感覚の始まり。

色の固有色のきちんと意識して自分で選んで使えるようになるのは、学童期に入った頃です。

これは、万国共通で、どの地域のお子さんも同じような発達をするそうです。

おっぱいを飲んでいる赤ちゃんにいきなり固形の食べ物を与えるように。

まだ寝返りをしている赤ちゃんに、ハイハイをさせずに、いきなり歩かせようとするように。

まだ、色の意識が発達していないこどもたちに、色の名前を教えたり、「バナナは黄色で描きましょう!」のようなことをさせるのは、土台が出来ていないのに、上に無理をさせて積み重ねることをしているように思えてなりません。

でも、悲しいことにほとんどの幼稚園、保育園ではそのようなことをしていません。

顔は肌色で髪の毛は黒で描きましょう!なんて先生たちが率先して教えている現場を何度も見たことがあります。

大人目線のみばえの良い作品を作らせている所が多いなと感じます。

もっと!色を体験出来るようなイキイキとした経験から学んでほしいな!

色は教えるものではなく。体験するもの。であってほしい!私は強く思います。

シュタイナー教育の教材である「にじみ絵」「ぬらし絵」は、こどもたちが色を体験する良い教材だなと思います。

例えば、黄色。

あったかい、お日様の色、バナナの色、レモンの色と教える前に、、、。

黄色という、色だけを画用紙に塗ってみる。

水でぬれた紙に、自分の意思とは違って絵筆の色が広がっていく。

「わー」という思い、感動の心。

もっと塗ってみよう!と黄色の絵の具を画用紙に塗ってみる。

これが、色を体験することではないかなと私は考えています。

今回の講座では、さまざまなアプローチで「にじみ絵」のカリキュラムを入れています。

今回のおやこアート教室では、保護者さんにも「にじみえ」を体験して頂きます。

大人になっても、小さい人と一緒にいるからこそ、色の世界を体験してほしいなと思うのでした。


【こどもの色の意識の発達】いかがだったでしょうか?

シュタイナー教育の「にじみえ」についてご興味を持ってくださった方いらっしゃるといいなー。

「にじみえ」私が一年ほど通って勉強した、
シュタイナー美術教育、にじみ絵教員要請コースのホームページです。
http://www.color-cosmos.net/

大阪府の枚方市のにじのアトリエでの学びは私にとってとても貴重な時間でした。


こどもたちの「にじみえ」の作品を見ることが出来ますよ。
ついでに、にじみ絵の詳しい説明なども載っています。





また、にじみ絵について学ぶことも出来ます。




募集中の講座のご案内


9月・10月はアトリエはお休みをし11月から新しくはじまります。


アトリエベッポ 秋の体験教室

*お月謝クラスへのご入会を検討されている方に限らせて頂きます。


★11月4日(水)・6日(金)★



△小さい子クラス     15:20~16:10

☆段ボールのお家作り☆

金曜日は定員になりました。

水曜日は若干名空きがあります。


△大きい子クラス     16:30~17:45

☆段ボールの迷路☆




新しく生徒さん(若干名)を募集するクラスお月謝のクラス


●大きい子クラス(6才ごろ~小学生) 


月3回 水曜日・金曜日  4時30分から6時頃


詳しい内容はこちら 大きい子クラス) 






●小さい子クラス (2才半~6才ごろ)親子参加のクラスです。


月三回 水曜日・金曜日  3時30分から4時30分


詳しい内容はこちら  小さい子クラス)


11月12月の4回連続の講座 も募集中です。


●土曜日のおやこアートクラス 

http://ameblo.jp/pippinoriko/entry-12071756955.html


あと2名の定員です。

●土曜日の小学生アートクラス

http://ameblo.jp/pippinoriko/entry-12073697493.html



また専門に勉強したことのあるシュタイナー教育のこと、こども育ちのことなどメールマガジンを発行しています。


ご希望の方は atoriebeppo@yahoo.co.jp    までご連絡ください。