京都市左京区岩倉にてこども造形美術研究所アトリエベッポの高嶋典子です。
最近、なかなかブログがアップできずにいます。
もう随分と前になってしまったのですが、、、。
6月5日(水)のシュタイナー教育入門連続講座 「アートで子育て」のレポートです。
今回で4回目の講座です。
保育に入ってくださっている先生がすばらしく、子どもたちが本当に楽しそうに遊んでいるので、前回あたりから、保育園に行っているお友達も保育園を休んで子どもたちと遊ぶようになりました。
隣の部屋からは、子どもたちの楽しそうな声。
アトリエの教室では、ママたちの真剣に学ぶ姿!
かなり、良い感じでの会になってきました。
さて、今回はシュタイナー教育の思想でも少し、踏み込んで、、、。
4つの気質について、2時間ほどお話ししました。
4つの気質
人にはそれぞれ個性があります。
自分の個性について、どのくらい理解できているでしょか?
まず、自分の個性を知る。他人の(子どもの)個性を知る。
もっというと、特徴を知る。ということ、、、。
どう個性を理解するのか?
それをシュタイナーがわかりやすく、古代からの思想などからまとめて、整理したのが、4つの気質です。
風であり、気体、イメージカラーは黄色の 多血質
火であり、熱、イメージカラーは赤色の 胆汁質
水であり、液体、イメージカラーは 緑色の 粘液質
地であり、固体、 イメージカラーは青色の 憂鬱質
詳しくはいろいろなサイトで紹介されていますので参考にしてみてください。
とっても簡単に説明すると、、、。
気質というのは変えられるものではなく、その人の持って生まれたもの、、、。
子どもの個性を認めて、良いところを伸ばし、悪いところは、少しずつ落ち着かせていくというを
4枚ほどのプリントを制作してお話しました。
「うちの子はなんでこうなんだろう?」
「もっとハキハキちゃっちゃと出来ないの?」なんて思ったことありませんか?
の~んびやの粘液質のお子さん。の~びりやの彼は、周りの空気を和ませるすてきな力を持っていますよ。
ぜひ、子どもの性格を変えようとするのではなく、子ども自身の気質を知って、内面を見てあげて下さい。
個性や性格は親が変えることは出来ません。
そんなお話をしました。
「気質でわかる子どもの心」 広瀬牧子著 もおすすめです。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%97%E8%B3%AA%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E5%BF%83-%E5%BA%83%E7%80%AC-%E7%89%A7%E5%AD%90/dp/4764105705
それでは、参加者のかたの感想です。
こどもの「気質」についての講義、とても楽しみにしていました。
実際に子どもの気質がどれか考える前に、自分自身の気質はどれだと思いますか?
との問いかけがあり、考え込んでしまいました。
自分の性質がいまいち分かっていないのに、子どもがどんなタイプか見極められていないのも当然か…と妙に納得してしまいました。
それはさておき、こどもの気質別の対応のしかたなどは具体的でとても参考になりました。
「こどもの個性に合わせて」というのは頭でわかっていても、実際の子育てでは難しかったり、迷ったりしがちですが、具体的な方法論を知識として持っていると、役に立つなと思いました。
娘の「困った一面」と私が受け取ってしまう部分もまた、すべて受け入れて、お互い不完全な人間同士ともに育っていけたらいいなと思います。
(0才、2才の女の子のお母さんの感想)
講座中も話をしたのですが、4つの気質の話を知れてよかったと思います。
学校教育、集団教育、この社会の中では、(自分が感じるだけかもしれませんが)どうしても、
「多血質」「胆汁質」のような子が求められる気がしていました。
「明るく、ハキハキと、元気よく!」「何事にも興味を持って!」「前向きに!」「大きな声で!」
「悪いことはダメ!」「お友達をたすけなさい!」「やさしく、強く」
みたいな・・・。
私は小さい頃は「憂鬱質」だったと思います。
そして「多血質」「胆汁質」の子になりたい、憧れていた子ども時代でした。そういう風にならなければいけない、ならなきゃ!先生に認めてもらえない!と。
でも、教えてもらった言葉に救われた気がします。
「気質に抵抗してはいけない」
そっか。生まれ持ったものであったり、その人そのものが気質。
変えようとか、曲げようとか、そういうものではなく、できることが周りが対応を帰ること。
周り=自分が変わること。
小さいころの幼少期の自分、いや、そういう子ども像、(憂鬱質や粘液質)も〇!!みんな〇!!
気質の違いだよ!!
そう教えてくれた気がしました。
息子の育児で手を焼くことがあります。彼はおそらく胆汁ではないか??と(笑)
どうしてやさしくないのか?!
どうしてこんなに暴力的なのか?!
どうしてもっと穏やかに過ごせないのか?!
憂鬱質や粘液質な面を求めていた、自分に気付きました。
彼は彼の持って生まれたものがあるのかもしれないなー。
それなら、受け止めようか―とk、こういう風に言ってみよう!とか。
がちがちに気質に当てはめてどうこうするのではなく、息子と向きあう「ヒント」になったなーと思いました。
みんないろんな気質がある。
「みんなちがって、みんないい」
ぼんやりと分かっているようでわかっていなかったことが、具体的に理解できたような気がしました。
(0才女の子と2才男の子のお母さんの感想)
人間は本当いろんなタイプがあるから、それで自分と違う気質だからと子供には押し付けたしつけをしてはいけないなと思いました。
自分の気質を聞いて、今後気をつけていかなくちゃなぁと改めて思いました!
(2才男の子のお母さんの感想)
毎回、いろいろなシュタイナーの思想から考え方のワークをしています。
シュタイナーの学校では多数決がないそうです。
今回はこんなワークをしました。
一つの決めごとに対して、みんなでひとりひとり意見を言っていきます。
その中から一つの意見を導きだしていくというワークもしました。
そのワークについても、感想を頂きました。
私たちが受けてきた教育がいかに多数決で決めてくることばかりを教えてきたか…と思わされました。
多数決以外の決め方を知らないというか。
仕事でもそういう場面が多くあり、意外と大人同士が他人の意見を聞けてないのかなと。
何周もすることで、意見がひとつにぼんやりまとまるということが、面白いと思いました。
どうしても、人の意見を聞いて、「それいい!」と同調することを、(意見をかえることを)、
良しとしない風潮があるように感じます。
横の人の意見を聞いて、取り入れる。
それは、流されることではなく、折り合いをつけること。
そんな柔軟性が大事なんだなーと思わされました。
(0才女の子と2才の男の子のお母さんの感想)
みなさん、すてきな感想をありがとうございました。
いつも、みなさんの感想で私自身も勉強になっています。
ブログを読んでいらっしゃるみなさんもぜひ、シュタイナーの思想子育てに役に立てて頂ければと思います。
ルドルフ人形を持っていて、シルクの布を持ていれば、シュタイナー教育というふうに思ってほしくないなという
思いがあります。
ぜひ、その思想も含めて勉強してもらえたらと思います。
こども造形美術研究所アトリエベッポ
高嶋典子
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